開講式

開講40周年記念式典

教育委員会が主催する高齢者講座、高齢者学級として発足して40年目、併せて 平成24年度開講式、自治会総会、40周年記念式典が挙行された、今年度の学園生は昨年より10名少ない42名、式辞は前年度自治会長として私が挨拶、遊楽部学園発展に尽力された河原忠義元自治会長等9人に感謝状が贈呈された。 来賓11名が臨席、挨拶は川代八雲町長、清水教育長、笹田道議が挨拶。竹内弘八雲町花いっぱい運動推進協議会会長の音頭で祝賀会が始まりました。以下式辞です。

 今年は十数年ぶりの大雪に見舞われ、漸く雪が溶けて桜前線が北上する季節になりました。 ここに川代八雲町長をはじめ多くの来賓のご臨席を賜り、八雲町高齢者学級遊楽部学園の四十周年記念式典を開催出来ましたことに光栄に存じます。 先刻、平成二十四年度の開講式が清水教育長の出席の下、開催され、五十年に向けてスタートを切りました。前年の反省の上にたち、学園生の色々な要望を聞きながら最善のプログラムを組んで戴きました。 我々高齢者にとっては充実した中身の濃いものばかりで、他の老人クラブと又違った趣があります。 私が学園に入園してまだ数年、先輩方にはまだまだ足下にも及ばずながら、園生皆様の世話係として走り回って来ました。 入園してまだ数年の私は学園の状況を云々するのは口幅ったいのですが開講して四十年も継続して来たのは諸先輩方の努力もありますがそれ以上に学園担当者の裏方のご援助の賜であると思います。
 何せそれぞれの地域や職場で功を成した方の相手であり、その気苦労は創造にし難いものであり、茲に改めて感謝の意を表したと思います。
 昨年の東日本大震災、それに伴う原発事故によって社会情勢は大きく変わりました。 今まで定年後は余生を楽しく過ごすという暢気な事は云えなくなりました。年金問題、消費税等我々高齢者の環境は益々厳しさが増しております。 学園の目標として高齢者に相応しい教養と知識を身につけ自ら進んで学習する意欲を持とう、社会のお荷物に成ってはいけない。
 積極的に社会に貢献する、そのためには学園自治会ではボランティア活動に積極的に参加しております。 本来であれば今回の四十周年記念事業の資金という事で実施したチャリテーバザーの売れ上げ金全額を東日本大震災の義援金に託しました。 一昨年から整備された八雲駅前花壇の管理のボランティア団体の一員として協力し、町民からも、来町者からも絶賛の評価を受けました。 施設の慰問では老体にむち打ち、ダンス、舞踊、カラオケの練習に励み交流を重ねて来ました。  正に老人パワーの面目躍如であります。 学園生の平均年齢は七十八才、超高齢化社会を生き抜く為に百才を目標に元気な高齢者、輝ける高齢者を目指して生涯学習の根幹として社会参加、社会貢献、健康づくり、町づくり等に、気力体力のある限り頑張っております。 過去十年間の学園生は五十人前後で推移しており、団塊の世代が入って来ますと当然 学園生が増加する物と思われますが、最近はニーズが多様化してマンネリでは見向きもされなくなります。
 しかし、在籍十年以上の学園生がが二十人もおり脈々と培われた伝統が我々後世にしっかり受け継がれております。 四十周年と言っても一瞬の通過点にすぎません、之が五十年、百年と継続進化することこそ意義があると想います。 遊楽部学園創設のころ、日本は経済成長まっただ中、高齢者の比率は十%台、医療費は無料、老人クラブ等の各種助成金はほどほどあり、大変恵まれていました。 現在は世界一長寿国になったとはいえ、バブル崩壊による失われた二十年、国民の幸福度は世界四十位、高齢化率は三十%に迫ろうとしています。 各種負担は増加し、高齢者のニーズが多様化が相まって新規加入者は増えず将来の展望が見えにくくなっております。 高齢者と云えども車を運転する人も増えています。携帯電話 パソコン、インターネット、と情報社会を共有するようになり、六十代の方も気軽に入会出来るよう新鮮みのあるプログラムと雰囲気作りが必要となります。 昨年、熊石ふれあい学級と初めて交流しました。同じ町内でありながら何か違和感を感じたのは私だけではないでしょう。 行政の責任なのか、当事者のチャレンジ精神の稀薄なのか、考えさせられました。 
 これからは超高齢化社会に突入、核家族、高齢者の一人暮らしが増え、それを支える為に老人ホーム等の施設が充実して来ましたが、少しでも自立するため教養とか知識を身に付けるだけで無く、学習を通じて仲間が増え、友達が沢山出来る事だと思います。 先の開講式に引き続き遊楽部学園自治会総会が行われ、平成二十四年度の自治会役員が正式に決定しました。 会長には荒田耕三さん、副会長には堂七武之さん、庄司文子さん、会計には林冨美子さん、秋葉愛子さん、監査には秋山勝江さん、荒川祐子さんと強力な陣営でスタートしました。 今回の四十周年行事の準備についても新旧両役員で担当して来ました。実行委員会と云う大げさな物ではありません。
 この度の四十周年は準備は僅か一ヶ月、行き届かない点は多々あろうと思いますが、ささやかでありますが心の籠もった式典・祝賀会にしようと役員一同努力して参りました。
 過去四十年の間に素晴らしい活動、実績を残した時代もあります。 特に開講三十周年記念事業に於いては半年前から実行委員会を立ちあげ、文集の作成に取りかかり素晴らしい記念誌を残して下さいました。
記念行事であれば、文集、記念誌等当然作成すべきなのですが、経費節減のため来賓のみ、今まで発行しました学園便りを 提供させて戴きました。 遊楽部学園が更に充実発展していくために来賓皆様からご批判ご指導戴ければ幸いに思います。  最後に この三年間 浅学非才な私を支えて戴きました学園生の皆様、関係機関の皆様、本当に有り難うございました。
 ご迷惑を掛けたことも 沢山あります。私の七十年の人生の中で凝縮された悲喜こもごもの想い出が沢山ありました。 あらためて御礼と感謝の気持ちで一杯でございます。 有り難うございました。
平成二十四年四月二十七日
 前遊楽部学園自治会会長    山田輝雄