札幌市北部を迂回する環状幹線道路「札幌新道」。札幌市民はもとより、市外からも市内各所への交通アクセスに利用する人も多い。この新道は、市内の混雑緩和と集中する都市機能の合理的な分散を目的に、15年の歳月と総事業費466億円を投じて造られた。
札幌を起終点とする国道は、5号、12号、36号、230号、231号、274号、275号の7路線。しかし、急激なモータリゼーションの普及により、こうした一点集中型の幹線道路体型では、交通渋滞の悪化をもたらしていた。こうした幹線道路を都市の中心部を通らずにつなぐ環状幹線道路として、札幌新道は西区宮の沢から清田区平岡に至る全延長21kmの4車線バイパスとして、昭和42年に着工された。
同56年11月26日から全線開通した札幌新道は、その後、札樽自動車道と道央自動車道が接続された。道路沿いには地下鉄駅が4駅、JR駅が1駅あり、まさに市内の大動脈として機能している。取材協力:北海道開発局札幌開発建設部
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