北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

2月号

特集記事

個数や大きさで治療法を選択

肝がんとインターベンション治療

 肝臓がんは全がんの11.6%を占めている。がん死をみると、男性では肺がん、胃がんに次いで死因の第3位、女性では第4位という。今後、患者数は増加傾向が続くといわれている一方で、抗がん剤や外科治療、放射線治療のほかに、インターベンション治療など低侵襲な治療も開発されている。このインターベンション治療で数多くの実績を積んでいる、札幌共立五輪橋病院(南区)の本間久登理事長に、肝臓がんの基礎とインターベンション治療について解説してもらった。


生活習慣の改善がカギ

高血圧とCKDの危険な関係

 高血圧を放置しておくと、知らないうちに脳や心臓などの血管が障害され、やがては脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす可能性がある。

 また、高血圧は腎臓病とも深く関連し、実際に高血圧のある患者さんの4割近くが腎障害を合併しているとの報告もある。高血圧と腎臓病が深く関連し、悪循環を生む危険な関係性について、日本高血圧学会認定高血圧専門医、日本循環器学会認定循環器専門医などの資格を持ち専門的に取り組む、宮の沢内科・循環器科クリニック(西区)の佐藤愼一郎院長に解説して頂いた。


脚を動かさずにはいられない

むずむず脚症候群

 夜、布団に入っても脚に違和感を感じて眠れないということはないだろうか。このように足に違和感を感じて、動かさずにはいられないという場合にはむずむず脚症候群が疑われる。潜在患者さんが意外に多く、子どもにもみられるというこの症状について石金病院(北区)の香坂雅子副院長にお話を伺った。


原因に応じた治療が必要

睡眠時無呼吸症候群

 睡眠時に無呼吸状態となってしまうことで、日常生活にさまざまな障害を来たしてしまう睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)。呼吸器科や精神科が診療を行っているが、喉の形状や鼻腔の通りの状態も関係することから、医療機関によっては耳鼻咽喉科でも治療が可能。睡眠学会認定医の資格を持つ、とも耳鼻科クリニック(中央区)の新谷朋子院長に、睡眠時無呼吸症候群の病態や専門性を活かしての診療内容について聞いた。


正しい知識と理解、そしてサポートを

神経難病

 神経難病とは、どのような病気かご存知だろうか。大脳をはじめとした中枢神経の神経細胞が消失し、主に運動障害や感覚障害によって日常生活機能が著しく低下してしまう神経変性疾患を含めた、原因不明で治療法が未確立な疾患が特定疾患(神経難病)に指定されている。いずれも経過が慢性にわたり、家族を含めて身体的、精神的、経済的にも負担が重い病気だ。代表的な疾患を例に、病態や治療の現状について、北祐会神経内科病院(西区)の濱田晋輔理事長と森若文雄院長に解説してもらった。


顔が赤らむ皮膚のトラブル

「酒さ」

 顔の赤らみで悩んでいる人は意外と多いのではないだろうか。お酒を飲んでいるわけでもないのに、「あら真っ昼間からお酒を飲んで!」と言われた経験は? 皮膚のトラブルに「酒さ(しゅさ)」と呼ばれるものがある。俗に「酒やけ」と呼ばれるものの、必ずしもお酒とは関係なく生じる皮膚の病気で、診断や治療には落とし穴も潜んでいる。小林皮膚科クリニック(北区)の小林仁院長に解説して頂いた。


カラーグラビア /探訪 北海道のお宝発見!

第23回深川市


 北海道のほぼ中央に位置し、面積は約530平方キロメートル。北部から雨竜川が、南部には石狩川が貫流し、両翼に開ける平地に市街地と水田、畑が形成される。碁盤の目のように形成された道路網は道央と道北を結ぶ交通の要衝として機能する。農業を基幹産業に「ふっくりんこ」「ななつぼし」など米の主産地としても有名だ。

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