北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

9月号

特集記事

無視できない男女差 

性差医療

普段はそれほど意識しない男女の違いも、ときには相手にしっかりと理解してもらいたいことがある。その一つが、医療の現場。とくに女性は、特有の悩みが男性に理解されず、もどかしい思いをしたりすることもあるのでは。こうした性差に考慮した医療が、徐々にではあるが、展開されつつある。性差医療について、時計台記念病院(中央区)女性総合診療センターの藤井美穂センター長に解説してもらった。


生活習慣病とも深く関連

睡眠時無呼吸症候群

日中どうしても眠くなる、熟睡感がない、いびきがうるさいと言われた…自分自身あるいは家族に思いあたることはないだろうか。このような経験がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性がある。すでに「21世紀の国民病」とも言われ、この病名を耳にしたことがある方は多いのではないだろうか。旭川市・なかの呼吸器科内科クリニックの中野均院長にあらためて解説してもらった。


くしゃみ、鼻水、鼻づまり早く治療したい

鼻の病気

鼻水が止まらない、ムズムズする、鼻の中が乾燥するといった症状は、誰もが一度は経験したことがあるはず。こうした症状のもととなる病気は、鼻炎やアレルギーなどさまざま。ときには病気だと気づかず、長年放置しているケースもあるという。専門的な知識がなければ、なかなか判断ができない鼻の病気について、こじま耳鼻咽喉科クリニック(豊平区)の小島正院長に解説してもらった。


強い症状のときは迷わず医療機関へ

消化器の病気で見られる症状

皮膚とは違って普段は見ることができない消化器。そこに異常や病気が起こった場合、何らかの症状を現して異常を知らせている。今回は代表的な消化器症状から考えられる病気や、すぐに受診すべきかなどについて、札幌外科記念病院(中央区)の篠原義文院長に聞いた。


50歳を過ぎたら、ときどきチェックしよう

前立腺肥大症

前立腺に起こる病気の中で、前立腺肥大症はよく知られる病気の一つ。しかし初期の症状に気付いていても受診せずに放置し、つらい症状に耐えながら日常生活を送ってしまう人もいるという。今回は前立腺肥大症について、芸術の森泌尿器科(南区)の斉藤誠一院長に解説してもらい、病気に早く気付くための簡単な方法も紹介してもらった。


多くは心因的な要因で発症

舌痛症

舌にヒリヒリとした痛みを感じたことはないだろうか。場合によっては、火傷をした後のような感覚、灼熱感を感じることもあるという。このような症状は舌痛症(口腔灼熱感症候群)と呼ばれ、とくに中高年以上の女性に多いという。なぜこのような症状が起こるのか、北海道医療大学個体差医療科学センター(歯学部門・口腔内科学系)の安彦善裕教授に聞いた。


カラーグラビア / 北海道の歴史探訪

札幌新道

札幌市北部を迂回する環状幹線道路「札幌新道」。札幌市民はもとより、市外からも市内各所への交通アクセスに利用する人も多い。この新道は、市内の混雑緩和と集中する都市機能の合理的な分散を目的に、15年の歳月と総事業費466億円を投じて造られた。
 札幌を起終点とする国道は、5号、12号、36号、230号、231号、274号、275号の7路線。しかし、急激なモータリゼーションの普及により、こうした一点集中型の幹線道路体型では、交通渋滞の悪化をもたらしていた。こうした幹線道路を都市の中心部を通らずにつなぐ環状幹線道路として、札幌新道は西区宮の沢から清田区平岡に至る全延長21kmの4車線バイパスとして、昭和42年に着工された。
 同56年11月26日から全線開通した札幌新道は、その後、札樽自動車道と道央自動車道が接続された。道路沿いには地下鉄駅が4駅、JR駅が1駅あり、まさに市内の大動脈として機能している。取材協力:北海道開発局札幌開発建設部

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