観光スポット、クルーズ

バンザイ・クリフ(Banzai Cliff)


 サイパン最北端にあるサバネタ岬の別名「バンザイクリフ」。海面まで80mの断崖絶壁で、日本に一番近いところにあり、太平洋戦争末期に逃げ場を失った旧日本兵や民間人など1万人あまりが「天皇陛下万歳」と叫びながら飛び降りたことから、付いた名前であることはご存じの通り。
 現在は下を覗くだけでも背筋が寒くなりそうな断崖と、数々の慰霊塔以外にその悲劇を伝えるものはありません。ただ青い海、白い雲、緑の山々からなる美しい光景が広がるだけです。この日は小雨の天候でしたが、岬に建つ慰霊と平和の願いを込めた太平洋の塔には献花を捧げる人たちがいました。('90.08)


マイクロ・ビーチ(Micro Beach)


 島の中心部ガラパン地区は観光客でにぎわっていますが、日本統治時代は政治経済の中心地で日本人居住地として栄えた地区です。リーフの中に有るため穏やかな波が打ち寄せるマイクロビーチには、そんな歴史とは無縁とばかりに一流リゾートホテルが立ち並び、水上スキー、バナナボート、ウインドサーフィンなどが楽しめる楽園となっています。 ('90.08)


マニャガハ島(Managaha Island)


 マイクロ・ビーチからグラスボトム・ボートで20分、白砂と熱帯植物の緑が美しい小島、マニャガハ島に到着します。太平洋戦争中には日本軍の要塞があり「軍艦島」とも呼ばれているそうですが、平和な景観からはちょっと不似合いな感じがします。
  島は周囲が1.5キロほどしかありませんが、周囲に広がる珊瑚礁のためか波も穏やかで、海はとても綺麗です。ジェット・スキーを始めとしてあらゆるマリンスポーツが楽しめますが、ダイビングがお勧めだとか。珊瑚礁の中に沈むゼロ戦など戦争の残骸が「軍艦島」であることを知らせてくれるそうです。 ('90.08)


ラスト・コマンド・ポスト(Last Command Post)


 サイパンに上陸したアメリカ軍に最後まで抵抗した日本軍最後の司令部跡はマッピ山の麓にあります。巨大な上下の岩に隠れ(まるでハンバーガーのようです)、遠目に見るとよくわからない洞窟を利用した司令部には、アメリカ軍の直撃弾によってできた大きな砲弾跡が残っています。広場には砲弾の跡や大砲、戦車の残骸もそのまま残され、当時の戦争のすさまじさが感じられます。なお、洞窟の司令部の中に入ることができますが、思ったより狭くて足元も悪いので気をつけて下さい。('90.08)


ランチ・クルーズ


 マナギャハ島のツアーについていたのは、ランチクルーズ。バンドの演奏もあり、それはそれで楽しめましたが、この時配られたランチはなんと「幕の内弁当」。こうなりゃ、飲み物はアサヒ・ビールしかないでしょう・・・?。船はグラス・ボトムになっているので、船底の魚や放置されている軍艦などをみることもできます。('90.08)


ディナー・クルーズ


 どこでもそうですが、クルーズは夕陽が沈む前に出航します。マニャガハ島周辺のインリーフをゆっくりまわりながら、船内ではライブミュージックと日本語をはじめ数ヶ国語を操っての愉快なトークでそれなりに楽しめます。小さな船ですが、内海なので揺れはほとんど感じません。
  さて食事の始まりはどんぶり一杯のポップコーンからはじまります。おなかを空かせて子供たちはわれ先に手を出しますが、これだけの量があるとおなかはいっぱいになるはずです。メインディッシュが出てくるのは水平線へ消えていく夕日を眺めるころ。予想通り子供たちは美しいサンセットをみることもなく、しかもメインのステーキを口にすることもなく深い眠りについています。子連れで参加する方お気をつけあれ。('90.08)


ハファダイ・ビーチ ホテル



 ガラパンの中心部、マイクロビーチに面したリゾートホテル。2階建ての本館と7階建ての新館、全138室からなります。(05年には18階建てのタガタワー、10階建てのクリスタルタワー、そして7階建ての新館が本館となって客室数は434室とかなり大きくなっていました)。オンザビーチにありながら道を挟んだ目の前にはDFS本店があるなど、遊ぶ、買う、食べるの要素がそろった抜群のロケーションにあります。
 この時は新館に宿泊しました。ホテルの造りはまるでマンションみたいで、廊下はオープンとなっています。部屋そのものはごくシンプルで、リゾートと言うよりはビジネスホテルに近いでしょう。
 プールはほどほどの広さがあり大人も十分に楽しめます。プールからそのまま歩けばすぐにビーチです。
 DSFが近いのもいいのですが、なんと言ってもスーパーが隣接しているというのがとても便利なホテルなのです。そのロケーションを考えると部屋がどうのこうのいう問題ではないでしょうねぇ。('90.08)
 グランヴィリオシゾートとしてリニューアルオープンしています。


パラパラ(PALA PALA)


 ハファダイホテルのビーチサイドにある鉄板焼きレストラン。席に着いたとたん、陽気なシェフはこちらの食事ペースを全く無視して次から次へと焼き上げて目の前に並びます。サイコロ状に切られた肉は時間がたつと美味しくなくなるのでついつい急いで食べることとなります。もうすこし落ち着いて食べられると良いのですが。('90.08)


マリーン(MARINE)


 ハファダイホテル1階にあるバー。ポリネシアン調のテーブルと椅子が印象的で時間になると生演奏がつきます。南国ムードに浸りながらのカクテルもまたいいものです。





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