北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 7月2日付

医療守る改革を加速 中川会長 2年目へ決意─日医代議員会

 日医は、第149回定例代議員会をオンラインで開催した。中川俊男会長はあいさつで、昨年6月の会長就任からの1年間を振り返り、「開かれた医師会」へ向けたさまざまな活動が実を結びつつあり、新型コロナウイルス感染症対応でも多くの取り組みの成果を強調。「有事を乗り越え、日本の医療を守っていく決意を新たに、さらに加速して活動していく。医療現場の声に寄り添い、スピード感を持って改革を進める」と就任2年目の決意を表明するとともに、協力を訴えた。


道立病院、新しい事業改革プラン策定

 道は、2021?25年度の「北海道病院事業改革プラン」を策定した。「医療従事者の確保対策」では、専門研修プログラムの充実や指導医確保、新人看護職員キャリアアッププラン拡充、医療環境の変化に柔軟対応できる組織編成・人員配置、「経営の効率化」では必要な数値目標の設定し、患者数確保や新患掘り起こし、高額医療機器等の共同利用推進、適切な診療報酬の獲得、後発医薬品の採用拡大、経営精通職員の育成・登用検討、経営改革の意識向上などを挙げ、地方公営企業法の全部適用メリットを最大限活用しながら、取り組んでいく。


北大病院 ヘルスサイエンス強化 「研究開発機構」設置

 北大病院(944床)は、学内部局間連携や産学連携の強化を通じ、ヘルスサイエンス領域を含む臨床研究開発機能をより一層活性化するため、「医療・ヘルスサイエンス研究開発機構」を設置した。各センター・部門が担っていた研究支援機能をプロモーションユニット、研究機能をイノベーションユニットにそれぞれ再編・集約した。機構長を務める秋田弘俊病院長は「病院を舞台に部局間と産学の連携を強め、北大らしい画期的な研究を展開して社会に貢献していきたい」と話している。


仁楡会新病院 8月2日オープン 個室増設、大規模リハ室整備へ

 南区の仁楡会病院(丸晋太朗理事長、松村欣也院長・100床)は、移転・新築工事を終え、8月2日にグランドオープンする。個室を大幅に増やし、大規模なリハビリ室を新設。最先端の急性期治療に加え、受け入れが難しい患者を積極的に引き受け、長期療養を経て在宅に戻す橋渡し機能を強化する。


札幌西円山 KOMIケア理論実践へ 推進プロジェクトで教育強化

 中央区の札幌西円山病院(田中繁道理事長、浦信行院長・603床)は、看護介護部全体でKOMIケア理論を導入。教育担当の師長・主任のレベルアップのほか、病棟単位での自主的な勉強会開催など、さまざまな形で理論の実践を進めている。


●第8次医療計画検討会 3WG立ち上げ議論 外来機能報告など協議
●次期報酬改正で119項目要望 全自病協 新設は20項目
●学生8割が地域枠容認 総合診療への関心75%に─AJMC調査
●天使 臨床遺伝センター機能充実 認定遺伝カウンセラー配置
●札幌美しが丘脳神経外科 ICT活用で業務効率化 スマホで状態確認

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