北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年) 11月16日付

道内急性期一般入院料、「1」は92病院1万7268床─本紙集計

 2018年度診療報酬改定における入院料再編に係る経過措置終了を受け、道厚生局資料に基づき本紙が行った10月1日現在の集計によると、3月31日時点で「7対1」を算定していた道内100病院1万8,347床のうち、新設された急性期一般入院料1に移行したのは8病院減の92病院、算定病床数は1,079床(5.9%)減の1万7,268床となった。入院料2移行は7病院799床、入院料3算定病院はなく、1病院167床が入院料5にランクダウンした。
今次改定では、一般病棟入院基本料(7対1、10対1)が7段階の急性期一般入院基本料に再編され、「7対1」に相当するのは急性期一般入院料1。

 


介護医療院、9月末現在で63施設・4583床に

 厚生労働省が9月末現在でまとめた介護医療院の開設状況によると、施設数は6月末より42施設増えて63施設、療養床数は3,183床増の4,583床となった。
 サービスの類型別では、1型(療養機能強化型相当)が22施設増の35施設、2型(老人保健施設相当以上)が18施設増の26施設のほか、1型・2型の混合が2施設。

 


道医療大、医療技術学部を新設

 道医療大(浅香正博学長)は2019年4月から「医療技術学部」を新設する。私大では東北・北海道で初の臨床検査技師養成の4年制大学となる。カリキュラムはチーム医療への理解を深める学部合同グループワークやディスカッションを行うほか、病院での実習を通じて専門性の高い臨床検査技師の養成を目指す。
 学部開設に合わせて、新学部設置準備室の幸村近教授が学部長(教授兼務)に就くほか、教授7人、講師5人など計15人の教員を配置する。学科は4年制、定員60人の「臨床検査学科」を設置予定で、北区・あいの里キャンパスで学部棟の改修工事を進めている。

 


老蘇会、新施設に医療介護機能集約

 札幌市中央区で訪問診療専門の静明館診療所や介護事業を展開している医療法人社団老蘇会(矢崎一雄理事長)は、同区南14条西18丁目に4階建て建物を新築。同診療所を含む各種サービスを集約した。
 1階の診療所は、医師3人体制で月訪問件数258件(7月分)、年間在宅看取り53件(17年7月から18年6月末)など、市内有数の実績のある訪問診療を継続。医療・介護両面から手厚い在宅療養支援を展開していく。

 


札幌厚生がグリーフケア意識調査、正しい理解が自信に

 札幌市中央区の札幌厚生病院(狩野吉康院長・519床)は、緩和ケア病棟の看護師に、グリーフケアに対する意識調査を実施した。家族との関りに不安を抱いているスタッフが多く、ケアそのものへの認識不足も判明。正しい理解を深めるとともに、現在行っているケアへの自信につなげることができたという。
 緩和ケア病棟の2015年の平均在院日数は約26日で、入院患者の9割に当たる181人が死亡退院という中、グリーフケアの体制は十分に整っておらず、個人に委ねられていた。緩和ケア病棟の看護師がグリーフケアをどのように意識し、家族らと接しているのか、現状を知るため20人を対象にアンケートを実施した。

 


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