釧路塗装工業協同組合

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釧路市鳥取南7-2-11
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FAX 0154-52-0588
一般的に「塗装」とは、塗装する物の保護や美観のために行われていますが、用途や目的によりいろいろな種類があります。
塗装というと一番最初に思い浮かぶのが住宅やビル等への塗装です。新築の場合は製品として塗装されて使われるものもありますし、職人さんが実際に現場で塗装する場合もあります。また、塗り替え工事の場合は、ほとんどが職人さんが現場で塗装を行っています。建築物といっても屋根や外壁、内部の壁や木部、鉄部等のように塗装する箇所や種類は多岐に渡っているため、さまざまな塗料や塗装方法が開発されています。
現在は環境への配慮(VOC問題)や化学物質への影響(シックハウス等)の問題が重要視され、溶剤系の塗料から水性塗料、さらに有害物質を含有しない環境や人にやさしい塗料を使用するようになって来ています。
建築物への塗装
鋼構造物への塗装
大型の鋼構造物や道路にかかる橋梁の多くは、鉄で作られており常に錆との戦いになります。海に囲まれた日本では特に塩害の影響を受けるため、防錆を目的とした塗料が昔から開発されていました。代表的なものは鉛や亜鉛を含有した塗料やエポキシ樹脂系の塗料などがあります。
過去においては公共的な構造物は定期的に塗替えを行っていましたが、現在はライフサイクルコストの削減や環境への配慮のために、鉛含有塗料から長期に防錆力が持続するエポキシ樹脂系の塗料を使った工法が主流になっています。また、景観や美観を考慮して色彩にも配慮するようになりました。
工業製品への塗装
工業製品の生産技術では世界第一線の技術を持つ日本ですが、これら各種工業製品にも塗装は多く行われています。自動車や航空機の塗装、各種電化製品の塗装、その他さまざまな製品に塗装が施されています。日本のこれら工業製品への塗装技術は非常に高いものがあります。過去においては塗装の職人さんが製品塗装を行っていましたが常に同じ品質の生産や省力化、大量生産のために工業用の塗装ロボットが開発され、大量生産、同一品質、省力化に貢献しました。塗料自体も水性化や環境・人体に配慮したものが使用されています。これら工業製品も保護と美観が目的ですが、色調を考慮したり流行色を取り入れりと、色彩も考慮するようになっています。
道路への塗装
交通網が発達し、自動車なしでは生活できないほどの車社会になっていますが、塗装の技術は交通安全にも寄与しています。道路にマーキングされるセンターラインや横断歩道、これらも塗装の一種です。運転者の安全な通行を誘導するセンターラインや境界線の表示、歩行者の完全を確保する横断歩道やその他の表示。これらも専用塗料により路面に塗装されています。
現在はラインのほかにも滑り止めの効果を持たせた塗装、色彩により注意を促したり、ハンドルに伝わる振動で注意を促すための塗装など、さまざまな安全のための用途を持った塗料が開発されています。