北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年)11月12日付

コロナ拡大の反復に備え道が「保健・医療提供体制構築方針」作成

 道は、新型コロナウイルス感染症の拡大が反復する可能性があることを前提に、検体摂取体制を1日最大3万2568件、検査(分析)体制3万3889件に引き上げ充実させるとともに、今夏や第4波の状況を踏まえて、1日当たり最大の新規陽性者数1207人、最大陽性者数9685人、最大入院者数1568人、最大宿泊陽性者数1422人、最大自宅等養成者数6695人と想定して、必要病床数を2千床(稼働率80%)、必要居室数を2370室(同60%)それぞれ最大確保することを盛り込んだ、「今後の保健・医療提供体制の構築方針」を策定した。


総合確保基金20年度評価 道内14事業で達成率が100%超

 道は、地域医療介護総合確保基金(医療分)を活用した各事業の2020年度評価を行った。対象は「地域医療構想の達成に向けた医療機関の施設・設備整備」6事業、「居宅等における医療の提供」5事業、「医療従事者の確保」30事業の計41事業。計画の達成率が100%(大多数含む)を超えたのは3割強の14事業で、特に看護職員出向応援は地域応援ナースと登録者、派遣者数が計画比3倍と目立った。


肝がんDGKα阻害が効果 北大消化器外科I 免疫療法併用で相乗も

 大消化器外科学教室?の武冨紹信教授、北大遺伝子病制御研究所免疫機能学分野の北村秀光准教授らの研究グループは、肝がん治療モデルマウスを用い、脂質代謝酵素ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)α阻害が肝がんの増殖を抑える効果のメカニズムを解明し、免疫チェックポイント阻害剤と併用すれば相乗的な抗腫瘍効果が得られることを突き止めたと発表した。論文は腫瘍免疫学の国際雑誌「Cancer Immunology Immunotherapy」に掲載された。


札幌東徳洲会 海外渡航向けPCR 9月までで1600人超利用

 東区の札幌東徳洲会病院(太田智之院長・325床)は、国際医療支援室が窓口となり、健診センターと小児科外来で海外渡航者向けのPCR検査を実施。新型コロナウイルス感染症の影響により、海外渡航にさまざまな制限が設けられている中、速やかな陰性証明書の発行を行っている。同病院は、厚生労働省が主管する「医療機関における外国人患者受入れ環境整備事業」の拠点として、外国人患者受け入れの体制づくりを進め、13年に同支援室を開設した。


北大病院リハビリテーション部 高次脳機能障害者の自費出版を支援

 北大病院(秋田弘俊院長・944床)リハビリテーション部は、高次脳機能障害の当事者視点を主とした、当事者のための自費出版を支援するため、生駒一憲同病院リハビリテーション科教授と玉川侑那医療ソーシャルワーカー(高次脳機能障害支援コーディネーター)が中心となってプロジェクトチームを結成。クラウドファンディングサイト「READYFOR」を通じ、出版費用の調達を進めている。


●医療逼迫状況で5段階判断 コロナ対策で新分類を提示

●コロナ対応へ4団体ヒアリング 強制力を持った法整備なども議論

●札医大生 矯正医療学ぶ 札幌刑務所の現状を説明

●生涯活躍のまち拠点 ココルクえべつ 多世代集う共生のまち実現へ

●札幌の臨床検査技師有志 認定資格取得へ勉強会

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