四季の行事と神社

 

 

10月(神無月 かんなづき)

 古くから日本中の神々が出雲大社いずもたいしゃ(島根県)に集まると信じられていたので、出雲以外の神社には神様がいなくなってしまうという意味がありまあす。

神嘗祭かんなめさい

 10月15〜17日に伊勢いせの神宮で行われるお祭りで、天皇陛下てんのうへいかがお作りになった稲の初穂をはじめ、全国各地から真心込めて奉納された稲穂を天照大御神あまてらすおおみかみに奉るお祭りです。

七五三詣 

 七五三の祝は、昔の3歳の男女児が髪を伸ばしはじめる髪置(かみおき)、5歳の男児がはじめてはかまを着ける袴着(はかまぎ)、7歳の女児が大人の帯を着けはじめる帯解(おびとき)の儀式に由来します。子どもの心身の成長の節目にあたる縁起の良い奇数の歳に、氏神様うじがみさまにお参りし、無事成長したことへの感謝と、これからのご加護をお願いします。本来11月15日に行われていますが、北海道では気候の関係から一ヶ月早い、10月15日に行う習慣があります。

11月(霜月 しもつき)

 秋も過ぎ去り、冷え込みもきびしくなって、霜が降りるという意味があります

文化の日

 11月3日は、戦前まで明治節(明治天皇の誕生日)としての祝日であったが、昭和21年のこの日に日本国憲法にほんこくけんぽうが公布されたこととあわせて、自由と平和を愛し、文化をすすめる日として国民の祝日に制定されました。各地の神社では明治祭がとり行われます。

新穀勤労感謝祭しんこくきんろうかんしゃさい(11月23日)

 この日は現在勤労感謝きんろうかんしゃの日という国民の祝日になっていますが、もともとは新嘗祭にいなめさいという祭日でした。神社では収穫・勤労に感謝してお祭りをとり行いますが、宮中をはじめ全国の神社でも新穀しんこくをお供えして新嘗祭が斎行されています。

12月(師走 しわす)

 一般に先生のことを「師」といいますが、一年の区切りの忙しい月で、人にものを教える先生までも走る月という意味があります

すす払い

 本来は12月13日の正月事始めに盛大に行われました。新年を迎えるにあたり、ほこりだけでなく、けがれも祓い清めて年神様としがみさまを迎える準備をします。すす払いは単なる掃除ではなく神棚を清め、神祭りの始めの行事です。

冬至(とうじ)

 12月22日ころで、一年中でいちばん昼が短く夜が長い日です。この日を境に昼がだんだん長くなり、太陽の光が春に向かって力を増すと同時に、人の生命力も稲に宿るたましいも生まれ変わるという信仰があります。この日かぼちゃを食べゆず湯に入るのは、太陽の光の強い時期にできた野菜を神様にお供えし、私たちもその力をいただくという意味です。

大晦日(おおみそか)

 毎月末をみそかといいますが、12月の最終日は大晦日といいます。前日までに新年の準備をすべて終え、この日は心身を清めたあと一晩中起きていて年神様を迎えました。大晦日の夜に早寝をすると白髪しらがやしわが増えるといった言い伝えは、年神様をお迎えするにあたり先に寝てしまうのは失礼という考えから来ています。


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