ダムヌン サドゥアック

ココナッツ ファーム



 水上マーケット観光ツアーのほとんどは途中でここに立ち寄るようです(ガイドさんはトイレタイムと言っていました)。 このツアーで偶然同席した人は3度目の参加(それほど値があるかと聞いたら、暇だからとの返事だった・・・このような人もいるのかと逆に感心した)で、全てが雨降りだったとのこと。この付近は平均降水量も多く、バンコク出発時には快晴だったのに確かに途中から雨が降り出しましたが、偶然にもここに到着する直前に雨が上がりました。トイレタイムを兼ねて立ち寄るツアーが多いようで、駐車場には大型バスが数台ならんでいました。そうそうここのトイレはちゃんと?水洗できれいですから、是非利用してみてください。
 従業員が他の団体さんの相手をしている間、ガイドさんは「まるで従業員のように」ココナッツの果肉削りを実演しながら解説していました。独特のコクがあるココナッツ砂糖も試食できますが、甘い物好きの妻でさえひとかけらを口にしただけで止めた・・・ということで、その味が理解できると思います。
 当然のことながらココナッツを利用した製品が売られていました。何よりも印象に残ったのが勝手に撮ったボクの写真を貼り付けた皿を買えという売り子さん。値段は150Bとのことですが、出来映えはボクのような素人が造った方がかなりましだろうと思えるようなもの。売れなかったらまた脱色して次の客の写真をプリントし販売するのだろうな・・・(勝手な想像だけど)


スピード ボート



 水上マーケットへは陸路と水路があるようですが、日本人が参加するようなツアーでは水路(エンジン付ボート)を利用することが多いようです。6、7人も乗れば満員の小さなボートですから、他のボートとすれ違うときや、ちょっとスピードが出ると水しぶきがかかるのは仕方ありません。それさえ我慢すれば、これはこれで結構楽しめるので、陸路で向かうよりは楽しみが増えると思います。 
 水路の両側には、昔ながらの高床式タイ建築がならび、床下の部分では洗濯物を干している家、ボートをつるしている家、神殿の飾りをしている家、美しい花々で飾っている家などさまざまです。この水路には何通りかの道があり、交差点もあって道路と同じように利用されていて、 ボートは一家に一台の必需品らしいです。 途中には別荘のような立派な家もあり、ここには電気・水道・ガスも通っていて、テレビ、ラジオ、さらにエアコンも完備され、2泊3日程度ののホームステイを受け入れているそうです。興味のある人はいかがでしょうか。
 


水上マーケット


 水上マーケットに到着してみると、陸上の大きなスーパーの様な建物を中心にその間の狭い運河を多くの舟が行き交い、売り手と買い手は今にもぶつかりそうな状態となっています。小さな舟の中ではお菓子や果物、帽子などの雑貨が売られ、独特の帽子をかぶったおばさんたちがニッコリと笑いながら、手に品物をもってボクの方へ突き出します。少しでも興味をもつと次には電卓を渡されます。おばさんも価格交渉が楽しみなのでしょう、きっと。ちなみに水上マーケットゾーンではエンジン付ボートは禁止され、手こぎボートによる行き来となります。手こぎボートに乗るにはこのツアーでは別料金でしたが、本当の水上マーケットを楽しむのであれば乗る価値はありそうです。なお船の上で作られているのは「カノムブァン」というココナッツクリームのお菓子。ほどほどに人気があるようです。興味のある方は試してみて下さい。
 一方、陸上ではテント張りのおみやげ屋台が所狭しとならび、スーパーのような建物の中では、タイシルクや木彫りの工芸品、ココナッツ製品などが売られています。何よりも驚きはその建物の外側に顔を出せるほどの高さの柵を作って商品を掛け、売り子さんは板一枚の踊り場に立って商売をしています。壁の外なので地代はかからないのでしょうが、ぼーとしていると水路へ落ちてしまいそうです。そんな心配をしてながめていると、目玉商品と同時に電卓が目の前に突き出されました。





トップへ
戻る