モンテゴベイ

クラフト マーケット



  ジャマイカのクラフト・マーケットはお祭りの屋台のようなもので、売られている物も決して誉められた出来映えではありません。それよりも大勢の大人が、しかも男がこんなにもたむろしていていいのか?と思うほどの人がいます。観光客の数より圧倒的に多い数です。
マーケット内をうろうろと歩いていると、いろいろな人から声をかけられます。適当に受け答えしていると前歯が全部金のおじさんがどこからともなく登場しました。よく雑誌にでも載っていそうなインパクトのある顔です。ボク達に愛想良く近づいてきたと思うと、さっと妻と肩を組んで「フォト、フォト」と叫びます。あまりにうるさいので写真を撮りました。さて、その後は「チップ、チップ」とボク達を追い回します。チップを払う気持ちなど全くないので無視していましたが、ついてくる人数まで増えてくる状態となりました。大勢の黒人に囲まれ、なんとなく危険を感じてきた頃、現地のガイドさんが助けに入ってくれました。親しく寄って来たらチップがからむ・・・ご用心。


スーパー マーケット



 「バスから顔を出さないように!」と注意を受けて走ったダウン・タウン。昼間っからぶらぶらして何やってんだかわからぬ大勢の人々。 観光バスなどが通るとこちらをじっと見つめています。なれないボクには黒人のこの視線だけでもこわーい感じがしてしまいます。
 ようやく到着したマーケットは日用品を売るスーパーマーケットを中心とし、コの字型に建物が並んでいて中央が駐車場という、アメリカではよく見るスタイルのショッピング街でした。
 ここでガイド嬢に最初に連れて行かれたのはレコード屋。レゲエ音楽については、本場と言いながらCDは輸入物となるので割高なんだそうです。というわけで多くはカセット・テープで販売。しかもオリジナルの横に堂々とダビングしたものが売っています。その中で、「ここのお買い得品はおみやげ用のTシャツ」とガイドさんがおっしゃる・・・レゲエのレコード屋さんで、おみやげ用にTシャツを買うの?


ホテル ハーフ・ムーン : ホテル&ヴィラ





  ハーフムーンホテル、直訳すれば「ホテル半月」、いかにもラブ・ホテルという感じです。 モンテゴ・ベイでもNo.1と言われる超高級ホテル、ハーフムーン。 ホテル前のビーチの名前をそのままとった名前だそうで、広大な敷地内には乗馬ができる広場や子供がサッカーなどできる広場、そしてショッピングビレッジまで揃っています。敷地の周囲は鉄柵で囲まれ、2カ所のゲートには門番が常駐し安全が確保されています。南国ならではの植物やフルーツがあちこちにみられ、また自家栽培も行っており、直営レストランでは新鮮な野菜や果物がふんだんに使われています。
 敷地内の建物は、映画にでも出てきそうなコテージからステューディオまで多くのランクに分かれ、白と黒の配色を基調に落ち着いた雰囲気でまとめられています。また各客室はそれぞれ異なったインテリアでコーディネートされ、一つとして同じインテリアの部屋はないそうです。
 多くの客室はビーチに面しており、テラスからそのままビーチへ行くことができるように設計され、コテージなどではほとんどプライベート・ビーチって感じです。一方、ランクの低い部屋のビーチは岩や海藻が多く、泳ぐには適さない場所にあります。それでも日光浴には全く問題ありません。
 一見豪華な建物でも、窓やベランダは南国特有の隙間だらけのものです。問題は部屋の中の蚊が異常に多いことです。ドアや窓の隙間からいくらでも侵入してきます。部屋のクーラーは蚊避けのためにも必要だということがわかりました。蚊に悩む日本人は多いらしく、部屋にはベープ・マットがありました。誰かが置いていった物でしょうか。ちなみに、現地人や欧米人はあまり刺されないので苦情は少ないそうです。日本人の肌はやっぱりデリケートなのでしょう。
 ヴィラは高級アパートという雰囲気です。玄関からして違います。少し離れた小高い丘にはまるで映画にでも出てきそうなコテージが並びます。ベランダの花々や周囲の花壇までしっかりと手入れが行き届いています。あそこまで行くと泊まってみたいというよりも「一度でいいから内部を見てみたい」という小さな願望?となってしまうのは僕だけでしょうか?


ホテル ハーフ・ムーン : ショッピング・ビレッジ



 10数軒と小さいながらも免税店、コーヒー店、おみやげ屋さん、そしてコンビニエンス・ストアーまで洒落た建物が集まり至れり尽くせりで、和食のさくらレストランと英国風パブのレストランもあります。小さな噴水を中心とする中庭があり、そこでは定期的に演奏会が開かれていますが立ち止まって聞く値は十分にあります。町中のショッピングセンターより価格は高めですが、品質は良いようです。ホテル正面より自転車で15分ほどの所に位置し、もちろん巡回バスも走っています。
 あるとき貸し自転車があるというのを聞き利用してみました。借りるのは無料(デポジットは$10)ですが、なんともおんぼろな自転車で、お世辞にも$10の値(破損するとデポジットは帰ってこない)があるとは思えない代物です。ギーコギーコと油が切れたような音を立てながらでも、やはり自転車には間違いなく、歩くよりはずーとましでした。


ホテル ハーフ・ムーン : ガゼボ




 「ガゼボ」とはギリシャ語で「高いところ」とか「火の見やぐら」という意味で、日本の「あずまや」に相当するものだそうです。欧米では古くからガゼボの中で結ばれた二人は生涯住む家に困らないと言う言い伝えがあり、結婚式を挙げる場所としてよく使われるようです。
 ボクが知る範囲では日本の芸能人が挙式をあげることが多いハワイ・ワイキキ、ハレクラニホテル前庭にある白いガゼボが思い浮かびます。ハーフムーンではあちこちにこのガゼボがありますが、ビーチに突き出たガゼボではハワイと同じように結婚式が行われていました。
 ロビー前のガゼボでは毎晩何らかの演奏会が行われています。レストランやバーからも鑑賞できるメインステージでもあるのです。
 ガゼボはゴルフ場にもあります。その中では体格の立派なおばさんが力強くフルーツを搾り、まさに100%果汁のジュースをつくりプレーヤーに提供しています(もちろん有料ですよ)。


ホテル ハーフ・ムーン : バー



 ハーフ・ムーンホテルには5カ所のバーがあります。どこのバーでも出してくれるカクテル類は、生のフルーツを贅沢に使うこともあり、アルコール度は高いにもかかわらずたいへん美味しく飲めます。バーを仕切るバーテンさんは、癖のない英語を話しますが、別にお客が英語がわかろうが、わかるまいが会話の量に変化はありません。身振り手振りも交え、陽気な話が続きます。
 カリブといえば、ついつい映画「カクテル」のイメージが抜けきれず、華やかにシェイカーを振る姿をイメージしていたのですが、ここのバーテンさんは、フルーツと氷とアルコールをミキサーに入れてスイッチ・オンでおしまい。ちょいと寂しかったですね。もう一つ、ここの欠点といえば最後のチェックに間違いが多いこと。利用する度にカクテルの1ー2杯は間違って(しかも多く)チェックされていますから、ご用心。毎回修正させてからサインをしていましたが、こんな時でも彼らの返事は「サー、ノー、プロブレム」なんですよね。


ホテル ハーフ・ムーン : ビーチ&プール



 ホテル名でもあり、滑らかな弧を描く半月型のプライベートビーチは全長1.6km。 この時期はシーズン・オフで観光客も少なく海水もきれいでした。遠浅のビーチではゴムボートやカヤックなどで遊ぶこともできます。ふとあたりを見渡すと、ボートで遊ぶのも、砂浜で寝そべって日光浴をしてのも白人ばかりです。ここでは色の黒い人が働く人、白い人は遊ぶ人とはっきりと区別されています。木陰で昼寝していると、若い女性から声をかけられました。何事かと思ったら飲み物の注文をとりに来ていたのです。わざわざ注文とりにきて、そして運んでまできてくれて、こんな贅沢していいのでしょうか?
 このホテルのメインプールはハイビスカス・プールと名が付いている。ヴィラタイプの部屋にはプライベートプールが付きその数も多いので、メインプールとはいってもいつでももほぼ貸し切り状態といっても過言ではありません。


ホテル ハーフ・ムーン : レストラン



 「Il Giardino」はホテルのメインレストラン。イタリア料理となっていますが、何とも表現の使用のない「無国籍料理」です。メニューを見ると単価はアメリカ本土とあまり変わらぬ値段です。味付けもおおざっぱで、ゲストはこれで満足しているのか逆に心配になってきました。
 「Seagrape Terrace 」は現代カリブ料理が楽しめるジャマイカでも評価の高いレストラン。 アメリカ スズカケノキの茂みの下, 心地よい海風を肌に感じながらジャマイカ料理、欧風料理が味わえます。夜はライブのエンターテイメントとダンスがついてそれなりの雰囲気があります。ジャマイカ料理の味はスパイシーですが、飛び上がるほど激辛ではありませんので大丈夫です。


レストラン ライチ・ガーデン



 ハーフムーン・ホテル近くにある中華料理レストラン。近いと言われていたのですが車で30分ほどかかりました。まだ開店間もない時間でしたが、演劇ができるかと思うほど広い店内にお客はハーフ・ムーンホテルから一緒にバスに乗ってきた10人ほどのみでした。中華料理はどの国で食べてもまずはずれはありません(それなりに食べられます)。しかし、ここで出てきた料理を口にしたとたんに口の動きが止まりました。シェフが中華料理をいうものを口にしたことがないのではないかと疑ってしまいます。もしジャマイカ風中華料理として地元で流行っていたとすれば、その中華料理という言葉は変えるべきでしょう。


レストラン さくら



 ハーフ・ムーン敷地内にあるのジャマイカで唯一の本格日本料理店。 それほど期待せずに昼食を食べてみました。注文はうどんと、天ぷら。それほど待つこともなくうどんが出てきました。麺を口にしたとたん、「これなーに?」状態でした。味の批評などできるはずもありません。続いて出された天ぷら。ここの料理人は日本料理の天ぷらを見たり食べたりしたことがあるか疑ってしまうようなものでした。ここはジャマイカ、これくらいで驚いてはいけないのでしょうか。





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