北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)12月5日付

道内地ケア4693床に 改定半年、サブアキュート106床増

 2022年度診療報酬改定から半年の10月1日現在、道厚生局の資料に基づき本紙が集計した道内の地域包括ケア病床数は、改定直前の3月から1・3%(61床)増の4693床、届け出施設数は1施設減の141施設だった。新設が3施設39床、返上が4施設95床、増床が9施設120床、減床は1施設3床。サブアキュート機能の比重が大きい入院料1・3と入院医療管理料1・3は合計で106床増えた。


第4期がん対策推進基本計画案 「デジタル化の推進」等を新設

 厚生労働省は、第4期がん対策推進基本計画(2023〜28年度)案をまとめた。第3期計画の「予防」「医療」「共生」の3本柱を維持するとともに、「患者・市民参画の推進」「デジタル化の推進」の項目を新設する一方、「がん登録」はがん検診の精度管理等、医療分野以外における利活用の推進から「これらを支える基盤」分野に記載する。また、施策の評価では、全体目標、分野別目標および個別目標と各施策の関連性を明確にし、PDCAサイクルの実効性を確保するため、新たにロジックモデルを活用するとした。


医療情報学会 小笠原大会長が講演 DXへ若い研究者養成

 第42回医療情報学連合大会・第23回日本医療情報学会学術大会「社会基盤としての医療情報の役割」(大会長=小笠原克彦北大保健科学研究院教授)が札幌市で開かれ、小笠原教授は学会長・大会長講演で「医療DXによって医療情報を取り巻く環境が大きく変わろうとしている今こそ、本学会がこの領域をけん引していかなければならない」として、次世代研究者の養成や入会促進を呼び掛けた。


北海道大野記念 サイバーナイフで三叉神経痛治療

西区の北海道大野記念病院(齋藤孝次理事長、入江伸介院長・276床)は、サイバーナイフを使った三叉神経痛の治療を開始する。道内唯一の導入施設として、高齢者などハイリスク患者などに対し、従来の手術治療よりも低侵襲な治療として活用していく。


全世代型社会保障構築会議 手上げ方式・自治体把握の仕組みを

政府の全世代型社会保障構築会議が開かれ、論点整理(各分野の改革の方向性)案を提示した。「医療・介護制度の改革」検討課題として、医療保険制度、医療提供体制、医療分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)、介護保険を挙げて方向性を示す一方、「かかりつけ医機能が発揮される制度整備は不可欠であり、早急な実現に向けて論点を整理すべき」として、かかりつけ医機能の活用では、医療機関、患者それぞれの手上げ方式にする、幅広い診療・相談、在宅医療、介護との連携機能を併せ持つ、自治体が把握、患者が的確に認識できるような仕組みにするとの考え方を示した。年末の取りまとめを目指す。


●札医代議員会 コロナの医療提供体制強化 インフルの同時流行に市と連携

●医療情報学会シンポジウム 本道の医療・介護情報システム普及へ

●札医大生 矯正医療学ぶ 医官が現状や特色を説明

●北樹会 既存棟改修完成 ADL室を1LDKに拡充

●糖尿病対策中間取りまとめ案 次期医療計画へ 指標は29項目に

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。