他自総論

鍼灸をするにあたって 2000年5月初旬

恩師の考え  2000年5月17日

恩師の考え2     2000年5月19日

恩師の考え3 2000年5月23日

恩師の考え4     2000年5月27日

血水について2000年6月12日

    気の量について   2000年7月1日

本治法と標治法 2003年5月16日

本治法と標治法  2003年5月16日

 本治法をしていれば、標治法をしなくても病気が治るというようなことが、ある掲示板に載っていました。
私の考えですが、本治法も標治法も必要だと思います。
たとえば、木の葉っぱが病気にかかってしまいました。
その時、どのように治しますか?
木の根っこに栄養をあたえるだけではなおりません。(本治法)
やっぱり、病気がついている葉っぱを取り、葉っぱに消毒をし(標治法)木の根っこに栄養を与えれば、病気は治っていきます。


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気の量について  2000年7月1日

古典書に先天の元気は腎経で、後天の元気は三焦経であると言っています。私の考えなのですが、人には、それぞれ持って生まれてくる気の器があると思います。たとえば、コップぐらいの器だったり、バケツぐらいの器だったり、それが‘先天の元気’の器で、この中身が、どれだけ入っているかが‘後天の元気’なのだと思います。なんぼバケツぐらいの器があったとしても、その器に水がたまってこないと元気が出てこないし、コップぐらいの器でも、水がいっぱいあれば元気なのです。

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気血水について  2000年6月12日

 故池田太喜男先生の言葉を良く思い出します。“気動き水動き血動く”この意味は最初に気が動き、次に律液が動き、最期に血が動くという意味だと思います。昔は気の病が多かったけれど、今は血の病が多いから治りずらいと言っていました。確かに私も病気は、血の滞りから起こることが多いと思います。たとえば、私の考えですが癌も血の病だと思っています。水をバケツに汲んで何日間か置いておけばその水は腐るのと一緒で、血も血流が悪くそこに滞っていたら癌や、なにかしらの病気になると思うのです。

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恩師の考え4   2000年5月27日

 芹澤先生と弟子の会話で、“1日に出来る人数は、どのくらいなのでしょうという。”話がありました。その話の中では、“1日に出来る人数は、5〜6人でしょう。”と言うことでした。芹澤先生は、麹町リバ−ス(アントニオ猪木や国会議員が通っていて、ここで治療を受けると出世するという噂があった治療院。今まだあるかわかりません。)の元院長今井先生(芹澤先生の弟子)に“あまり働きすぎたらだめだよ。命短くしてしまうよ、倒れたらここの後継者どうするの。”と助言をしていたそうです。たしかに、芹澤先生の治療法だと私は、8人ぐらいがベストです。8人を超えると次の日に疲れが持ち越してしまい大変です。

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恩師の考え3   2000年5月23日

 芹澤先生は、鍼灸の場合健康保険は利かない方がよいと言っていました。確かに保険が利くと患者さんは、早く治そうという気がなくなり、治療師は、そのとき治らなくても明日治せばいいやという気持ちになり、病気を治すための緊張感が薄れてしまう可能性があるからだと思います。病気を治すのは、治療師が一生懸命やるのはもちろんですが、患者さん自身が早く治そうと努力しなくては行けません。

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恩師の考え2   2000年5月19日

 芹澤先生は、広告の制限について言っていました。「あまりにも広告について厳しすぎると、東洋医学○○治療院、鍼灸科、指圧科、○○科と言うようにつけても良いではないか。もし、誰かがこういう風につけて裁判沙汰になったら力を貸すから、治療院を開くときには、こういう風につけなさい。」たしかに、鍼灸、指圧、按摩、マッサ−ジの広告の制限は厳しすぎるように思います。

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恩師の考え    2000年5月17日

私の恩師である去年亡くなった芹澤勝助先生は、「今の鍼灸師はレベルが低すぎる。名人と下手な鍼灸師ばかりで中間の鍼灸師が少ない、私は名人を作るつもりはない。ただ、医者と同等に話が出きるぐらいの鍼灸師を育成している。」と言っていました。鍼灸の学校を卒業しても、実際にすぐ仕事が出来るかというと、なかなか難しいものがあります。わからないことがいっぱいで、(本当にこの病気は治るのだろうか? 治るとしても、どのぐらいの日数がかかるものか?)と私自身悩み芹澤先生が開いていた東洋医学技術センタ−に入り、門下生になったのです。

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鍼灸をするにあたって    2000年5月初旬

 今は亡き佐藤吉郎先生(親戚では、ありません。)の教えに、「医は算術ではあらず、仁術なり」と言っていました。「医乱れれば国乱れる。」と言う言葉があります。実際に医者が金儲けばかりを優先すると国はおかしくなっていくのかもしれません。なかなか吉郎先生のように、考えていけられないかもしれませんが、出来るだけ近づいて行きたいですね。