北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

3月号

特集記事

誰しも一度は経験する身近な病気 

腰痛の基礎知識

腰痛は誰もが一度は体験するとても身近な病気。その原因はスポーツや職業から来ることもあれば、老化、肥満などさまざま。場合によっては、ちょっとした動きが腰痛のきっかけとなることもある。身近な病気である分、腰痛についての正しい知識をもつことも大切。腰痛の原因となる主な病気や日常生活の注意点、予防体操など腰痛全般の基礎知識ついて山の手通八木病院(西区)の大寺浩造副院長に聞いた。


適切なコントロールが大切

子どものアトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患の一つで、子どもの場合は食品との関係も深いことから病気の対応に苦労する親も多いという。今回は渡辺一彦小児科医院(白石区)の渡辺一彦院長に、小児科医師の立場から子どものアトピー性皮膚炎について解説してもらった。


避妊だけでなく思わぬ効用も

低用量ピル

経口避妊薬として知られる低用量ピルだが、最近はさまざまな副効用が注目され、それを目的に服用する人が増えている。避妊薬というイメージから、気軽に利用できる治療薬へと、イメージが変わりつつあるという。今回はこの低用量ピルの副効用や服用の際の注意点などについて、エムズレディースクリニック(北区)の神藤巳佳院長に解説してもらった。


現代の生活環境に発症の要因がある

胃食道逆流症

近年、患者数が多くなっている病気の一つに胃食道逆流症がある。英語名を略してGERDとよぼれ、こちらの名前で記憶している人も多い。どのような病気なのか、今回は同交会病院(中央区)の小林壮光院長に解説してもらった。


基礎疾患との併発で慢性化しやすい

高齢者の尿路感染症

腎臓から尿道までの尿路で起こる感染症を尿路感染症という。ほとんどが細菌によって起こり、性的活動期の女性や高齢者に多いという。とくに高齢の場合は低栄養状態や糖尿病の合併で重症化することもあり、高齢化が加速する中で注意しておきたい病気だといえる。中田泌尿器科病院(西区)の國枝学副院長に解説してもらった。



カラーグラビア / 北海道の歴史探訪

札幌市中央卸売市場

大正末期、都市の成長と共に札幌市でも市営卸売市場設置の気運が高まる。その後調査委員会が設置に向け調査研究を進めるものの、太平洋戦争に突入し、計画は中断を余儀なくされた。
 終戦後、経済機構の立て直しと振興、市民生活の安定向上へ再び計画が再燃。将来の人口増を見据え、中央卸売市場の設置が望ましいとした。昭和24年5月に桑園駅構内に放置されていた鉄道引込線用地を利用し荷捌場を新設して、ここに生鮮食料品を集中させた。
 その後、業界からの要望もあって、この場所を将来は中央卸売市場へと発展させることを念頭に魚菜卸売市場の施設を設置した。
 札幌市の急激な人口膨張などにより、桑園駅で貨物列車の発着が行われるようになり、鉄道用地の返還を求められたために、同28年に魚菜卸売市場は閉鎖した。しかし、その頃には市の人口が40万人に達し、急激な膨張を遂げていた。生鮮食料品の円滑な流通が急務となり、翌29年に中央卸売市場設置の構想をまとめた。その後、紆余曲折を経て33年4月に市場施設が完成した。
 市場開設後は、高度経済成長などで人口が著しく増加。それに伴い、市場取扱量も飛躍的に増大し、開場3年目の36年には水産、青果ともに5万トンに達した。その後も昭和から平成にかけて市の発展と共に市場の取扱量も増加していき、それに合わせるように逐次施設規模の拡大を図ってきた。昭和46年には市場環境の変化に的確に対応し、流通拠点としての機能を向上させるため、東部市場計画という第2市場建設事業を計画した。しかし、周辺地域の経済活動等を考慮すると現市場再開発方式が最も適当とされ、平成2年に計画は中止となった。
 10年から近代化と高度化を目指し、全面再整備を開始。立体駐車場の建設を皮切りに、新水産棟、新青果棟、管理センターなどを相次いで建設。19年2月にすべての主要施設の整備を終えた。

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