北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2020年(令和2年) 4月3日付

18年度の道内病床機能報告、「回復期」5.1%・363床増加

 道は、病床機能報告制度に基づき、一般病床・療養病床を有する病院・診療所の2018年7月1日時点における医療機能ごとの病床状況をまとめた。「高度急性期」は前年同月に比べ83床、「急性期」は1,103床、「慢性期」は431床それぞれ減少し、「回復期」は5.1%、363床増の7,441床となった。25年必要病床数との比較では「回復期」が依然として1万2,990床の不足となっており、圏域での整備促進が求められている。

 医療圏別の許可病床数は、14圏域でダウン。「札幌」の205床を筆頭に、「南空知」95床、「東胆振」82床、「遠紋」76床、「南渡島」68床、「中空知」63床、「留萌」54床、「宗谷」43床、「後志」20床、「上川中部」19床、「釧路」15床、「日高」14床、「十勝」10床、「北網」5床それぞれ減少した。


室蘭市地域医療連携・再編協、拠点施設1つ整備を─2次中間まとめ

 室蘭市地域医療連携・再編等推進協議会は、地域医療連携・再編に向けた第2次中間まとめを公表した。高度急性期・急性期医療や救命救急を担う西胆振圏の拠点医療機関を、「新病院の建設も視野に東室蘭地域に1つ整備」。併せて、回復期・慢性期機能、軽度な急性期、在宅医療・介護連携を図りながら地域を支える医療機関を蘭西地区に確保するよう求めた。

 同協議会では、地域医療構想や新公立病院改革ガイドラインの改定状況も勘案し、急激な体制等変化を及ぼさないよう留意しながら、今後さらに議論を深めていくとしている。

 市内には製鉄記念室蘭、日鋼記念、市立室蘭総合という3つの基幹病院がある。


河野氏のKono-S法有効性、欧州研究チームが証明

 河野透札幌東徳洲会病院先端外科センター長が開発した、クローン病腸管の吻合術「Kono-S法」について、欧州の研究チームが従来法との前向きランダム比較試験を実施。吻合部狭窄等の再発を有意に防止していることなどが証明された。

 クローン病の治療は、薬剤開発の進展により、内科的治療で長期の寛解が得られるようになったものの、感染症、腸管再狭窄、発がんなどにより、患者の7割が何らかの外科的治療を受けているという。

 一方、外科治療では、切除範囲を最小限とした腸管切除が行われているが、術後5年で再狭窄などの吻合部再発が20%、10年で40%みられるのが課題となっている。


耳鼻咽喉科麻生、一般職員に人事考課教育

 社会医療法人耳鼻咽喉科麻生(大橋正實理事長)は、札幌市東区の麻生病院(依田明治院長・35床)と北見市の北見病院(村田保博院長・44床)に、一般職を対象とした人事考課教育を実施。人事考課制度の理解や組織の活性化などを目的に、さまざまな取り組みで自主的な参加増を図っている。

 2病院は、1998年から人事考課制度を導入。基本ルールを理解することで、各事例の見解統一などを図るため、考課者向けの勉強会を定期開催し、理解度テストを行うなど、同制度の質の向上に力を入れてきた。

 人事考課には、組織が職員に求める取り組み姿勢(期待水準)が示されており、組織の考え方や行動規範を学べる。


函館中央が3Dプリンターで骨模型、手術の質向上に貢献

 函館市の函館中央病院は、診療放射線科で3Dプリンターを導入。患者のCT画像等から骨の実物大模型を作製し、手術のシミュレーションや患者・家族への説明等に役立てている。

 同科は、医師から模型作製のオーダーを受けて、診断・術前精査目的で撮影していたCTデータを造形用のSTL(Standard Triangulated Language)データに変換して専用装置に入力し、スライサーソフトを用い、データ調整を行う。

 造形クオリティやスピード、原材料(プラスチック)に応じて細かく設定し、3Dプリンターに送信すると造形がスタートする。

 造形時間はサイズにもよるが、腰椎(第1腰椎〜仙骨)で約半日程度。大きな骨は一度にできないため分割する。


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