北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 4月23日付

介護医療院 道内32施設1760床に 全国3位の整備数と開設増加

 日常的な医学管理や看取り・ターミナルケア提供などの医療機能と生活施設を兼ね備えた施設として2018年度に創設された「介護医療院」。道内での開設は、この1年間で14施設・820床増え、総数で32施設・1760床となった。本道は全国3位(20年12月末現在)の整備数となっており、超高齢社会を踏まえた在宅復帰に向けた医療管理、リハビリ、退院支援をより強化していくために、介護医療院の地域展開は着実に増加しそうだ。


日赤10病院21年度予算 医業収益3.4%減見込む

 日赤が道内で運営する10病院の2021年度医療施設特別会計予算(収益的収入ベース)がまとまった。全施設が新型コロナウイルス感染症病床確保における重点・協力医療機関の指定を受けており、その対応、対策に奔走。地域の医療充実、良質な医療提供の展開を目指し、コロナ禍の影響も踏まえ、病院収益は前年度当初予算比2.3%減の630億2400万円、医業収益は3.4%減の569億8100万円を見込んでいる。


CML STAP─1が細胞増殖調節 北大薬学 松田教授ら

 北大薬学研究院の松田正教授らの研究グループは、細胞内シグナル伝達に関わるアダプタータンパク質「STAP─1」が、慢性骨髄性白血病(CML)細胞中のがん遺伝子産物BCR─ABL融合タンパク質を安定化し、細胞増殖や生存関連遺伝子発現を調節する因子であることを突き止めたと発表した。STAP─1が新たなCML治療薬の標的や予後因子となり得るほか、既存治療薬との併用が有力な治療戦略として期待されるとしている。生物学系専門誌「Biochemical and Biophysical Research Communications」で9日公表された。


札幌せきや眼科 ICL手術を積極導入

 西区の札幌せきや眼科(関谷恵悟院長・無床)は、眼内レンズで視力矯正を図る、患者負担の少ないICL(Implantable Contact Lens)手術を積極的に導入。最新機器を用いて最適なレンズを選択する術前検査との両輪により、高度な治療を実現している。


製鉄記念室蘭 道内最大級の訪問リハ運営 全スタッフ専従配置

 室蘭市の製鉄記念室蘭病院(松木高雪理事長、前田征洋院長・347床)は、専従の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を配した道内最大規模の訪問リハビリテーションセンターを運営。教育クリニカルラダーを整備し、新卒の訪問セラピストの育成強化を図るなど、質の高いリハビリ提供に努めている。


賃金構造基本統計調査 20年給与 医師99万円、看護師31万円

 厚生労働省がまとめた2020年賃金構造基本統計調査結果の概要によると、医師の4月分所定内給与は、平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年で月額99万800円(前年40.7歳、5.2年、80万5500円)だった。


●中医協 7月から論点整理 消費税、実調と併せて検証
●道医、札医などが呼びかけ GWも感染対策徹底を
●医学生25%、マッチングに支障 コロナ禍で志望変更24%─医学連調査
●手稲渓仁会 コロナワクチン接種後データ公開へ
●勤医協札幌西区 コスト意識醸成へ 物品資材の在庫管理徹底
●小児がん患者 受けた医療の総合評価 8.4点と成人より高く

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。