北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)4月3日付

日医代議員会で横倉会長、消費税抜本解決を強調

 日医の第134回臨時代議員会が3月29日、東京都の日医会館で開かれた。あいさつに立った横倉義武会長は控除対象外消費税問題について、「医療機関等の消費税問題に関する検討会」で個々の診療報酬項目に含まれる仕入れ税額相当分の「見える化」に取り組み、年末に決定される2016年度税制改正大綱をにらみながら抜本的解決を図っていく決意をあらためて表明した。
 消費税率引き上げの17年4月への延期をめぐっては、地域医療・介護現場の混乱で国民が不利益を被らないよう、社会保障と税の一体改革を着実に進めていくことを引き続き政府に求めた。


道、医療勤務環境改善センター新設

 道は、医療スタッフの離職防止や定着促進、医療安全の確保などに向けて、医療機関を総合的・専門的に支援する「医療勤務環境改善センター」を新設した。医療勤務環境改善マネジメントシステムを活用した医療機関の自主的な取り組みを推進していくのが狙いで、地域医療介護総合確保基金を活用して設置。近く運営委託契約を結び、本格始動する。
 同センターは、医療経営における専門アドバイザー等を配置、医療機関に出向いて相談対応するなど、勤務環境改善計画の導入、PDCAサイクル運用のフォローなど、個々の医療機関のニーズに応じて、総合的にサポートする。。


全国医学部長病院長会議調査、入学定員増で学力低下

 医学部入学定員の増員が始まった2008年度以降、「1〜2年生の留年者と休学者が増えている」との調査結果を、全国医学部長病院長会議が発表した。入学定員は13年度までに1416人増(増加率118%)となっており、同会議は定員増が、医学生の学力低下につながると提起している。
 調査では定員増が始まる前の平均留年者数(休学者数)を基準に、定員増加率を除いて補正した留年(休学)増加率を算出した。


北広島、救急強化の新病院オープン

 北広島市の北広島病院(鈴木勝美理事長、野村直弘院長・90床)は、中央6丁目2─2のJR北広島駅東口へ移転新築。救急体制を強化するとともに、アメニティや医療機器等を充実させ、地域に密着した病院を目指して1日オープンした。
 建物はRC造5階建て延べ約5900平方メートル。吹き抜けのあるエントランスホールを備えた1階外来は、内科や整形外科、脳神経外科の診察室8室、中央処置室、検査やリハビリ部門、化学療法室(4床)のほか、救急車専用出入り口、救急処置室等を整備した。


聖ヶ丘病院、STの訪問リハ拡充

 伊達市の聖ヶ丘病院(上原總一郎理事長、辻寧重院長・288床)は、嚥下障害患者の在宅での支援強化へ、STによる訪問リハビリを拡充。食べ続けられる口腔環境向上を目指し、歯科領域との連携構築を進めている。
 全床医療療養病床で運用する同病院はリハビリセンター(前田守センター長)を設置し、365日リハ、入院時から在宅・生活復帰を重視した支援を行っている。


公私病院連盟・日病2014運営実態分析、4年連続黒字病院が減少

 全国公私病院連盟と日病がまとめた、2014年病院運営実態分析調査によると、総損益差額からみた赤字病院割合は77.8%となり、前年より7.7ポイント増えた。その他公的、私的での悪化が目立っており、4年連続で黒字病院が減少した。
 6月時点の状況を調査、回答のあった925病院(自治体485、その他公的220、私的181、国立・大学付属27など)の状況を集計した。赤字割合をみると、自治体は90.8%で0.4ポイント減少。一方、その他公的病院は66.7%で13.8ポイント、私的は52.5%で14.9ポイントそれぞれ増えた。

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