北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

2月号

特集記事

 

部位別 女性の気になる病気

一生健康でいたいとは、誰もが願うこと。しかし、生活習慣や遺伝、環境などの原因により、さまざまな病気が我々を悩ませる。今回は部位別に、乳腺、皮膚、子宮、下肢、足と女性にとって代表的なそれぞれの疾患について、各分野の治療で活躍している五人の専門家に解説してもらった。

◆乳腺編「乳がんは恐くない!」
 日本人女性のがん部位別発症数の第一位を占める乳がん。しかし、乳がんは早期発見、早期治療を行えば他のがんに比べ比較的予後が良い疾患ともいわれている。乳がん治療の現状について、札幌ことに乳腺クリニック(札幌市西区)の浅石和昭理事長に話をうかがった。

◆皮膚編「あざとしみの種類と治療法」
 あざやしみなど皮膚の症状は人目につくところだけに、とくに女性にとっては気になるもの。山中皮膚科スキンケアクリニック(手稲区)の山中清光院長にあざとしみの種類や治療法について聞いた。

◆子宮編「定期的に婦人科検診を受けて子宮の病気を早期発見しよう」
 子宮に起こる病気のなかでも、比較的多く見られる子宮内膜症と子宮筋腫について、手稲あけぼのレディースクリニック(手稲区)の玉川晶子院長に聞いた。

◆下肢編「症状だけでなく見た目も気になる下肢静脈瘤」
 最近、足の血管が浮き出て心配。そういった下肢の病気で悩む女性は多い。こうした下肢の血管が浮き出てくる病気を、下肢静脈瘤という。今回は下肢静脈瘤の治療を専門に行っている静脈クリニック・村木外科の村木専一院長に、下肢静脈瘤の病態や治療について聞いた。

◆足編「正しい靴選びとフットケアで足の健康を」
自分の足をきちんとケアしていますか。身体を支え、バランスを保っている足は、全身の健康も支えているといわれる。しかし、合わない靴によって足を痛めている人が多い。健康な足のための正しい靴選びや家庭でできる簡単なフットケアのポイントについてアルファ美輝(中央区)の木田倫子代表取締役にアドバイスしてもらった。


健康的な老化を支援

アンチエイジング

誰もが歳をとる。高齢になれば体力が衰え、免疫力が低くなり、さまざまな病気に悩むこともある。できれば老化を遅らせたり、健康な高齢者でいたいもの。そうしたニーズに対応する医療として、抗加齢医学(アンチエイジング)が注目されている。今回はこのアンチエイジングについて、内科的な分野からは北20条内科クリニック(北区)の緒方世子院長に、歯科分野からはライオンズ歯科(中央区)の坂本洋介院長に解説してもらった。


運動障害を残す可能性もある

五十肩

肩が痛い、腕が上がらない…。いわゆる五十肩は肩関節の周囲の炎症が原因で四十代後半から六十代の人によくみられている。放置していても治ることはあるが、運動障害を残す場合もあるので油断は禁物といえる。五十肩の具体的な症状と治療法について、篠路整形外科(北区)の池本吉一院長と理学療法士の高崎博司先生に聞いた。


眼科検診の受診が大切

緑内障

緑内障は目の病気として患者数が多く知名度が高い一方で、病気になったことに気づかず、進行させてしまう人が多くいるという。緑内障について花田眼科(西区)花田院長に聞いた。


 



カラーグラビア / 北海道の歴史探訪

森林鉄道

一九一〇年に製紙工場が北海道に進出し、一九〇八年に支笏湖畔に発電所建設のための資材や人員、原木の輸送のため、苫小牧と支笏湖畔を結んだ森林鉄道が運転を始めた(導入期・〜一九二〇)。
 その後、十勝・日高から釧路地区、北見・丸瀬布地区、雨竜地区など、各地で森林鉄道が敷設され(官行斫代の発展期・一九二〇〜五〇)、最大総延長は七八三・三?となった。一つの路線が二〇から三〇?と長大で、稼働率も高かったのが特徴の一つ。なかでも昭和三年に建設された丸瀬布のムリイ幹線は、大雪山系武利岳の森林開発のため奥地へと延伸し、幹線で四〇?、四本の支線を加えた総延長が七三・一?と全国有数の充実した森林鉄道に発達した。
 一九五四年九月の台風十五号(洞爺丸台風)で、十万石ともいわれる風倒木が発生した。その数があまりにも膨大なため、森林鉄道だけでは処理が追いつかず、トラックによる輸送を開始。一九六〇年代には森林鉄道の廃線が進行し、一九七二年に廃止された札幌市定山渓森林鉄道を最後に、北海道の森林鉄道は姿を消した。
 北海道の林業を支えた森林鉄道の跡は大部分が林道や畑地に代わり、山地部分では藪に埋もれて判別が難しい。国内で現役の森林鉄道は、鹿児島県屋久島に残る安房森林軌道のみとなったが、幹線の一部が残され、当時使用されていたSLの雨宮二十一号が動態展示され、全国から多くの観光客を集めている。

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