北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 6月11日付

急性期一般入院料1 改定1年で増加 入院料2は倍増

 道厚生局資料に基づく本紙集計で、2020年度診療報酬改定直前の20年3月時点で急性期一般入院料1を算定していたのは道内で89病院・1万6575床だったが、改定から1年たった今年4月時点では89病院・1万6835床で、算定病床数が260床(1.6%)増えた。入院料2算定は6病院増の14病院、病床数は1916床に倍増。入院料1・2の合計は、103病院・1万8751床(6病院・1160床増)となった。


概算医療費1月4.7%減 道内は全種別で全国を下回る

 厚生労働省が公表した最近の医療費動向によると、2021年1月の概算医療費は前年同月比マイナス4.7%で、前月より2.8ポイント悪化したほか、20年度(4〜1月)の伸び率はマイナス4.0%だった。


札医大脳神経外科 認知症とてんかん アプリで鑑別可能に

 札医大脳神経外科学講座(三國信啓教授)と医療ICT企業のアルムは、オンラインによる記者会見を開催。同社が提供する医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を活用した認知症、てんかん鑑別などの遠隔脳波診断支援システム普及へ、共同研究を開始したと発表した。


札幌北楡 腎臓病総合医療センター開設 各科と連携 SDM実践

 白石区の札幌北楡病院(米川元樹理事長、目黒順一院長・281床)は、腎臓病総合医療センターを開設した。各種腎疾患治療を統合するとともに、各診療科との連携を強化、Shared Decision Making(SDM)の実践で、患者とともに治療を決める医療を推進している。


規制改革推進会議 オンライン診療・服薬指導など5項目柱に答申

 政府の規制改革推進会議は、規制改革推進に関する答申をまとめ、菅義偉首相に提出した。医療・介護分野では、1.医療分野におけるDX化の促進2.医薬品・医療機器提供方法の柔軟化・低コスト化3.最先端の医療機器の開発・導入の促進4.医療・介護分野における生産性向上5.オンライン診療・オンライン服薬指導の普及促進─が柱。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って生じた様々な問題は、課題対応の遅れを痛感させる結果となっているとして、現状を打破する極めて有効な手段としてデジタル技術の活用、革新的な医薬品や医療機器の早期開発、国民自身の医療情報や必要な医薬品等への早期アクセスの実現─が望まれるとしている。


●札医 新会長に今氏 コロナ禍で一致団結を強調
●質の高い医療体制構築へ プライマリ・ケアチーム整備など─日本総研3提言
●医業収益2355億円減 大学病院2月、入院回復せず─AJMC調査
●豊生会 ヘルスサポートセンター元町 自主的健康管理を支援
●医薬品等購入 適正化へ複数の取り組みを WAM調査 5割超がSPD導入

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