北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2020年(令和2年)3月26日付

恵庭「おしゃべりサロン」 新型コロナ対策でユニーク地域貢献

 新型コロナウイルス感染拡大で北海道内に活動自粛ムードが広がる中、発想を転換してユニークな地域貢献に取り組む事業所がある。恵庭市・地域密着型通所介護「おしゃべりサロン」は利用者によるマスク作りの取り組みを始めた。小松美恵生活相談員が同市近郊でスポーツジム等を運営する知人からマスク不足に頭を悩ませる状況を聞き、改善の一助になればと企画。裁縫の得意だった利用者に「もう一度活躍の場を」の狙いもあり、マスクおよそ700枚寄贈を目指している。おしゃべりサロンは同市本町にある定員18人の地域密着型デイ。生活リハを中心としたケアを提供し、菓子作り・販売や木工作業等を通じた「役割を持てるリハ」にも力を入れている。


多様人材呼び込む新たな試み20年度始動 旭川市、函館市

 2020年度から介護・福祉分野に多様な人材を呼び込む新たな試みがスタートする。旭川市は若年者やシニア、障害者らの就業を促進するため関係団体と連携し、職場体験等実施をサポートする「旭川圏トライアルワーク連携支援」に新たに取り組む。函館市は介護職員と行政がプロジェクトチームを立ち上げ、介護の魅力発信やイメージアップを図る「介護の未来を創る人づくりプロジェクト」を始動するなど、介護人材確保・定着に向けた事業が並ぶ。


多職種連携し重度者在宅療養継続を支援 旭川・末広中央介護医療院

 旭川市内で佐野病院などを運営する医療法人社団博彰会が、2018年12月に●2型介護医療院として新たにスタートさせた末広中央介護医療院(19床)。医療と生活の場を併せ持ち長期療養可能なサービスだが、入所者の希望をかなえるため要介護5でありながら、多職種が連携して在宅復帰を実現、介護医療院の新たな可能性と役割が見えた事例だ。博彰会は、介護療養病床19床を持つ診療所を●2型介護医療院に転換。道路を挟んで建つ母体の佐野病院(一般病床48、地域包括ケア病床12、療養病床39)の併設型として運用している。(●2はローマ数字)


夕張が最も高い27.05% 北海道内保険者別要介護・要支援認定率

 介護新聞集計による北海道内保険者別要介護・要支援認定率(認定者数/第1号被保険者数)は、夕張市が27.05%と最も高いと分かった。最も低いのは音威子府村9.82%で大きな開きがある。全道20.06%は全国18.51%を上回った。道内保険者別認定率は、厚生労働省が毎月公表している介護保険事業状況報告を基に、2019年12月末現在の第1号被保険者数と要介護・要支援認定者数から集計した。


介護職員、確保困難が8割超 21・老福連全国老人ホーム施設長アンケート

 21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会(21・老福連)は全国老人ホーム施設長アンケート結果速報版を公表した。介護職員確保について83%が「確保しにくくなった」と回答し、3年前のアンケート結果(79%)を4ポイント上回った。本来は入居者生活や職員処遇の改善に充てるべき費用が人材確保コストに流れている状況も明らかになった。調査は全国の特養、養護老人ホームなど1万75施設(うち特養9134施設)を対象に2019年10月から11月にかけて実施。2363施設が回答した。


エムリンクホールディングス 江別で複合施設開設へ

 オホーツクエリアを中心に福祉事業を展開するエムリンクホールディングスは、江別市緑町で運営する小規模多機能型居宅介護「夢ふうせん飛鳥山」を同市東光町に移転し、有料老人ホーム、小規模保育所、病児保育室を備える複合施設「夢ふうせん東光」として4月に保育所、5月に高齢者施設をオープンする。共働き家庭の子育て支援を視野に入れるなど、創業時からの「地域ニーズに合わせた小規模で多機能な施設運営」を深化させる。


●ADL維持等加算20年度算定要件適合105事業所 北海道が公表
●コロナ感染者の介護サービス利用状況 ケアマネ等に伝達を 全国老施協要望
●基礎技術、教育・管理と幅広く 三省堂書店札幌店「春の看護書フェア」
●通所介護18年度経営状況=WAM サービス活動収益対増減差額比率通常規模型4.5%
●4月3日からオンライン勉強会 札幌市中央・西区ケア連 新型コロナテーマ
●北海道内保険者別の要介護・要支援認定率(認定者数/第1号被保険者数)
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●デイサービスセンター紡(つぐ)み(札幌市南区)菅原知絵管理者
【企画】●訪問理美容ミューテコーポレーション(札幌市清田区)
【連載】●AI×ICT×介護の未来=4
     ふくしのよろずや神内商店合同会社 神内秀之介代表
    ●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=12
     社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長
    ●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=58
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏

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