北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)1月17日付

急性心筋梗塞パス試行運用、道内28医療機関が参加

 道地域連携クリティカルパス運営協議会(会長・宝金清博北大脳神経外科学分野教授)が試行運用している急性心筋梗塞クリティカルパスへの参加施設は28医療機関、患者登録数は7日現在で31件になっている。今春からの本格運用へ、課題検証などをしながら、参加医療機関の拡大を進めている。
 同パスは脳卒中クリティカルパスに続く第2弾。「あんしん連携ノート」を活用した循環型のパスネットシステムで、急性心筋梗塞の退院患者を対象に、新規、再発にかかわらず運用している。


函館五稜郭、がん患者就労支援へ社会保険労務士と提携

 函館市の函館五稜郭病院(高田竹人理事長、老松寛病院長・533床)は、がん患者の就労支援に向け、社会保険労務士と提携した相談支援体制を構築した。同様な取り組みは全国でもまだ少なく、同病院では将来的に「地域のがん診療連携拠点病院と社会保険労務士会がバックアップする取り組みに発展させたい」としている。
 がん患者の増加に伴い、入院だけでなく、在宅での治療が広がる中で、生活費や治療費などの経済的問題に加え、社会復帰、仕事と治療の両立への不安を抱えているケースが目立っている。


本道の全国学会34件、糖尿病学の進歩に3000人

 26年に道内で開催予定の全国規模の医学会・研究会は、34件になることが本紙まとめで分かった。3月に札幌で開かれる第48回糖尿病学の進歩は、3,000人の参加を見込む。次いで日本下肢救済・足病学会学術集会が2,000人規模となる見通しだ。
 糖尿病学の進歩は、NTT東日本札幌病院の吉岡成人内科診療部長を世話人に3月7日から2日間、白石区の札幌コンベンションセンターで開かれる。


北大病院、初の心臓移植を実施

 北大病院(宝金清博院長・946床)は、9年の臓器移植法施行後、本道で初となる脳死下ドナーの臓器提供による心臓移植手術を行った。
 ドナーは頭部外傷で脳死判定された成人男性。レシピエントは18年に拡張型心筋症と診断された20歳代男性で、同大病院循環器内科で治療を継続していたものの、心不全や致死性の不整脈となり、23年2月から日本臓器移植ネットワークに心臓移植希望者として登録。同年7月に埋込型補助人工心臓を装着し、移植を待っていた。


札幌西円山、回復期病棟改編しリハ・看護の連携充実

 札幌市中央区の札幌西円山病院(秋野豊明理事長、峯廻攻守院長・854床)回復期リハビリ病棟に設置されたリハビリテーションセンターは、リハビリ職と病棟看護師の連携がスムーズにいくよう、組織体制を見直した。情報共有化が進み、多職種によるチーム医療の充実につなげている。
 これまで回復期リハビリ2病棟87床の組織体系は、センターの下にリハビリ部門と看護部門を置き、両部門を束ねるトップは病棟師長(看護師)とセンター長(医師)だった。

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