2009.06.21の北海道新聞に「のぶりん」店主が、
道東版の「道東 ひと '09」に掲載されました。
(三面記事ではありませんのでご安心ください、笑)


取材はお得意様でもあり、
安国の行事に積極的に足を運んでくださる北海道新聞遠軽支局の「野口洸」さんです。

以下、記事です。



道東ひと'09


野外音楽祭実行委員長を務めるラーメン店主 

佐藤 信行さん
 = 遠軽町


 小高い山々に囲まれた人口830人の遠軽町生田原安国地区。
同地区で28日(6月)に開かれる「安国野外音楽祭」で実行委員長を務める。


「音楽仲間と地域を盛り上げようと企画し、昨夏に続いて2度目の開催です。
会場は安国公園内の野外ステージです。もう何年も使われておらず、もったいないなと。
昨年の出演は私も含めすべて地元の小中学生、会場設営や屋台も実行委による手弁当で、
150人が来場しました。今年はそれ以上に盛り上がりたいです」



親しみやすい人柄からか、地域での愛称は「のぶりん」。
本業は安国唯一の飲食店でもある、人気ラーメン店「のぶりん」店主だ。


「安国の自宅近くの木材会社に勤務していましたが、不況で会社が傾き、2001年に脱サラ。
飲食業に興味があったので、以後、アルバイトを掛け持ちしながら、開業に備えました。
オープンは05年秋。40歳半ばでの挑戦に不安もありましたが、試行錯誤を重ね、
今では町外からもお客さんが来ます」



自身も大のギター愛好家。次第に、音楽好きが集まる店になった。
閉店後、仲間が楽器を持ち込むと、店はライブハウスに変わる。


「小中学校の先生など、安国にもバンド経験者が多いことを知りました。
開業を機に音楽の輪が広がり、地元のバンドが増え、その集大成が音楽祭なんです。
また、安国は昔から結束力の強い地域。秋祭りや演芸会など地域住民が内容を企画する行事が多く、
それら一連の活動も下地になっています。音楽祭実行委はバンド仲間や地域住民が大半です」



「子供が誇れる地域に」



過疎化や高齢化が進み、この20年間で安国の人口は200人減った。
だが、だからこそ「子供に楽しみを」と強調する。



「地元の子供に地域の行事を楽しんでほしい。
秋祭りでは屋台の子供料金を格安にしたり、演芸会では子供の舞台に仮装して参加し、盛り上げたりしています。
子供たちが将来、『安国に育って良かった』と誇れるような地域になれば、安国はもっと元気になるはずです。
音楽祭は地元小中学生を含む16団体が出演します」




追記

 店内には地元の写真愛好家の作品や保育園児の絵などが並んでいる。
ギャラリーにもライブハウスにもなる同店は、地域の心のより所だ。
そんな地域住民が今日ものれんをくぐり、店を支えている。
 野外音楽祭は28日午前9時45分開演。入場無料。


さとう・のぶゆき
 
遠軽町出身。遠軽高卒業後、木材会社勤務などを経て2005年、
遠軽町生田原安国にラーメン店「のぶりん」開業



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