北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)1月23日付

医師の働き方改革 道調査 特定水準指定 1割強が予定・検討

            960時間超え常勤医在籍医療機関13.9%

 道が行った「医療機関における医師の働き方改革に向けた基礎調査」結果によると、時間外労働960時間を超える常勤医師がいる医療機関は13.9%(病院17.6%、有床診療所4.9%)あり、B水準、連携B水準、C水準のうち、いずれか1つ以上の指定を受ける予定があるのは6.8%、検討中が4.3%を占め、指定を受ける予定がないが22.6%、該当する医師がいないが55.7%、該当医師がいるか不明が7.2%みられることが分かった。指定を受ける予定(検討中)では、B水準が44医療機関、連携B水準が16医療機関、C─1水準が14医療機関、C─2医療機関が1医療機関となっていた。


電カル完全実施 将来の診療業務
   不安45.6%、自信がない35.4% 道保険医会導入活用調査

 将来的に電子カルテが完全実施になった場合の診療業務について、「続けられる」は19.0%にとどまり、「続けられると思うが不安」が45.6%、「自信がない」という医療機関、歯科診療所が35.4%に上ることが道保険医会の調査で分かった。年齢別では60歳代以上が6割近くを占めていた。


道内腎移植、21年は微減
        献腎3件、心停止後なし─透析療法学会統計報告

 市立札幌病院腎臓移植外科の平野哲夫医師らのグループがまとめた2021年の本道における腎移植の現況によると、腎移植数は前年から2件減の97件で、過去3番目の水準だった。うち生体移植は増減なく94件、献腎は脳死下が1件減の3件、前年は5年ぶりに行われた心停止後移植は実施されなかった(前年1件)。昨年11月の第99回北海道透析療法学会学術集会で報告された(20年末の透析療法の現状報告は次号掲載予定)。


釧路孝仁会記念 感染病棟内でリハスタッフが活動
                  自主トレで接触機会を限定

 釧路市の釧路孝仁会記念病院(齋藤孝次理事長、稲垣徹院長・235床)は、新型コロナウイルス感染症の感染病棟においてリハビリスタッフによるリハビリを実施。入院患者の高齢化が進む中、入院中のADL低下の防止だけでなく、退院後のADL維持に向けた自主トレーニングの習慣化にもつながっている。


札幌南一条 新人看護師にシロサイ研修
               横の連携で離職しにくい環境醸成

 中央区の札幌南一条病院(西田憲策理事長、土田哲人院長・147床)は、新人看護師の教育に「シロサイ研修」を導入。入職1年目の看護師が部署を超えて集まり、自由に交流や体験学習を行うことで、同期との結束が強くなり、離職率の低下に繋がっている。


●循環器病データベース構築へ チェックリストとして提供 厚労省が方向性提示

●全日病が考え方 かかりつけ医機能は手上げ方式で 民間中小病院の役割が重要

●全国の22年臓器移植件数 コロナ前水準に回復

●札幌白石記念 安全対策表導入しスタッフと情報共有 転倒の危険性ネームバンドで色分け

●札幌徳洲会 電話応対の接遇力向上 コンクールで意識強化

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