苫小牧駅で休むD51855です。D51の800番台後半と900番台は半戦時型と呼ばれていて構造の簡略化が進められたタイプです。カマボコ型ドームに船底型ではない8-20Bテンダーを付けていました。またこの855号機では写真では分からないのですが、円室扉の上辺が直線に切り取られた形のままになっていて、第2次世界大戦終了後の改修によってもそのまま残されていました。他のカマでも円室扉の変形は残されたままの物が多少あり、1000番台の戦時型よりもそれは多く残されていたように記憶しています。
 ところでこの写真をホームで撮影していると乗っていた機関士がこちらへ来いと手招きをしてくれました。ナッパ服や帽子まで貸してくれて、その結果撮影できたのが「このサイトについて」の中にある自己紹介の写真となったのです。今では信じられない、ある意味おおらかな時代でした。