北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)4月14日付

道、肝疾患専門医療機関10施設を新規指定

 道は、肝疾患に関する専門医療機関として10施設を新たに指定した。累計172施設となり、指定が始まった2009年以降で過去最高となったものの、2次医療圏3カ所が空白となっている。
 本道は07年度に道肝炎対策協議会を設置し、予防、早期発見、治療を推進。09年度施行の肝炎対策基本法を踏まえ、3医育大病院を拠点に位置付け、地域で肝炎治療を行う専門医療機関の指定を毎年度行っている。

 


専門医制度新整備指針、都市部集中防止へ専攻医定数に上限

 日本専門医機構は、専門医制度の運用ルールとなる専門医制度新整備指針の細則をまとめた。基幹施設の認定基準は、基本領域学会が機構と協議して策定。年間の採用実績が過去5年で平均350人以上の基本領域学会(現時点で内科、小児科、精神科、外科、整形外科、産婦人科、麻酔科、救急科)は、都道府県内に複数の基幹施設を置き、基準に満たなければ、1施設でも可とする。専攻医の都市部集中を防ぐため、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の5都府県は専攻医定数に上限を設けて、過去5年平均の採用実績を超えないようにし、超えた場合は年次で調整。ただし、医師数が減少している外科、産婦人科、病理、臨床検査は対象外。定数は毎年見直す。

 


北大獣・産総研研究グループ、褐色脂肪を即時可視化

 北大獣医学研究院の岡松優子講師と産業技術総合研究所などの研究グループは、脂肪を燃焼させる褐色脂肪組織(BAT)をリアルタイムで可視化する、近赤外蛍光造影法を開発したと発表した。肥満や関連疾病の発症を予防・治療するためのターゲットとして期待されるBATの研究を専門とする岡松講師は、マウスによる実験を担当した。
 放射性同位元素を用いるPET─CTと比べて、簡便な装置でBATの選択的造影を高感度・高解像度で実現する。

 


さっぽろ香雪、総合的に認知症サポート

 札幌市清田区のさっぽろ香雪病院(森一也理事長・450床)は、増加、多様化する認知症ニーズに対応するため、相談や診断・治療をはじめ、地域の医療・介護サービス、連携等も手掛ける「認知症疾患支援センター」を札幌市内で初めて開設した。人口195万人を超える道都に未設置だったことから、地域の拠点となるよう、総合的なサポート体制を整えていく。

 

 


北海道がんセンター、新病院着工

 札幌市白石区の北海道がんセンター(近藤啓史院長・520床)は、新病院整備工事を敷地内でスタートした。工期を3期に分け、4年余りをかけて段階的に進めていく。開設は別館が2018年9月、本館が20年10月(地階は9月)。既存建物を解体し外構整備を経て、21年8月のグランドオープンを目指す。
 診療機能を集約する本館(S造地下1階地上8階建て延べ約3万1,500平方メートル)の1階は外来、2階は外来、検査部門、化学療法室、コンビニ、レストラン、3階は手術室と病棟、4〜8階は病棟を配置。

 




●医学部に地元出身者枠を─厚労省検討会、医師偏在是正へ提言
●さっぽろ未来医療プラン、5疾病・4事業等推進へ
●医師国試大学別、旭医大が全国25番目
●感染症対応へ個室用意─釧路労災 血液浄化センター開設

●北斗、リンパ浮腫治療センター開設


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