野草の見分け方


 自分の知らない野草を図鑑だけを頼りにして覚えるのはかなり大変です。周りに詳しい方がいれば教えてもらうのが一番の早道です。が、なかなかそのような方はいませんよね。そんな時はやはり図鑑を頼りに調べるしかありません。「新版 北海道の植物〈野の花〉上・下」(北海道新聞社)は、その点使い易く作られており、花の咲く順に掲載されていて絵あわせだけでもかなり調べることができます。


絵あわせで見つけることができなかった時の見分け方のポイントとして御利用ください。

葉・茎









もし、名前のわからない野草があればまずは、花びらをむしってみましょう。花びらは大きく分けて5つのタイプに分けることができます。

バラ・アブアナ型(離弁花)
  花びらは一枚ずつ離れており、大体同じ形をしている。そして、メシベ・オシベを中心に放射状に並んでいる。

   キンウポゲ科・バラ科・ナデシコ科・セリ科・アブラナ科・ケシ科・フウロソウ科・アヤメ科

エンドウ・スミレ型(蝶形花)
  花びらは一枚一枚離れており、違う形のものも混じっている。そして、全体は二つに折りたたまれかかっており、蝶のような姿をしている。

   マメ科・スミレ科

アサガオ・ツツジ型(合弁花)
  すべての花びらは根元でくっついていて筒形、また、星型に紙を切り抜いたような形になっている。

  シソ科・ゴマノハグサ科・ムラサキ科・アカネ科

タンポポ・キク型(頭状花)
  一見花びらが何十枚も集まった花に見えるが、その一つ一つが花になっている。

  キク科

イネ型
  はっきりした花びらがなく、集まって穂になっている。

   オオバコ科・タデ科・カヤツリグサ科・イネ科

 
 
 
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花びらでおおよその目星がついたら次は葉の形を見ます。しかしながら、どこまでが一枚の葉なのかがなかなかわかりづらいものがあります。
葉を見るポイントとしては次の事柄です。

・何枚の小さい葉(小葉)からできているか。
・切れ込みがあるか。切れ込みは浅いか、深いか。
・毛があるか。
・葉の根元に特殊な形をした葉のようなものがあるか。(托葉)
・茎を抱くようについているか。
・葉のつき方は向かい合うようについているか。(対生)
 互い違いについているか。(互生)




茎を見るポイントとしては次の事柄です。

・丸いか、四角いか、三角か。
・つったているか、地面を這っているか。
・ちぎると白いチチがでるか。
・ツルになっているか。
・地下に茎があるか。
 
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