手早くお米を「洗う」と言うのがポイント!

・お米を研ぐ前に必ず「洗って」下さい。この洗うと言う作業の目的は、お米についた「汚れ」や「糠(ヌカ)を取り除く為の作業です。お米を研ぐための容器に炊く分だけのお米を入れ、水をお米入りの容器に十分に入れ、かるくお米を2〜3回かき混ぜる(10秒程度)感覚で結構です。この工程を水の濁りが無くなるまで手早く行なって下さい。おおよそ3分程度(4号以内)上記工程を行なうと水の濁りが無くなる(もちろん完全にとは行きません)と思われますので、これで洗う作業は終わります。注意しなければいけないのは、この洗う作業を手際よくやらないと(例えば水にお米を入れっぱなしで放置したり)、水に解けた糠(ヌカ)がお米にしみ込み、炊き上がった時に糠(ヌカ)臭いお米になってしまいます。 >

 研ぐ時はあまり力を入れ過ぎないのがポイント!

・昔から一般家庭で受け継がれたお米の研ぎ方は、強くしっかりと研ぐと言う物でしたが、精米技術が発達した今となってはかえってお米を傷つける事になってしまいます。容器の中にお水を少なめに入れ、お米を手前に寄せ、奥へ押し込む様に手のひらを使い研いで行きます。この時、力を入れすぎお米を潰さない様に気をつけて下さい。あくまでも優しく押し出す程度で十分にお米を研ぐことが出来ますので。5〜6回研いでは水で洗い流し、やはり水が濁らなくなる程度を目安に出来るだけ手早く行なうのがコツとなります。あまり長く研ぐよりは、少し研いで水で洗うと言う作業をマメに行なった方がおいしくお米が炊き上がります。

 お米を浸すのは忘れがち。これも重要なポイント!

・お米を洗い、研ぐと言うのはほとんど誰もが行いますが、この浸すと言う工程を省いてしまう人も多い筈です。ところが、この浸すと言う作業はお米を炊き上げる上でとても重要な作業となるわけです。美味しいお米を炊くならば、お米の芯までたっぷりと水を吸収させのがポイントとなるわけです。目安として、冬場ならば最低1時間〜1時間半、夏場であれば30分〜45分程度は水に浸して下さい。もし、どうしても早く炊かなければいけない状況であるならば、人肌のぬるま湯に最低でも10分〜15分は浸す事を行なって下さい。この時に、熱湯の使用は絶対にさけて下さい。あくまでも炊飯に影響を及ぼさない高温(30度程度のぬるま湯)である事が大切なポイントです。

 蒸らす事は忘れがちですが、美味しさのポイント!

・最近の炊飯器の機能には、この蒸らすと言う事を自動的に行なってくれる機械も有ります。一般的な炊飯器の場合は、炊飯完了を知らせるランプやブザーがなったとしても、お米の芯までは炊けていません。炊き上がりの合図(機械により異なる)が出てから約10分〜15分を目安に待つことが大事なポイントです。炊飯完了の合図が出たからと言ってフタを開けてはいけません。この時、炊飯時の余熱を利用してお米を蒸す事が、お米の芯まで炊き上げる事になるわけです。ここでの注意は、長く蒸らせば良いと言うものでは無く、逆に蒸らしすぎるとお米がべとついてしまう、あるいは固くなりすぎる事になりますのでご注意下さい。

 最後に混ぜ合わせる事で最高のお米が炊き上がります!

・蒸らしの作業も終了すれば、いよいよ炊飯器のフタを開ける事になります。しゃもじを使用し、炊飯器の容器の外側からその周辺にそって、お米を起すようにかき混ぜます。特に底で炊けたお米と表面で炊けたお米では均一にはなっていないので、容器の中の全てのお米をまんべんなくかき混ぜる事が必要です。この時、炊き上がったお米を潰さないように注意下さい。この作業を行なう事で、余計な水分を飛ばし、お米を立たせせ、味を均一化する事が出来るわけです。