アッシジ

市内の風景


 今回の現地ツアーガイドのおじさんはただものではありまんせんでした。なにを急ぐのか、ツアーの中では若い方であろうボクでさえ景色を楽しむ暇もない速度で歩きます。しかも、がたがたの石畳とアップ・ダウンの繰り返しは結構きついものがあります。ゴルフで初めてコースに出た時以上につらい散策となったのです・・・そんな疲れで、心も洗われた・・・かもしれません。かなり年配の方もいたのですが、ちゃんとついて来たことにさらなる感動をしたボクでした。このくらいの体力がないと格安海外団体ツアーなんて無理なのでしょう、たぶん。
 途中、街のあちこちでフランチェスコの肖像画を見かけます。窓辺にはいろいろな花々が飾られ何の色気もない石造りの街に彩りをあたえています。


コムーネ広場(Piazza del Comune)


 中世の建物に囲まれたコムーネ広場は、現在でも市役所や博物館に使われておりアッシジの中心地となっています。石畳には当時の集会場の跡が白線で残され、まさに中世にタイムスリップしたような街並みでのんびりと散策したくなる場所です。


サンタ・キアラ教会(Basilica di Santa Chiara)


 13世紀に建造され、聖フランチェスコの活動に感動し女性のためにフランチェスコ派の修道会「キアラ」を創設するなど、忠実な使徒であった聖女キアラに捧げられたゴシック様式の聖堂です。白とピンク色の大理石で造られた外観はサン・フランチェスコ大寺院の影響を受けているといわれ、なるほど確かによく似ています。
 入場は服装にきびしく、妻もスカートの丈が短いとのことで入場拒否された程でした。内部には聖フランチェスコがキリストの声を聞いたという「サン・ダミアーノの十字架」や聖フランチェスコや聖アキラの遺品が置かれています。地下にある聖キアラの遺体(ミイラ)はあまりながめのよいものではありません。1997年の地震で大被害を負ったそうですが今はどうなっているのでしょうね。 


サン・フランチェスコ大寺院(Basilica di San Francesco )


 1253年建造のサン・フランチェスコ大寺院は、山の斜面に立つためにルネッサンス様式の1階とゴシック様式の2階という上下2院に分かれています。1階が正式な入り口で、この時には田村さんという日本から修行にきている司祭の人が内部を案内してくれました(しかもボランティアだそうです、ありがとうございました)。
 写真でもお馴染みの外観は意外とシンプルですが、フランチェスコの生涯を28場面に描いたジョットのフレスコ画「聖フランチェスコの生涯」は上の院に、そして下の院にはジョットの師であるチマブエのフレスコ画などがあり、見るべき作品はたくさんありました。97年の地震で被害にあいましたが、今はほぼ元通りになっているようです。





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