北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)8月8日付 

第1部 新たなニーズを支える力
変革期に果たす役割機能

 新型コロナウイルス感染症は第7波となり、オミクロン株BA・5感染の急拡大により、7月下旬から新規感染者、在宅療養者の過去最多更新が連日続いた。医療提供体制が逼迫し、感染が最高レベルとなる都道府県も数多く、医療非常事態宣言やリスクの高い高齢者に外出自粛を求める地域も出るなど、強い警戒感を持って対応している。
 2022年度の診療報酬では、医療計画の見直しも念頭に新興感染症等に対応できる医療提供体制の構築に向けた取り組み、医療機能や患者の状態に応じた入院医療の評価、外来医療の強化や機能分化、情報通信機器を用いた診療に係る評価─などを柱に改定。重症度や医療・看護必要度による評価の適正化、在宅医療充実や入退院支援、リハビリテーションの推進、外来機能やかかりつけ医機能の明確化、医療機関連携を促す仕掛けやバックアップ体制か強化された。
 夏季特集号では、急性期充実体制加算を取得している市立釧路総合病院、地域医療体制確保加算算定を開始した天使病院、DPCの地域医療係数が満点だった小樽市立病院の取り組みを紹介。医師の時間外労働上限規制の24年度適用開始に向けて、働き方改革や人材育成に力を注ぐ函館五稜郭病院、タスクシフト/シェアを病院全体で進める札幌マタニティ・ウイメンズホスピタルの姿を追った。また地域の多職種連携で、全国モデルとなる心不全スキームの整備を目指す愛心メモリアル病院、ACP普及や看取り支援の拡充に力を注ぐ西岡病院、ICTを積極的に活用して、診療体制、患者サポートを強化する高橋病院、人材確保が厳しい地域で業務効率化を図る訪問看護ステーションはまなす根室出張所の活動にスポットを当てた。
和衷協同では、予防医療拠点を整備した森山病院を取り上げた。


2面 小樽市立病院 地域医療支援病院へ着々 職員一丸で連携・役割分担強化
   市立釧路総合病院 急変対応の強化へRRS構築 開業医減少で逆紹介に課題
3面 愛心メモリアル病院(東区) 「心不全診療センター」立ち上げへ 地域連携、多職種 

   協働でモデル推進
   高橋病院(函館市) オンライン資格確認 道内でいち早く導入 移転後も見据え、

   ICTサポート強化
4面 西岡病院(豊平区) ACP普及や看取り支援を拡充 「とよひら・りんく」を核に在

   宅多職種連携
   札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル(北区) 医師事務補助者が活躍 外来各部門

   の連携円滑化
5面 天使病院(東区) 各地からハイリスク患者受け入れ 年間分娩件数の4割以上が帝切
   訪問看護ステーションはまなす根室出張所 記録・連絡の電子化で効率アップ ICT

   で新規事業にチャレンジ
6面 函館五稜郭病院 意識改革とIT活用で、A水準確保へ 診療科に合わせ柔軟な勤務体

   系を整備
7面 和衷協同 森山病院(旭川市)


第2部 緑陰随想




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