北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 9月10日付

22年度研修医本道募集定員 前年度比23人減の434人

 道は、2022年度に初期臨床研修を開始する研修医(21年度に募集)の定員を決めた。募集を行う臨床研修病院は、3医育大を含めて前年度から1施設減の56病院、定員合計は23人(5%)減の434人(自治医大枠2人を含む)と、4年連続で減った。22年度開始の基礎研究医コース(北大病院1人)を含めると、435人となる。21年度医師臨床研修マッチングは、9月16日に希望順位登録受付が開始される。


道立病院20年度決算 総収益は8.3%アップ 補助金等で収支差縮少

 北海道病院事業改革推進プランを評価する委員会が開かれ、道立5病院(北見除く)の2020年度決算(実績見込み)が報告された。総収益は前年度比8.3%増の80億5300万円、総費用は1.1%増の130億3900万円で、収支差は49億8600万円のマイナスだった。新型コロナウイルス感染症緊急包括交付金等の補助金収入が増加したことなどによって、病院事業収益全体で前年度を上回り、収支差が縮小した。


北大消化器外科II 2000kmの遠隔手術可能 一般回線レベルで円滑に

 北大病院(秋田弘俊院長・944床)の消化器外科II(科長・平野聡消化器外科学教室II教授)は、九大病院と学術用通信回線で手術室を結んで国産手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」による遠隔手術の実証実験を行い、札幌〜福岡間約2千kmの通信距離であっても、現在の商業回線で提供可能な帯域でスムーズな遠隔操作が可能であることを証明した。17〜19日には北大病院と市立釧路総合病院を結んで模擬手術を行う。今後、通信の不安定性やセキュリティ等の課題をクリアした上でガイドラインを策定し、早期の社会実装を目指す。


製鉄記念室蘭 がん患者の術後合併症予防へ 歯科医師会と連携

 室蘭市の製鉄記念室蘭病院(松木高雪理事長、前田征洋院長・347床)肺がんセンターは、昨夏から肺がん患者の肺炎予防等を念頭に、室蘭歯科医師会と連携して周術期口腔機能管理を推進。8月からは対象を、化学療法を受ける肺がん患者や血液腫瘍患者にも拡大した。


帯広・開西 色別シールで危険度共有 回復期リハ病棟の転倒率半減

 帯広市の開西病院(細川吉博理事長・196床)は、回復期リハビリテーション病棟入院患者の転倒・転落予防に、色別シールを活用。3カ月の試行を通じて大きな成果を上げている。


●厚労省22年度予算概算要求 過去最大の33兆9450億円に
●労基署への宿直許可申請 医療機関の2割が不許可に─日医調査
●北大部局横断シンポジウム 本庶氏が特別講演 10月1日にウェブ開催 一般聴講も可
●札幌心臓血管クリニック 22年度中に建て替え工事開始 23床増床し108床体制へ
●新人看護職員道内臨床研修 20年度145施設・1991人に 病院実施率は27%

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