北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年)10月8日付

マッチング中間公表 本道1位希望者数290人

 医師臨床研修マッチング協議会は、2021年度マッチングの中間公表時点における希望順位表登録者数(1位希望参加者数)をまとめた。本道は3医育大病院が前年度から7人増の54人、マッチングに参加した臨床研修病院53病院(前年度54病院)が23人減の236人、合計は16人減の290人だった。2年連続の減少で、7年ぶりに300人を下回ったものの、これまでに1位希望者数が285人以上だった年のマッチ者数は300人を超えており、最終的には8年連続の300人台が期待される。


全自病協・道ブロック会議 働き方改革は早急に医師業務見直しを

 全自病協北海道ブロック会議がオンラインで開かれた。総務省自治財政局準公営企業室の目貫誠理事官が「公立病院の現状と課題」、厚生労働省医政局地域医療計画課の勝山陽太室長補佐が「今後の医療提供体制」、全自病協の望月泉副会長が「医師の働き方改革の留意点」について講演したほか、新たに進める災害時医療機関相互支援ネットワークの取り組みを説明した。


北大部局横断シンポジウム 本庶氏が特別講演

 北大の第7回部局横断シンポジウム「新領域創成に向けた若手連携の形成」(主催=創成研究機構・北大大学力強化推進本部)がウェブ開催で行われ、2018年ノーベル生理学医学賞を受賞した京大がん免疫総合研究センターの本庶佑センター長が特別講演。「がん免疫治療の新展開」と題してがん免疫療法の課題や将来を語ったほか、若手研究者が挑戦できる環境づくりの重要性を訴え、国に対しては生命科学への重点的投資を求めた。


かしわば記念クリニック20日開設 外来機能分化で再診患者に対応

 豊平区で柏葉脳神経外科病院(144床)などを運営する、社会医療法人柏葉会(寺坂俊介理事長)は、同病院の近隣に再診患者向けの「かしわば記念クリニック」を20日にオープンする。外来機能を病院と分離することで、待ち時間の短縮や感染対策の充実を図る。クリニック新設構想が出たのは、1年以上前。患者増が続くなかで、外来患者の待ち時間が長年の課題となっていた。さらに、新型コロナウイルス感染症の感染が急拡大し、発熱している救急患者と外来患者の動線が交差する可能性があるなど、感染対策の面でも課題があったことから建設に至った。


函館脳神経外科 脳卒中の経腸栄養管理を標準化

 函館市の函館脳神経外科病院(西谷幹雄理事長、妹尾誠院長・128床)は、脳卒中患者の栄養管理へ独自の早期経腸栄養プロトコルを作成、皮膚疾患の合併症予防などに役立てている。SCUでは脳卒中患者の経腸栄養に半消化態流動食を用いていたが、下痢やアルブミン値の低下によって、皮膚疾患の合併症や早期離床が進まないといった課題が生じていた。日本静脈経腸栄養学会作成の「静脈経腸栄養ガイドライン」では、欠食時間が長くなると腸粘膜の萎縮などで下痢を起こしやすい状態になるため、重症病態の治療から48時間以内の経腸栄養開始が推奨されている。


20年度概算医療費 42.2兆円 過去最大の減少

 厚生労働省がまとめた2020年度概算医療費(労災・全額自費等は含まない)動向によると、総額は新型コロナウイルス感染症による受診減などで過去最大の減少幅となり、前年度比3・2%減の42・2兆円となった。本道の伸び率は3・8%減と、全国よりも減り幅が大きかった。全国の受診延べ日数(延べ患者数に相当)は8・5%減の23・1億日、1日当たり医療費は5・8%増の1万8300円だった。診療種類別の医療費の対前年度伸び率は、医科入院が3・4%減、入院外も4・4%減、歯科が0・8%減で、診療費は合わせて3・6%減の34・3兆円。調剤は2・7%減の7・5兆円。


●働き方改革の医療機関評価 定型的な文で示す方法に変更

●オンライン資格確認 20日から本格運用開始

●マッチング中間公表 旭医大が全国13位

●札幌渓仁会リハビリ 「つながるリハ」開始

●院内保育所20年度運営補助 道内は8カ所減り140施設に

●道内高齢化率32.1%に 1月現在、4市町が50%超

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