日本は、世界は、変わるか?
 
 今年は、何かが違う。もちろん、3.11があったから、特にフクシマのことがあったからなのだけど、今までの日本のあり方ではいけないと、多くの人が気づき始めた。一番大事にしていた事が、今までとは変わってきた。今まで大事にしていたことが、大事でなかったわけではない。しかし、もっと大事なことがあることに改めて気づいたわけ。それを失ったら、今まで大事にしていたことも、全部もろとも失ってしまうんだから。この大地や命、こういうものは、何をさしおいても守らなくてはならない。理屈じゃない。特に、女性がそのために立ち上がり始めた。わが子を守るために獰猛な天敵の前に立ちはだかる動物や鳥のようにね。
 原発を止めるために、自分の健康や家族のことを犠牲にしてまで運動やっている人が、私の身近に何人もいる。何もそこまでって思わないわけじゃないけど。もし原発が爆発したら、何もかも終わってしまうと分かったのだから。だったら何をさしおいても、原発止めるっきゃないじゃない。私も、正直そう思う。でも、そんな無茶やっても原発とまらないよって冷めた目で見る人もいる。それって悲し過ぎる。そういう人が、一番やっかいもの。止めようと思えば止まるのに、最初からできないと決めている人が一番よくない。イタリアだってそうやって国民投票で止めたし、デンマークだってやめようって決めて石油資源も十分あるのに風力発電で頑張ってる。なぜ日本ではできないなんて、決め付けるわけ。
 憲法第9条とか、ジョン・レノンのイマジンとか、イエス・キリストが語ったという「山上の垂訓」(本来のイエスの言葉に近いルカ福音書の「平地の説教」の方が好きだけど)にある「右の頬を打たれたら・・・」とか、そんなのは所詮、空上の理想論という人もいるけれど、それでも構わないわけ。ガンジーは言ったね。「あなたの行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたはそれをやらなければならない。 世界を変えるためにではなく、 あなたが世界によって変えられないようにするために。」とね。でも、それだけじゃないのさ。あなたが変われば、世界は変わるんだよ。

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