ラナイ島

ラナイ空港


 ラナイ島へはホノルルから飛行機や船で行くことができます。多くの場合使用する飛行機は14人乗り程度のプロペラ機です(運が良ければラナイ島を経由してマウイ島まで向かう30−40人乗りのジェット機に乗れますが)。この飛行機、想像通りまるでジェット・コースターに乗ったかのような揺れがあります。時差ボケの身体にジェット・コースターは厳しく、着陸後は足腰がくたくた状態でした。
 ラナイ島の空港は、まさに日本の田舎の無人駅舎のようで飛行機の離発着時以外は閑散としていると聞いていたのですが、ボクの想像に反し、ちゃんと冷房の効いた立派な建物です。


ラナイ シティ


 ラナイ島で唯一の街と呼べるのがラナイ・シティ。1920年代にラナイ島を買収したドール社によって、そのプランテーションに従事する労働者を住ませるために開発したとのこと。計画的に作られた街のため、ノーフォーク松の美しい並木にかこまれた市街地の道路は、ほぼ碁盤の目のように、規則正しく作られています。
 ラナイ島に住む、ほとんどの住人がラナイ・シティに住んでいるそうです。プランテーション全盛のころは、多くの労働者、及びその家族でにぎわっていたらしいのですが、今は素朴な落ち着いた雰囲気あふれる、静かな街となっています。


フォーシーズンズ ザ・ロッジ アット コエレ(Four Seasons Resort Lana'i, The Lodge at Koele



 ラナイ島唯一の街「ラナイシティ」郊外の小高い丘(標高480メートル)に立地する高級リゾートホテル。一般的なハワイのリゾートホテルとはイメージが全く異なり、総2階建ての低層建築でイングランドの格調高いホテルという感じがします。マネレベイホテルとはシャトルバスで往来(もちろん無料)することができます。
 館内は高級そうな?絨毯が敷きつめられ、これまた高級そうな家具や美術品がずらりと並んでいます(その価値はボクにはわかりませんが)。特徴的なのは夜になると大きな暖炉に火がはいること。もちろん寝るときにはクーラーの必要はありません。宿泊した部屋はブルーで統一されていましたが、部屋により色もデザインも異なっているようです。天蓋が付くヨーロピアン・スタイルのベッドはキングサイズ並の広さがあり、バスルームもかなり広い造りとなっています。コンチネンタルの朝食はサービスで、また午後にはアフタヌーン・ティーもあります(このときはサービスだったのでついつい食べ過ぎた・・・)。
  ベランダの向こうには一面が緑の庭園です。目の前の庭を眺めているだけでも十分に贅沢な時間を過ごすことができます。もちろん立派なプールがあるのですが、さすがに泳ぐ人どころか、日光浴をする人もほとんどいません。プールの隣にフィットネスルームがあり、そこは比較的にぎわっていたようです。ホテル全体にハワイとは思えない涼しい風が吹き抜けるのでまったくハワイを感じることなく、まさに避暑地のリゾートなのです。


ダイニング・ルーム レストラン


 コエレ・ロッジのフォーマルレストラン。高級別荘のリビングルームのような店内は、暖炉に薪が燃え、ロマンチックで落ち着いた雰囲気が感じられます。ドレスコードがきちんとしていて入店にはジャケットが必要ですが、ここではクーラーも必要なく、かえってジャケットも着たままでいたくなる気温です。メニューは敷地内で栽培された素材を用いて「前衛的なアレンジを加えた方法で調理する料理」だそうです(よくわかりませんが、食べた感じではフレンチに近いでしょう)。入り口のドアを開けたときから、名前を呼ばれ案内されます。ウェターも世間話から始まって料理の話まで「とことん」サービスしてきます。もちろん英語ですから、話の半分は何を言っているのかわかりませんでした。当然ながらメイン料理の値段はカジュアル・レストランより平均で$10は違います。料理のボリュームは僕たちにちょうどよい位で、外人ならワインでも飲みながらゆっくり食べないと足りないだろうと余計な心配までしてしまいました。


フォーシーズンズリゾート・ラナイ アット マネレ・ベイ(Four Seasons Resort Lana’i at Manele Bay



 色とりどりの熱帯魚や、アオウミガメやハシナガイルカといった希少生物が生息する海洋保護区域にあるフロポエ・ビーチが目前に広がるリゾートホテル。「ロッジアットコエレ」が比較的熟年層向けの高原リゾートホテルなら、この「マネレベイ」はどんな年齢の旅行者が宿泊しても楽しめる、明るく開放的な雰囲気のビーチリゾートホテルといった感じです。
 250という部屋数はロッジに比べてもかなり多く、ガイダンスであちこち連れ回されると、まるで迷路を歩いているような気分になります。オーナーの趣味だという中国風アンティークの家具調度品には好き嫌いはあるでしょうが、ハワイの他のホテルよりもエキゾティックな趣があります。
 美しい砂浜のビーチへは5分ほど歩かなければなりませんが、面倒な人はホテル前のプールが充実していますからまったく問題ないでしょう。ホテルロビーからの景観はプールから海までつながっているようにも見えます。こちらはまさにハワイの気温、大人から子供までプールも大賑わいです。


イヒラニ レストラン(Ihilani)


 マネレ・ベイのフォーマルレストラン「イヒラニ」はハワイの言葉で「天国の輝き」という意味。ホテルのロビーをはさんで左がカジュアル(Hulopo'e Court)、右がここイヒラニレストランで建物の構造は同じ様なものですが、椅子やテーブル、それを被うテーブルクロス、照明、そしてウェーターの服装など、内容は全く違った雰囲気になっています。フォーマルといってもオープンエアーの店内では太平洋を望みながらのロマンチックなディナーを楽しめ、ドレスコードも厳しくはなく、襟付きシャツと長ズボンであれば問題なく入店できます。料理は島で採れたシーフード、フルーツ、そして野菜などを素材にした「現代風イタリアン」だそうですが、ごく普通のイタリアンでしょう。量、盛りつけ、味付けも合格(ボクと妻の基準では)です。ワイン種類はかなり豊富ですが、ちょと値段が張ることを覚悟してください。まあ、ムード代だと思えば安いものかもしれませんね。





トップへ
戻る