北海道には旅人宿がたくさんあります。
宿主も元々旅人だったのです。だから旅人の気持ちが解ります。
「なまら蝦夷」は北海道の旅人宿の宿主たちが旅人の皆さんに贈る情報誌です。
オフシーズンでしか旅が出来なくなったけど旅心はまだまだ捨ててはいません。
友達のうちに泊まりにいく様な気持ちで私たちの宿に泊まりにおいでください。
一人で旅する旅人も安心して泊まることが出来ます。

旅人宿に泊まろう

 池田「北のコタンYH」 宮田北八

 皆さんが旅をする時、その目的は何でしょう。知らない土地へ行ってそこの風景を眺め、街を歩き、美味しいものを食べ、温泉に入り、そして地元の人や旅人どうしの触れ合いも・・・。そんな旅の中で、泊まる宿も大きなウエートを占めているのではないでしょうか。
 北海道にはいろんな形態の宿があります。ホテル・ペンション・民宿・ライダーハウスなどなど。それらのうち、この本の編集に参加している宿の大半が「とほ宿」と「ユースホステル」です。

「とほ宿」(とほネットワーク旅人宿の会)
 「とほ」と言っても歩いて旅をしている人専用の宿のことではありません。「とほ」という宿の情報誌に載っている宿の愛称として、いつしか旅人の皆さんがそう呼ぶようになったもので、全国に約80軒、そのうち8割以上が北海道にあります。
 この「とほ」は今から20年ほど前に創刊されたのですが、それ以前はこれらの宿は、旅人宿・旅の宿・ユニーク民宿・YH形式の宿・ユース民宿などとさまざまに呼ばれていました。
 宿主は本州からの移住者が多く、それぞれがいろいろな旅を経て北海道のお気に入りの土地に住み着き、思い思いにその理想とする宿を営んでいる個性的で、旅人好きな人種です。

「ユースホステル」(以下YH)
100年ほど前にドイツで生まれて50年余り前に日本にも伝わった宿泊形態で、世界中に5000軒、日本に350軒、北海道には55軒有り、ネットワークは広範です。
 かつては安く、安心して泊まれるということで若い旅人に圧倒的な支持を得ていましたが、現在は彼らの宿泊先が多様化し「一定の支持」に留まっています。一方で“ユース=若い者”との固定観念にとらわれず、年輩の旅人や家族旅行での利用にもスタンスを拡げています。
 YHは会員制ですが、この年会費2500円を支払えば全国のYHが掲載された“ホステリングガイド”と年間8回のYH新聞が配られ、全国・全世界のYHが会員料金で利用できます。会員でない人も利用出来ますが、少し高めになります。

旅人宿
 これら「とほ宿」と「YH」、いずれも共通するのは、宿泊代金がリーズナブル。男女別相部屋形式が基本で1人旅の人も多く、他の旅人との触れ合い・情報交換が楽しめるように運営されているということです。
 またほとんどの「とほ宿」や、北海道の「YH」の半分ほどは定員が30人以下の小さな宿ですので、旅人の皆さんと宿主が至近距離で接することになります。宿主はのんべぇだったり、混浴が大好きだったり、やたらと山や花に詳しかったり、鉄道や釣りについて語りだしたら独演会になってしまったり、世界中を放浪した人、チャリンコで日本一周した人・・・みんな皆さんの良き?先輩たちです。今は“変なオヤジ”が多いかもしれませんが、かつては若き純情な旅人だったのです。そんな宿主たちとの出会いも旅の醍醐味のひとつですし、それができる宿が「旅人宿」ではないでしょうか。
 この本で執筆している宿主たちは、そういう旅をする皆さんのおいでを、心からお待ちしています。どうか思い切って飛び込んで来てください。

「とほ宿」
(とほネットワーク旅人宿の会)
問い合わせ先
TEL/FAX 0136-47-2060
http://www.toho.net
旅の情報誌「とほ2011」は一冊580円。

「ユースホステル」
問い合わせ先  札幌国際YH内
(財)北海道ユースホステル協会 

http://www.youthhostel.or.jp/
「全国ユースホステル・ホステリングガイド」
ご希望の方にはお送りいたします。

北海道の旅人宿「ユースホステル」と「とほ宿」「なまら蝦夷7号」から

北海道YH協会

  
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旅人からの便り

旅の情報誌「なまら蝦夷」は全道各地の旅人宿がたくさん参加しています。
その中からいくつかの宿に届いた旅人の皆さんからのお便りを紹介します。

05.03.18・HBCラジオで放送した便りです。

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斜里の宿「風景画」に届いた  
兵庫県の女性からのお便り

 こんばんは。先ほど無事に帰宅しました。ちか釣り、神の子池、ふれべの滝・・・どれをとっても楽しいことばかりでした。特にシャボン玉が凍りながら飛んでいくのにはすごく興奮してしまいました。最後に斜里岳の姿も見られて「とてもついてたな〜」と思っています。
 昨日は氷瀑祭りをみて、宿主さんと遅くまで話しをし、今日は旭山動物園に寄ってきました。ペンギンがとてもかわいかったです。上川も旭川も札幌も、ずっと雪でした。
 又会えることを楽しみにしています。本当にお世話になりありがとうございました。

礼文島の宿「星観荘」に届いた
札幌の男性からのお便り

 北海道で生まれ育った僕ですが、実はあまり道内を旅行したことがありませんでした。
しかし昨年の夏バイクを買ったのをきっかけに、週末の度にツーリングに出かけるようになりました。
高く広い空、まっずぐに延びる長い道、広大な草原、美しい山々の稜線。当たり前のように感じていた北海道の風景が、僕の目に新鮮な感動を呼び起こしました。ふるさと再発見です。宿で出会った人たちに「北海道に住んでいる」と言うと、とてもうらやましがられ、誇らしい気持ちになりました。
 そして夏の旅に味を占め、この冬は道東へも行ってきました。本州から来た旅人達が雪の上を転げ回り子供のように楽しんでいるのを見て、僕も子供の頃を思い出してしまいました。
 今年のゴールデンウィークには、この冬出会った旅人を訪ねてバイクで本州を旅する予定です。今からとても楽しみです。

増毛の宿「ぼちぼちいこか増毛館」に届いた
京都の女性からのお便り

 こんにちはお元気ですか。私たちは昨年の夏にお世話になった京都の二人組です。「また北海道に行きたいね」と会うたび二人で言い合っています。宿での時間もとても楽しかったし、地元の方にもとても親切にしてもらった旅でした。
 あの後宿を出発して私たちは日本海を北上しました。途中防波堤の上で休憩していたら向こうの浜辺で焚き火をしている漁師さんたちから「おーい、寄ってけ」と声を掛けられて、思いがけずたくさんの海の幸をごちそうに成りました。あの時のウニやアワビのおいしかったこと。今まで食べたことのあるウニとは全く別の食べ物でした。実は後から料金を請求されるのではと内心ドキドキでしたがもちろんそんなこともなく、おみやげまで頂いてしまいました。それから、私たちは稚内を目指して走ったのですが、友人の顔はずっとほころんでいました。
 今でも便りのやりとりが有ります。村の青年の写真が同封されていて、「嫁に来ると毎日海の幸を食べさせてあげる。」と書き添えられていました。
いつか冬の北海道も訪ねてみたいと思っています。その時はまた泊まりにいきますからよろしくお願いします。

池田の宿「北のコタンYH」に届いた
大阪の男性からのお便り

 長かった自転車の旅もそろそろ終わり。今最終目的地石垣島にたどり着いたところです。今回は、旅に出て自分を見つめ直したい、そんな思いから始めた旅でした。たくさんの風景に出会い、様々な人に出会い、いろんなことを感じた旅でした。特に北海道では本当にたくさんの人にお世話になりました。家に泊めてもらったり、食事をごちそうになったり、怪我の手当をしてもらったり・・・今、そんなたくさんの思い出が蘇ります。
 僕は今回の旅でたくさんの人からやさしさや言葉を受け取りました。僕は、そんなやさしさや言葉や行為を、直接その人にお返しすることはできません。だけど僕がこれからの旅先や町に帰ってから、困っている人に出会った時は、何も考えることなく手を差し伸べることができると思っています。旅は人を優しくする、そんな事を感じた旅でした。どうもありがとう。また会いにいきます。


上川の宿「ゆわんと村」に届いた 
東京の女性からのお便り

 本屋さんで何気なく手にした本。それが「なまら蝦夷」でした。今の生活に何となく物足りなさを感じ、このまま流されて生きるのもいやだな〜と思っていた時に出会えたのはひとつの運命だったのかもしれません。それまでの私の旅と言えば修学旅行や実家への里帰りが関の山でしたが、急に北海道にいってみたいという衝動にかられました。
 始めての一人旅。不安はありましたが宿では暖かく迎えてもらい、夜には宿泊者と宿の主人とで楽しい宴会が開かれました。ここでびっくりしたのはみんな一人旅だったことです。短い休暇の人、会社を辞めてきた人、北海道に移住してきた人、・・・人生にはいろいろな生き方があるんだな〜と思いました。今世の中では「勝ち組」とか「負け犬」とかいってますが、出世したり名が売れたりすることが勝ち組じゃないんだと思えてきました。自分の好きな世界を持つこと、自分に正直に生きること・・・これができたらどんなに幸せなことでしょう。
 どんどんいろんなものを見て廻ろう、いろんな人と話していこう。そうすればきっと私にも力が沸いてくると思えた旅でした。また行きますよ、北海道!

旅人の皆さんからのお便りをお待ちします。 

メール(事務局)

            なまら蝦夷宿主一同 

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