だいこん
すぐれものの消化酵素が胃腸の働きを整え食欲アップ 
注目の栄養成分  根…ビタミンC、ジアスターゼ、カリウム、亜鉛、
               不溶性食物繊維リグニン
             葉…カロテン、ビタミンC、食物繊維、カルシウム
エネルギー 根:18kcal/100g  葉:25kcal/100g  
おもな効能…消化不良・胸やけ・ガン・胃潰瘍・風邪・冷え性・二日酔い・口内炎・
         歯茎の腫れ・吹き出物
消化酵素は生が効く
  ★ ジアスターゼ・カタラーゼ・オキシターゼなどの消化酵素を多く含む。 
    この酵素には胃腸の働きを整えるだけでなく、焼き魚の焦げに含まれる発がん     性物質を解毒してくれる働きもある。肉と食べ合わせると食物繊維の働きで大腸    ガン予防にも。ぜひ生の大根おろしを添えよう。
  ★ 根にはアミラーゼ、ビタミンC、カリウム、亜鉛などが含まれ、ガンを抑制する不    溶性食物繊維リグニンも豊富。葉に多く含まれるβ‐カロテンもガン予防の黄色     色素。葉にはカルシウムや食物繊維が含まれる。
食べ合わせ   大根+ごぼう(なす、にんじん、シジミ)
                   糖尿病の予防・貧血予防・ガン予防
           大根+あずき(アロエ、はちみつ、みかん)
                   せき・のどの痛みの緩和・美肌つくり・健脳効果
           大根+ばなな(とうがん、牛乳、りんご)
                   胃潰瘍の予防・十二指腸潰瘍の予防
           大根+ほうれん草(かぼちゃ・鶏肉・ホタテ貝)
                   胃・大腸ガン予防・強肝作用
干すと増すうま味と栄養価
  野菜を干すと水分が抜け、うま味が凝縮されますが、注目すべきは栄養素がグッと高まることです。生のものと切り干し大根の栄養価を比べるとカリウムは14倍、カルシウムは約23倍、食物繊維は16倍、鉄分は49倍にもなるのです。干し野菜は家庭でも簡単に作れます。カラカラに乾燥させなくてもかまいません。少し水分をとばすだけでも効果あり。まずは大根、きのこ類、なすあたりから始めてきては!
調理方法  料理に合った部位を使おう
   大根は上のほうが甘く、下に行くほど辛みが強くなります。
   調理方法に応じて、使う部位を選びましょう。
   葉に近い部分は甘みが強く、やや硬めなのでおろしやサラダに
   おろすとビタミンCが減少するので酢を加えるといいでしょう。
   柔らかい中央部分はおでんやふろふきなどの煮もの向きです。
   先端付近は辛さを活かして、薬味的に使ってみましょう。
   葉は栄養価が高いので味噌汁や葉飯、炒めものにするなど料理に活用したい。
保存方法
   葉付きのものを買ったら、すぐに葉と根を切り離しましょう。そのままだと葉が根の養分を吸い上げ、鮮度が落ちてしまいます。水分が多いので蒸発を防ぐことがポイントとなります。冬季はぬらした新聞紙に包んで冷暗所で保存。夏季はラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。