北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
暮らしと健康の月刊誌:ケア

1月号

特集記事

乳がんだけじゃない

代表的な乳腺の病気

乳腺の病気というと、まず真っ先に思い浮かぶのは乳がんではないだろうか。年々患者数が増加し、本誌でも度々紹介してきた。また、さまざまな媒体で取り上げられることも多いことから、乳房にしこりができたら、心配になるのも無理はない。しかし、乳がんよりもほかの乳腺に関わる病気にかかる人の方が多い。そこで、今回は乳がん以外の一般的な乳腺の病気について、麻生乳腺甲状腺クリニック(北区)の日本乳癌学会乳腺専門医である亀田博院長に解説してもらった。


目に見えない活動が医療を支えている

医療機関の取り組み

これまで本誌では、主に生活に関わる病気や障害、それに対する医療機関の対策などを解説してきた。今回は、こうした医療サービス以外の部分で実施されている医療機関のさまざまな取り組みを、医療法人渓仁会の渋江弘幸常務理事に渓仁会グループの活動を例に紹介してもらった。


在宅での観察が大切

褥瘡の早期予防

高齢者の介護を体験された方なら、褥瘡、いわゆる床ずれに出会ったことはないだろうか。日本褥瘡学会の実態調査報告では在宅療養者の褥瘡有病率は病院・介護保険施設の数倍の値を示しており、在宅における褥瘡対策が課題となっている。褥瘡を発生させてしまえば専門家による治療が必要となるが、その発生のメカニズムを理解しておけば、家族が予防することも可能となるだろう。函館五稜郭病院の皮膚・排泄ケア認定看護師、仙石真由美さんにアドバイスしていただいた。


糖尿病予防・悪化を防ぐためには食事から

糖尿病患者の食事

在糖尿病の患者さんが家庭で気をつけなければならない重要事項の一つに“食事”がある。カロリー計算をしても、カロリーばかり気にして味気ないものになってしまったり、計算が難しくて継続できなかったり、“糖尿病食は難しい”というイメージがある。また、外食をするとき、どんなメニューを選べばいいのか悩む患者さんも少なくない。

 家庭での糖尿病食調理のポイントや外食でのメニュー選択などについて、恵仁会佐々木内科病院(豊平区)の大島理香子管理栄養士に解説してもらった。

カラーグラビア /北の礎〜語り継がれる地域の貢献者たち 

男爵いも作りに込められた イギリスでの悲恋

川田 龍吉

じゃがいもの代名詞ともいえる、男爵いも。実はこの男爵いも誕生には、近代国家の礎を築いた一人の男が一生秘め続けたある想いが込められている。川田龍吉は、英国スコットランドのグラスゴー大学に7年間留学。帰国後、1897年に横浜ドック初代社長に就任。さまざまな農作物の栽培など地域振興でも大きな役割を果たした。彼の行動の原動力は何だったのか。それは思いがけない発見から、近年明らかとなった。

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。