第一篇自然環境
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第一章 地  理
(1) 地  勢 
 
 位置と面積
 地 形
 地 質
 山と峠
 河 川
 湖 沼

(2) 気  象

 気象概況
 気 温
 降水量
 霜と雪
 海 霧
 流 氷

第二章 生  物

(1) 動  物

 獣 類
 鳥 類
 魚介類
 爬虫類と両棲類
 昆虫類


(2) 植  物

 海岸植物
 湖畔植物
 山地植物

(1) 地   勢
位置と面積 本町は北海道の東北部を占める網走市長管内の中央部のオホーツク海側に位置し、紋別郡の東南端にあって、常呂郡と郡境を接している。
       広ぼうは
東経   143度24分45秒〜143度46分45秒
北緯    43度59分08秒〜 44度15分00秒

の間にわたり、最長里程が、
東〜西   29.4キロメートル
南〜北   31.2キロメートル
  の地で、湧別市街地を中心に、西部および東南部に「八」の字形に広がる町域は、
総面積   342.88平方`メートル
である。 東はサロマ湖を擁して佐呂間町および常呂町と接し、西はシブツノナイ川を境にして、紋別市に続き、南は上湧別町および遠軽町、生田原町と界し、北はオホーツク海に面している本町であるが、開村当時は現在の上湧別町、遠軽町、生田原町、丸瀬布町、白滝村を含めた広大な一村を形成し、
東経   142度59分15秒〜143度46分45秒
北緯    43度01分40秒〜 44度15分00秒
に広がる総面積1.865.77平方`メートルを擁していた。 明治43年上湧別以南の分村、昭和25年床丹地区の佐呂間町編入で、現在の姿となったものである

       地  形  北部はシブノツナイ湖およびサロマ湖が、紋別市のコムケ湖やポン沼とp一連して海岸線にそって点在する低地帯と、湧別川の沖積原によって占められる標高5〜40メートルの平坦地がほとんどである。
 平坦地に対する高地は、上湧別町および佐呂間町と接する北見山系の稜線から、北部平坦地に向けて傾斜しているが、最高でも「八」の字形町域の東部で408b(計露岳)西部で437b(三角点)、稜線平均標高は317bと、どちらかといえば丘稜性の山地である。

稜線から平坦地へ向けて低くなる山地は、東西に断面すると、いく条もの沢川と波状地形を形成しながら標高80b地帯に延びているが,各沢の源流頂点は、ほとんど山の稜線近くまで到達しており、丘陵性山地であることを物語っている。

 標高80〜40bにかけては、ゆるやかな丘陵性洪積台地があり、山地から平坦地への変異地帯を形成し、低地帯との間に、海岸線に平行した海岸段丘が見られる。 この海岸段丘は、不明瞭ではあるが、いちおう二段の段丘を構成し、10〜60bの高距を示しており、高位段丘は東方へ次第に低くなり、サロマ湖の西岸および南岸区域では、低位段丘のみで占められている。 また、湧別川の河岸段丘は、上流地域では見られるが、下流地域においてはみられない。

海岸線と平行して点在するシブノツナイ湖とサロマ湖は、紋別市のコムケ湖も合わせて、いずれも狭い砂州で海と隔てられているのが特色で、シブノツナイ湖とサロマ湖には海水と接する開口部がある。 水探は山地が丘陵性で高峻でないのに比例して、いずれも浅く、シブノツナイ湖で6b内外、サロマ湖でも19b内外が深部である。

       地  質  本町地域を構成する地質系統は,大別すれば下部白亜紀系、新第三紀系、第四紀系および石英粗面岩類からなっている。
 下部白亜紀系に属するものは「湧別層群」と呼ばれるもので,本町地域の基盤を構成し、大部分の地域に分布し、岩相により、上位からオンネナイ層、ポンサル層,芭露層に三文されるが、この層群は全層厚が3.000b内外と推定され、全般的に硬質の砂岩および真岩がらなり、概観は空知層群上部の主夕張層とよく似ている。
 オンネナイ層は砂岩を主体とし、中部に砂岩と真岩の互層や砂質真岩2〜10bのものをはさんでいる。 上部の砂岩は層厚700b以上で、灰緑色のやや疑灰質のものであるが、下部の砂岩は層厚600b内外で、著しく硬い鳥糞状のものである。
 その下位のポンサル層は、主として硬質の暗青色貢岩で、ときに灰色硬質砂岩や石灰岩の小レンズをはさんでいる。 層厚は800b内外で、非常にもめたゾーンが多い。
 最下部の芭露層は、硬質の砂岩と真岩のみごとな互層で、主夕張層の中の互層と非常によく似ている。 基底部の露出がないので層厚は不明であるが、すくなくとも800b以上と推定されている。

 これら湧別層群は、ほぼ中央部において、南北性の軸を持った一つの向斜構造を示している。 東西両側には最下位層である芭露層が露出し、その西翼のものは、ほぼ南北に近い走向で東に急向斜するが東翼のものは、急向斜からさらに南側で40〜60度の小向斜、小背斜の反復がみとめられる。湧別川河口で試掘された深度1.000bの試錐は,一つには東翼の褶曲部をついたもので,岩蕊の傾斜は27〜28度と、湧別川西側の地層の傾斜よりは、はるかにゆるいものとなっている。 また、湧別川にそったN50E方向の推定断層により、東翼の芭露層は切断され、オンネナイ層下部の砂岩層と直接しているものと推定されている。 断層の一般方向は同じく南北性であるが、これと斜交するものも発達しており、まれに衝上断層型のものがポンサル層の中に認められるが、局部的現象と考えられている。

 新第三紀系に属すると思われる共進層の存在状況は、西翼芭露層の西端にわずかに露出し、湧別層群およびそれを貫く石英粗面岩類を、不整合に覆って存在し、全体的に暗緑褐色の礫岩および礫質砂岩であるが、分布がせまく、しかも露出が悪いので、仔細は明らかでない。 しかし、礫の中に石英粗面岩が含まれていることから、石英粗面岩噴出後の堆積物と思われる。 層厚は100b内外である。 また、湧別川河口での試錐で、上層部の37〜75.2bで、やわらかい白色疑灰岩をはさむ暗緑色の角礫岩層に逢着しているが、岩層の軟弱さから見て、それ以下の湧別層群の岩蕊とはまったく異なり、おそらく、この低地帯に下部白亜紀層を覆って、新第三紀層が薄く存在するものと推定されている。 これが共進層と同じものかどうかは、現在のところ断定するまでに至っていない。
 第四紀系の段丘堆積層の海岸段丘は、いずれも海岸線と平行して分布し、高位のものは海抜20〜60bぐらいまで、低位のものは10〜20bぐらいまでに分布している。 しかし、両者の境界は明瞭ではない。 沖積層は海岸低地、湧別川の現川床などに見られ、砂、礫、粘土から成り、うすい泥炭をはさんでいる。

       山と峠 地形の項で述べたように、本町の山岳部は標高が低く丘陵性なので、特記するほどの秀峰や名山の類はない。

計露岳  海抜408.7b  計呂地川上流のの山
円山    海抜160.1b  サロマ湖に突出した小半島状の岬の山
御園山  芭露市街地南方に突出している丘陵性の小さい山
志露峠  芭露川筋の上芭露から志撫子川筋の志撫子に通ずる峠
武勇峠  計呂地川を伝って湧別(勇=湧)から佐呂間町若佐(もと武士)に通ずる峠
月見峠  芭露川を伝って、さらに上松沢をのぼり、遠軽町向遠軽に越える峠
若佐峠  芭露川支流東の沢上流から佐呂間町若佐にいたる峠
東雲峠  東芭露と西芭露を結ぶ峠


       河  川  本町の河川水系は、地形の項で関連したように、波状地形の沢を南から北へ流下するのが主流で、次の五つの川が、その主流水系である。

○ 湧別川 
石北国境の天狗岳、チトカニウシに源を発し,白滝村で支湧別川が合流し、丸瀬布町内では渓谷の状態で貫流して武利川、丸瀬布川などの支流を合わせ、遠軽町に入って漸く平野が開けて生田原川、社名淵川が合流、上湧別町内で富美川、中土場川を併せて本町に至り、湧別原野を東西に分けてオホーツク海にそそ ぐ網走支庁管内三大河川の一つである。 その流長は88キロb、流域面積は1.610平方キロbにおよび 、流域は本町農業発祥の地である。

○ シブノツナイ川
 本町西緑蔭山地と紋別市志文山地に発し、両市町の境界を貫流し,シブノツナイ湖にそそいでいる。

○ 芭露川
  本町と佐呂間、遠軽、上湧別、生田原の四町との町界付近に源を発し,芭露地区を貫流して佐呂間湖にそそぐ川で、町内最大の流域を擁している。

○ 志撫子川
  志撫子と東芭露との境界方面に源を発し、志撫子地区を貫流して佐呂間湖にそそぐ川。

○ 計呂地川
  本町と佐呂間町との町界計露岳および武勇峠方面を分水嶺として、計呂地地区を貫流して佐呂間湖にそそぐ川。

以上のほかに、単独幹流としては次の河川がある。

○ 信東川
 中緑蔭の奥を源とする中ノ沢と、上湧別町と緑蔭の町界を分水嶺とする東の沢の二川が、国鉄名寄線の南側で合流してシブノツナイ湖にそそぐ川。

○ ポントー川
 上湧別町に源を発し、ほぼ直線的に東地区を貫流してオホーツク海にそそぐ川。

○ テイネー川
 福島の分水嶺から源を発し、サンゴ岬の近くで佐呂間湖にそそぐ川。 

また、支流であるが、開拓や集落形成とかかわりの深い川としては、次の支流があげられる。

○ センサイ川
 上湧別町旭の山地に源を発し、北流して川西を蛇行流下し湧別川河口近くで湧別川にそそぐ川。

○ 本間沢川
 芭露川下流の左支流。

○ ポン川
 芭露川下流の本間沢川より上の左支流。

○ 西ノ沢川
 芭露川中流の左支流(西芭露)

○ 中ノ沢川
 芭露川上流の左支流(東芭露)

○ 東ノ沢川
 芭露川上流の右支流(東芭露)

なお、その他の河川も含めて町内の河川の現況をまとめると次のとおりである。


番号 河          川         名 流路延長
 (km)
流域面積
(平方km)
幹   流 第一次支流 第二次支流 第三次支流
シ ブ ノ ツ ナ イ 川 15.5 42.0
信    東    川 4.0 3.9
 中 ノ 沢 川 6.8 7.5
 東 ノ 沢 川 5.7 9.0
湧    別    川 88.0
 セ ン サ イ 川 7.0 5.4
ポ  ン ト  ー  川 5.9 4.8
テ イ  ネ  ー  川 2.0 2.6
芭    露    川 26.5 143.9
10  キ ナ ウ シ 川 4.2 5.4
11  本 間 沢 川   7.3 19.3
12  苗 園 の 沢 川 3.2 3.3
13  ポ ン 川 7.0 8.7
14  阿 部 の 沢 川 1.6 1.1
15  水 の 沢 川 1.2 2.0
16  福 永 沢 川 1.3 1.1
17  西 ノ 沢 川 12.7 17.1
18  三 浦 沢 川 2.1 3.3
19  日 下 の 沢 川 1.0 0.9
20  四 線 沢 川 2.5 3.2
21  六 線 沢 川 3.0 1.7
22  上 松 沢 川 2.9 4.5
23  東 海 林 沢 川 1.6 1.4
24  月 見 沢 川 1.2 1.5
25  中 ノ 沢 川 5.0 7.1
26  五 島 沢 川 1.3 1.2
27  落 合 沢 川 0.8 1.0
28  福 島 沢 川 3.1 5.6
29  東 の 沢 川 5.4 10.5
30  武 藤 沢 川 1.9 2.1
31  千 葉 沢 川 1.8 3.8
32 志  撫  子  川 10.5 23.8
33  丸 輪 沢 川 1.6 1.8
34  熊 谷 沢 川 1.7 0.9
35  星 野 沢 川 1.7 1.8
36 計  呂  地  川 12.0 27.7
37  七 号 沢 川
38  中 村 沢 川 4.7 3.3
39  丹 野 沢 川 2.1 2.2
40  岩 間 沢 川 1.4 2.1
41  1 7 号 沢 川 0.8 1.6

 
     湖  沼  本町にある湖沼は潟湖、海跡湖,堰止湖と呼ばれる類のもので、代表格のサロマ湖は鹸湖であり、シブノツナイ湖は淡水湖である。

○ サロマ湖
 紋別郡と常呂郡にまたがる大潟湖で、周囲92キロb、面積151.2平方キロb、湖面で本町と佐呂間町および常呂町の町界を成している。 形状は不正長方形で東西に長く、北縁は幅150〜500bの砂州が延々18キロbも続いて、オホーツク海と隔てられている。
 海への開口部は、かって湖の東端(鐺沸=常呂町栄浦)にあったが、毎年秋〜冬の漂砂によって閉鎖され、春四〜五月の融雪増水期の湖面上昇による氾濫災害があった。 このため関係漁民が人工的に郡境付近の開口掘削を計画し、昭和四年に通水した(詳細は行政機関参照のこと)

湖岸には三里浜、アサリ浜、千鳥が浜(テイネー浜)、月見ヶ浜など平坦な浜や、サンゴ岬や円山の突出部があり、網走国定公園内の景勝地の一つになっている。

○ サギ沼
 サロマ湖の砂州の基部から東よりの原生花園の辺りにある小沼で、サギが来るのでこの名がある。
○ ポン沼
 湧別市街から東のオホーツク海岸近くにある小沼。
○ シブノツナイ湖
 本町と紋別市にまたがる湖で、湖面で両市町の境界をなしている。 面積三平方キロbで,砂州によって北縁がオホーツク海と隔てられている。
 かっては、春の増水期に周辺の農地に冠水して被害をもたらすため、毎年北縁東方で砂切を行って急場をしのいでいたが、秋にはオホーツク海の波浪で閉鎖される悩みが続いた。 しかし昭和四十二年に国営事業として「シブノツナイ沼加工修理工」が施され、災害はみられなくなった。

(2) 気 象
気象概況 本町は後背が北見山脈と千島火山帯によって形成され,北が一面オホーツク海に面する「オホーツク海型気象」地域で、おおむね降水量と日照時間の低位、寡雪、流氷の接岸が特色とされているが、永い歳月の間には多少の変動もあったようである。 二、三の資料から顕著な一端を抜萃してみよう。

■大正六年「村勢概況」より
 気象ハ毎年十一月下旬降雪シ翌年三月ニ至リ漸次融解セリ寒暖計華氏最高九十五度最低零度以下八度ノ間ヲ昇降ス

■昭和二十六年「村勢要覧」より
 気象は概ね沿岸性気象を帯び極暑摂氏二十六度極寒摂氏零下十四度を昇降風位は冬季西北夏季東南に強く雨量は秋季に稍多いが概ね適度で積雪は八十糎内外でまた本村の平均初雪は十月五日頃に始まり晩霜は五月二十日頃終わり降雪は十一月十日前後に始まり四月三十日頃完る
        そして 近年の概況を総括すると次のようである。
 冬期間は寒冷の度が強く一月が最低で、一月の末ともなれば例年流氷が到来、接岸することによって急角度に気温が下降し、オホーツクの大海原は無辺の一大氷原と変わる。 流氷期間は年によって異なるが,平均九十七日ぐらいといわれ,四月下旬に去る。
 それから大体順調な上昇カーブをたどり、八月が最高点となるが、本町は高緯度にもかかわらず他地域に比し気温は高いものの降水量と日照時間は低位を示している。 また、六、七月にかけてオホーツク海の高気圧の異常発達と停滞により、北東の風に見舞われ、沿岸よりは海霧となり冷涼な天候に閉ざされ、盛夏を見ずに深刻な冷害凶作となる年もある。


.
        気  温 本町の気温は一月極寒、八月極暑と古くから言われてきたが、その推移を遠軽営林署湧別事業所の観測記録から抜萃してみよう。
一   月 二    月
最   高 最   低 平   均 最   高  最   低   平   均 
昭和30年 (−)  4.0 (−) 16.3 (−) 11.2     24.9 15.2 20.1
昭和35年 (−)  5.0 (−) 14.0 (−)  9.5 28.6 16.1 22.4
昭和40年 (−)  1.8 (−) 10.3 (−)  6.1 24.6 14.4 19.5
昭和45年 (−)  8.9 (−) 17.0 (−) 15.0 20.5 15.3 17.9
昭和50年 (−)  3.1 (−) 13.0 (−)  8.0 25.7 15.1 20.4
昭和55年 (−)  3.0 (−) 12.3 (−)  8.1 25.0 6.8 16.0

        降水量  本町方面の降水量は一般的に少ないとされているが、年によってかなりのばらつきがみられる。 遠軽営林署湧別種苗事業所の観測記録から抜粋してみよう。
年次  昭和30年   昭和35年   昭和40年   昭和45年   昭和50年   昭和55年 
降水量 1.044.3 488.9 697.4 628.2 1.156.4 785.3
年間降水量(o)

        霜と雪  初霜と晩霜および初雪と融雪の早い遅いは、農作業と収穫に大きなかかわりがあるので、農家では大いに警戒するが、降霜も降雪も年によって同じ町内にありながら奥地(山峡部)と海岸沿いでは差がみられることがある。 平均的傾向として遠軽営林署湧別種苗事業所の観測記録から月日を抜粋してみよう。
 なお、過去十年間の平均積雪量(cm)を他と比較してみると、表のように同じ道東でも十勝、釧路、根室方面よりは多いが、道北や道央地方よりはかなり少ないことが分かる。

区  分
年  次 初  霜 晩  霜 初  雪 根  雪 融  雪 終  雪
 昭和30年   10/10   06/04   10/30   12/27   04/02   05/14 
昭和35年 09/29 06/12 10/28 11/25 04/05 04/23
昭和40年 10/02 05/30 11/10 12/29 04/28 05/02
昭和45年 10/04 05/19 11/27 12/02 04/17 04/20
昭和50年 09/29 05/24 10/30 12/16 04/22 05/20
昭和55年 11/02 05/06 12/01 12/03 03/31 05/06

 月 別   11 月   12 月    1 月    2 月    3 月    4 月 
地 域
 湧 別 20 47 50 52
 帯 広 11 24 32 30
 根 室 10 16 13
 留 萌 41 84 121 24 10
 旭 川 34 60 74 64
 札 幌 16 48 64 58 13

        海  霧  寒流と暖流がオホーツク海上で交差することによって発生する「海霧」は、一般には季節によって発生する「濃霧」ともいわれ、船舶の航行の妨げになり、霧笛のひびきが洋上に流れて安全を戒めあう。

 五〜七月に発生し、特に六、七月に発生回数が多く、北ないし北東の風に流されて陸上にももたらされるが、濃度は薄く、有名な釧路のそれとは比較にならない。
        流  氷  ありがたくない季節の便りとして、厳寒期になるとオホーツク海を南下して、沿岸一体を暗く重々しく閉鎖する流氷は、漁業関係者にとってこの上ない冬の脅威なのである。 流れ去るまでは出漁不能で、船は陸に上げられて漁業は冬眠状態となり、ときには沿岸浅海の資源が荒らされることもある。

 一方では閉鎖的なイメージの時代を過ぎて、今では冬の風物詩となっているオホーツク海の流氷の接岸は、二〜三月の体感気温をかなり低くさせ、特有の寒気を漂わせるが、この流氷について学説資料から抜粋してみよう。

東経140度北緯55度のアムール河口ロシャンタルスキー湾と、東経160度北緯60度のベジンスキー湾付近において,十月下旬に初期の結晶(氷昌)があらわれ、その後、氷昌〜スポンジ氷〜はすば氷〜板状軟氷〜一年氷と進んで、オホーツク南北部からシベリア〜サハリンの東岸をたどり、枝幸沖に出現する。 この間、季節風、潮流、地球の自転などの影響を受けて時速0.4〜0.9`の速度で1.000`を旅するわけで、オホーツク海岸に到来するのは一月中旬ころ、やがて接岸し、四月中旬頃に流れ去って「海明け」となる。
 このオホーツク海の流氷現象は、世界の流氷分布をみても、カナダのニューファウンドランド沖(西経63度北緯50度付近)とともに、その南限にあたっている。



第二章 生  物

(1) 動   物
  獣  類  人類未踏の開拓以前の原始の山野は森林性野獣の格好の棲家であり、自由な世界であった。 湧別原野も含めて広大な蝦夷地には、代表格のヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、エゾノウサギ,エゾイタチなど北方内陸系のほとんどが生息し、オホーツク海に面しているところから、沿岸海域には海獣も見られた。 森林性内陸系の動物としては

ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、エゾタヌキ(むじな)、エゾノウサギ、エゾリス(きねずみ)、エゾシマリス、エゾイタチ(やまいたち)、コエゾイタチ(いいずな),ニホンイタチ、エゾモモンガ、クロテン(えぞてん)、カワウソ、エゾドブネズミ、エゾヤチネズミ、エゾハツカネズミ、エゾヒメネズミ、エゾアカネズミ(ちねずみ)、エゾアカクマネズミ、エゾトガリネズミ、エゾオオトガリネズミ、オオアシトガリネズミ、ミカドネズミ、ヤマコウモリ、ウサギコウモリ、キクガシラコウモリ
 などがあげられるが、ヒグマやエゾシカは先住民の狩猟生活における絶対の獲物であり、ヒグマは開拓後もかなり出没して、人々を驚かせている。 エゾシカは明治13年の大雪で絶滅にひんしたが、狩人の乱獲もあって保護政策がとられ、同様保護されているキタキツネとともに、近年人の目にとまるようになった。 また、現在では絶滅したのではないかと思われているものもあるが、貴重なカワウソやクロテン(保護指定動物)は残念ながら見られず、エゾノウサギ、イタチ類は確実に生息している。 なお新種としてみられるものに野生化したミンク(毛皮用に管理飼育していたものが逃げた)の姿がある。

 海洋系としては沿海に、
クジラ、サカマタ(しゃち)、オットセイ、アザラシ(とっかり)、トド、セイウチ
がみられたが、海流の変化や乱獲のせいで激減し、クジラ、シャチは見られなくなり、トドセイウチはごくまれに、オットセイやアザラシもまれに見られる程度となった。

 
        鳥  類  広大な原始林を野鳥たちは絶好の生息地として栄巣し、小禽にとって木の実や昆虫は欠かせない餌であったし、猛禽にとって小動物は、格好の餌であった。 ほかに、海鳥や季節によって訪れる候鳥もいて多彩であったが、近代開発の進行とともにカラスとスズメ以外は、季節の美声を聞かせるウグイスやカッコウ,美しい羽色をみせるセキレイやカケス,大空に弧を描くタカやトビなどの生息地が次第に追い詰められて、棲息は減少の一途をたどったが、ウグイス、カッコウ、トビ、タカの姿と声は、今も市街地で目にし耳にすることができる。

留 鳥
ベニヤシコ、シマアオジ、ヒバリ、セグロセキレイ、シジュウガラ、ヤマガラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ミヤマカケス、カラフトスズメ、ヒガラ、エゾコガラ、ウグイス、カワガラス、ヤマセミ、カワセミ、ヤマゲラ、エゾアカゲラ、エゾオオアカゲラ、コアカゲラ、コゲラ、クマゲラ、シマフクロウ、オオコノハズク、エゾフクロウ(みみずく)、クマタカ、オオタカ、トビ、アオサギ、カルガモ、オシドリ、カイツブリ、エゾライチョウ(やまどり)、ドバト、キギバトなど。

候 鳥 
ムクドリ、コムクドリ、ニュウナイスズメ、オオカラワヒワ、オオマシコ、アオジ、ミヤマホオジロ、ホオジロ、ユキホオジロ、ハクセキレイ、キセキレイ、モズ、オオモズ、キレンジャク、エゾヒヨドリ、キビタキ、オオルリ、オオヨシキリ、コヨシキリ、トラツグミ、クロツグミ、アカハラ、ノビタキ、コルリ、ツバメ、イワツバメ、アマツバメ、カッコウ、ツツドリ、コノハズク、アオバズク、ハヤブサ、ノスリ、オジロワシ、オオワシ、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガン、ヒシクイ,マガモ,コガモ、トモエガモ、ヨシガモ、オオガガモ、ヒドリガモ、カワアイサ、スズガモ、クロガモ、ホオジロガモ、アカハジロ、ホシハジロ、アオバト、ヤマシギ、オオジシギ、タマシギ、コチドリ、アジサシ、コアジサシ、カモメ、ユリカモメ、クイナ、バン、オオバン、ウズラ、マナヅル、ナベヅルなど。

があり、千鳥が浜一帯のカラフトスズメ、シマアオジ、アカゲラと、サギ沼に飛来するマナヅル、ナベヅル、マガモなどは、観光案内にも紹介されている。


        魚介類 本町は河川、湖沼、海と多様な水系と水域に恵まれて、甲殻類=節足動物なども含めた魚介の種類は、北方権のほとんどを網羅している。 昭和四年のサロマ湖口通水をふまえて、それ以前と現在の生息状況を比較してみよう。
□ 河 川
以 前 ヤマベ、ウグイ、ヤチウグイ、アメマス、フクドジョウ、ハナカジカ、ヤツメ、コイ、ボラ,ザリガニ、サワガニ、カラス貝

現 在 ヤマベ、ウグイ、ヤチウグイ、アカハラ、アメマス、サクラマス、フクドジョウ、ハナカジカ、ヤツメ、コイ、ボラ、ザリガニ、サワガニ、カラス貝

以前は現在に比して豊富な生息であったが、乱獲、開発、水質の変化(汚染など)で、現在の棲息はかっての比ではない。 天然繁殖のサケ、マスの遡上が消え、イトウは幻の魚となり,ヤマベ(禁漁期設定)やザリガニもごく珍しい存在となった。

□ サロマ湖
以 前 ソイ、チカ、キュウリ、ニシン、ボラ、イトウ,カジカ、コイ、カキ(天然繁殖)、エビ、その他いくらかの外海魚。

現 在 ニシン、サンマ、カレイ、チカ、コマイ、ボラ、キュウリ、カジカ、サケ、マス、ホッカイエビ(天然・養殖)、カキ(養殖)、ホタテ(養殖)、アサリ(放流)、ウニ

以前の外海魚は塩分が薄いため豊富な生息にはいたらなかったが、開口後は、外海魚族の沿海性のものは、おおむね回遊または棲息するようになった。

□ 外 海
以 前 サケ、マス(以上天然回遊)、ニシン、イワシ、ホッケ,タラ、スケトウダラ、チカ、ボラ、カレイ、オヒョウ、ソイ,カジカ,ホタテ、ツブ、イカ、エビ、タコ、ホヤ、ナマコ、ウニ、毛ガニ

現在 サケ、マス(以上ふか放流)、オヒョウ、ニシン、イワシ、サンマ、ホッケ、タラ、スケトウダラ、チカ、ボラ、カレイ、キウリ、カジカ、ソイ、フグ、ホタテ(放流)、ホッキ、ツブ、ウニ、ナマコ、タコ、イカ、エビ、毛ガニ

内容的に大きく変化したのはサケ、マスの棲息で、かっては天然回遊であったが、現在はふ化放流事業により資源保護が図られており、ホタテも養殖放流に移行した。

□ シブノツナイ湖
 シブノツナイは「ウグイのいる」という意味で、ウグイ、トビウオ、マス、ボラ、川エビなどの棲息がみられ、外海との縁は少なかった。近年、ワカサギ、シジミの放流が行われて資源拡大が図られている。
  爬虫類と両生類  爬虫類では毒蛇の代表であったマムシが影をひそめ、アオダイショウ、カラスヘビ、シマヘビ、カナヘビ、トカゲなどの棲息も減少をたどっているが、アオダイショウは夏の山野にかなり見られるし、カラスヘビもトカゲもあとを絶ってはいない。
 両棲類としては、ニホンアマガエル、エゾアカガエルが現在も多く見られるが、本道全域と千島に限って棲息し、「生きている化石」といわれ、動物発生学上の貴重な資料となっているエゾサンショウウオは、近年分布が少なくなりつつあり、河川の上流などきれいな水のところに、いまもみられる。

        昆虫類  昆虫類の棲息の種類はほかの生物に比して雑多なので、アブ(虻)、ハエ(蝿)、ガ(蛾)などは省略し,代表的なものにしぼって抽出すると次のようである。

バッタの類
ミヤマフキバッタ、オンブバッタ、エゾイナゴ、カワラバッタ、トノサマバッタ、キリギリス、ケラ、エンマコオロギ、アリヅカコオロギ、エゾスズ、マダラスズ、カンタン、カマキリなど

トンボの類
セスジイトトンボ、オオイトトンボ、クロイトトンボ、カワトンボ、ミヤマカワトンボ、オニヤンマ、コオニヤンマ、アオヤンマ、ギンヤンマ、タカネトンボ、シオカラトンボ、ミヤマアカネなど

せみの類
エゾセミ、アブラゼミ、コエゾセミ、アカエゾセミ、エゾハルゼミなど

チョウの類
hメウスバシロチョウ、ウスバアゲハ、アゲハ、キアゲハ、カラスアゲハ、エゾシロチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ジャノメチョウ、ルリタテハなど

ホタルの類
オバボタル、ヘイケボタル、カミキリ、テントウムシなど

ハチの類
クマバチ、ミツバチ、ハナバチなど

その他
クワガタ、フガネムシなど


 珍しい新種としては、本道には棲息しないとされる「カブトムシ」の話題がある。 昭和55年に芭露で発見されて新聞報道されたもので、牛舎近くのナラの幹に生殖していた。 牛舎のそばに敷き藁代わりのオガクズを積んでいたので、その発酵熱で越冬したものらしく、生田原町や遠軽町でも木工場のオガクズの中で繁殖した例が発見されている。 なぜカブトムシが出現したかの点については明確でないが、市販のカブトムシ(子供が自宅で飼育)か道内のカブトムシ養殖場のカブトムシが逃げて繁殖したものと思われる。


2) 植 物
        海岸植物  海岸は高山と同様に特殊環境にあり、そこに生育する植物の根強さは特筆すべきものがある。 内陸の二・三倍も強い風、少ない水分という条件下におかれているので、葉が多肉質または草質で貯水組織が発達し、毛が密生して蒸散作用を低くし、表面にクチクラという光沢があって塩分を入れないようにしているが、これは、環境を好んでいるのではなく、特殊条件を防衛しているのである。

□ 海浜砂地の植物
オカヒジキ、ハマハコベ、ハマベンケイ、ハマボウフウ、ハマニガナ、ハマニンイク、ハマエンドウ、シロヨモギ、エゾノコウボウムギ、コウボウスケ、ウンラン、ハマアカザ、ハマヒルガオなど。

□ 海岸草原の植物
エゾノコリンゴ、ハマナス、ガンコウラン(シブノツナイ浜)、エゾカワラナデシコ、オオヤマフスマ、エゾオオヤマハコベ、エゾアキカラマツ、キンミズヒキ、オオダイコンソウ、ホソバノカワラアサイコ、ナワシロイチゴ、エゾイチゴ、シロワレモコウ、センダイハギ、ハマフウロウ、ヤナギラン、ホタルサイコ、エゾリンドウ、ヘラオオオバコ、キバナノカワラマツバ、アカネムグラ、ヤマハハコ、エゾヨモギ、オトコヨモギ、ヒメムカシヨモギ、ヤナギタンポポ、シカギク、ヤマヌカボ、ホガエリガヤ、イワノガリヤス、ススキ、エゾネギ、エゾスカシユリ、スズラン、ネジバナ、ヒオウギアヤメ、ハナショウブなど


        湖畔植物  本町で特に著名なのは、サロマ湖畔のアッケシソウの群落で、一名「サンゴ草」とも呼んでいるが、サロマ湖がアイヌ語で「芦原にある川=沼」といわれるだけにヨシも多い。

□ 湖畔の植物
ヨシはテイネー、芭露、計呂地、床丹の湿地に発達し、しばしば純群落を成し、ときにエゾツルキンバイ、ドロイを伴い、やや乾燥しているところではホソヤマアワ、イワベンケイを混じている。 また芭露付近の湿地から乾燥地への移行地点では、エゾカンゾウがみられる。

□ 塩湿地の植物
ヨシ原の縁辺が、されに湖岸寄りにアッケシソウの群落があるが、この群落の発達しているのはテイネーと計呂地付近で、テイネーのサンゴ岬一帯のものは、昭和31年に天然記念物に指名されている。 随伴植物にはホソバノハマアカザ、ウシオツメクサ、ウミミドリなどがある。

□ 暴風保安林の樹木
登栄床からテイネーにかけて、カシワ、ナラの広葉樹林があって沿岸保安林を形成しているが、オホーツク沿岸で防風林が生育しているのは湧別沿岸のみである。 また芭露および計呂地付近の湖に面した湿地には、ヤチハンノキ林があり,乾燥地になるに従いドロノキ、ケヤマハンノキ、シラカンバが混入している。 円山の沿岸防風林はミズナラが優占する林相であるが、トドマツ、エゾマツ、エゾイタヤ、ハウチワカエデ、イヌエンジュを混入している。

        山地植物  山地植物には平地の植物も含まれるが、高山植物は含まれない。 本町の場合は海抜標高の関係で、いわゆる高山植物の類の類の植生は見られない。

□ 針葉樹
トドマツ、エゾマツ、アカエゾマツ(あかまつ)、イチイ(おんこ)、のちに移入されたものにカラマツ、ドイツトーヒー、バンプーシャ、ストローブマツ、欧州カラマツなど。

□ 喬 木
シラカンバ、ミズナラ、カシワ(どんぐり)、ヤマウルシ、ヤマグワ、アズキナシ(かたすぎ)、ナナカマド、イヌエンジュ(えんじゅ)、シナノキ、キタコブシ、ホウノキ、エゾノウワミズザクラ(かばざくら)、エゾヤマザクラ、ハリギリ(せんのき)、ハクウンボク(はびろ)、ヤチグモ(たも)、サワシバ、オヒョウ(あつし)、カツラ、シウリザクラ、メイゲツカエデ、エゾイタヤ(いたや)、コシアブラ、ミズキ、ヤナギ、オニグルミ、ハンノキ、アサダ、ニレ、シコロ(きはだ)、白楊(ハコヤナギ)、ポプラなど。

□ 潅 木
イヌコリヤナギ、エゾノコリンゴ(さんなし)、イブキジャコウソウ、クマイチゴ、ヒロハノツリバナ、エゾヤマハギ、エゾムラサキツツジ、リンネソウ、ツタウルシ、アジサイノリウツギ(さびた)、ウコギ、タラノキ(たらんぼ)、エゾイソツツジ、ハナヒリノキ、シロバナシャクナゲ(えぞしゃくなげ)、オオバスノキ、コケモモ、ミヤマガマズミ、オオカメノキ、エゾニワトコ、カンボク、アカミノイニツゲ、エゾヒョウタンボク、フッキンソウ、ホザキシモツケ、エゾユズチハ、マルバツルマサキ、ナニハズ、シキミ、ヤドリギ(ほや)など。

□ 藤 木
イワガラミ、ツルウメモドキ、チョウセンゴミシ、ノブドウ、ヤマブドウ、サルナシ(こくわ)、ミヤママタタビ、ツタウルシなど。

□ 草 木
エゾテンダ、シダ、ゼンマイ、アキカラマツ、フクジュソウ、ニリンソウ、エゾエンゴサク、エゾキケマン、キンミズヒキ、ツルキジムシロ、トモエソウ、イワオトギリ、アレチマツヨイグサ、リンドウ、ヒルガオ、カワミドリ、カワラマツバ、オミナエシ、エゾヨモギ、アキノキリンソウ、コヌカグサ、イワノガリヤス、ヒエ、スズラン、クロユリ、ネジバナ、ホソバトウゲシバ、シシガシラ、イヌタデ、トリアシショウマ、オオダイコンソウ、エゾニウ、クルマバソウ、ツリガネニンジン、ヨツバヒヨドリ、クマイザサ(ねまがりざさ)、ヒカゲスエ、オオヤマフスマ、ウシハコベ、エゾトリカブト(ぶし)、クサノオウ、コンロンソウ、ヤマブキショウマ、ナンテンハギ、ゲンノショウコ、スミレ、イチヤクソウ、クサレダマ、ツマトリソウ、ミヤマトウバナ、ヤマハッカ、オドリコソウ、オオマルバノホロシ、エゾクガイソウ、ヤマニガナ、フキ、タガネソウ、エゾテンナンショウ、マイゾルソウ、ツクバネソウ、オオアマドコロ、ユキザサ、サイハイラン、ノビネチドリ、エンレイソウ、コタニワタリ、ヒトリシズカ、アカソ、イラスサ、ルイヨウショウマ、ツイヨウボタン、オニシモツケ、トチバニンジン、シャク、オオハナウド、ウマノミツバ、エゾタツナミソウ、アマチャヅル、ミミコウモリ、ハンゴンソウ、ザゼンソウ、ツバメオモト、ホウチャクソウ、コケイラン、クサンテツ(こごみ)、トクサ、アオミズ、ドクゼリ、ミズソバ、タネツケバナ、ダイモンジソウ、キツリヒネ、ネコノメソウ、エゾホウズキ、ガマ、ミズバショウ、ヒメイ、ミツバ、アザミ、セリ、スギナ、エゾタンポポ、カタバミ、ヨメナ、イタドリ、オオバコ、エゾワサビ、ヤマガラシ、ヤグルマソウ、クズ、ヤマキキョウ、コンギク(のぎく)、イシミカワ、クサフジ、ツメクサ(クローバー)、エゾギボウシ、タツノヒゲ、ギョウジャニンニク(アイヌネギ)、ノゲシ、カマドガエシ、ヤマシャクヤク、ヤマフスマ、ヤマゴボウ、アカザ、ツユクサ、ウシノシタなど。
 また、帰化植物の野草には、セイヨウタンポポ、ワスレナグサ、イヌビエ、ヒメスイバ(すかんぽ)、ヤマユリ、ヒメジョン(のぎく)、カラスムギ、オオアワガエリ(チモシー)、セイヨウノコギリソウ、フランスギクなどがある。

□ シダ類
ナツノハナワラビ、イヌワラビ、ヤマソテツ、クサンテツ(こごみ)、イワガネゼンマイ、シラネワラビ、ウサギシダ、エゾデンダ、ゼンマイ、ワラビ、スギナ、トクサ、ヒカゲノカズラ、クジャクシダ、ウサギシダなど。

□ きのこ
シイタケ、センボンジメシ、ムラサキジメシ、ハラタケ、ナラタケ、モミタケ(しろまつたけ)、ユキタケ、マイタケ、ナメスギタケ(なめこ)、アミタケ、ボリボリが食用きのこのおもなもので、キツネノエフデ、タマゴテングタケなどが有毒きのこの代表格である。

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