北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)2月27日付

看処遇評価料 3カ月で道内130病院算定

                 最高111点、7施設が区分変更

 看護職員処遇改善評価料が2022年10月に新設され、12月に初の算定区分判定が行われたことを受けて、本紙は道厚生局資料に基づき23年1月1日付の道内算定状況をまとめた。昨年10月時点で122施設だった算定病院数は、今年1月までの3カ月間で8施設増の130施設に増え、平均算定点数は55.5点で変わっていない(平均許可病床数は2.4床減の276.9床)。算定区分を変更したのは7施設だった。


道がん対策推進委 市町村支援、健康意識強化へ 

                   23年度は次期計画を策定

 2022年度道がん対策推進委員会が開かれ、今後の新たな取り組みとして、市町村支援の強化や道民の健康意識を高める取り組みを推進することを決めた。また、次期「北海道がん対策推進計画」の策定は、23年度の委員会で協議し、7月に骨子案、10月に計画案、1月に原案をそれぞれまとめる予定にしている。


重篤ぶどう膜炎 眼内からアデノウイルス
            道医療大北市院長ら 新たな原因初確認

 北区の道医療大病院の北市伸義病院長(眼科)らの研究グループは、壊死性網膜炎を伴う重篤なぶどう膜炎の新たな原因として、ヒトアデノウイルスを眼内から世界で初めて確認したと発表した。ぶどう膜炎の約4割は原因不明とされるが、同ウイルスが一定の割合を占めている可能性がある。北市病院長は「今回の報告を世界中の眼科医をはじめとする医師だけでなく、生命科学の研究者にも知ってもらえたことで、新たな疾患概念確立や治療開発に向けた第一歩になることを期待している」と話している。


開西 リハ科で音声入力を導入 利便性向上し業務時間削減

 帯広市の開西病院(細川吉博理事長・196床)は、リハビリテーション科の全スタッフにiPhoneと音声入力システム、ビジネスチャットアプリケーションを導入。備考入力時間の短縮など業務の効率化につながっている。

 同科では「リハビリ科DXプロジェクトチーム」を結成。メンバーにはリハビリスタッフだけでなく、システムスタッフも交え、定期的に会合を開き、業務改善に向けて、さまざまな課題を検討してきた。その結果、「カルテ入力の時間短縮」「外・内線電話の効率的対応」が挙げられたという。


北健保組合21年度医療費 コロナ前より高水準に

 健保連がまとめた2021年度の健保組合医療費の動向に関する調査によると、全1387組合の医療費総額は前年度比9.1%増の約4兆8132億円だった。20年度は新型コロナウイルス感染症拡大による受診控え等の影響で4.8%減ったが、一転して大きく増え、コロナ禍前の19年度より高水準となった。


●総合確保指針改定へ 「ポスト25年の姿」も追加明示

●コロナ自宅療養者の医療提供体制等 役割分担、現場の情報連携で課題 日医総研調査

●がん遺伝子パネル検査 治療薬投与は9.4% 保険適用3年で3万件登録

●函館中央 骨粗鬆症リエゾンの強化へ 全外来看護師が自己注射指導

●院内がん登録 21年1.1P増の105万5800人 コロナ前水準まで戻る

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