北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)3月6日付

道内小児科医師数9.9人増の444人 

            小児科病棟21年入院3万1800人に上る

 道は、小児科を標榜する病院における2021年4月1日現在の医師数、入院児数、施設状況等の調査結果をまとめた。道内の小児科医師数は常勤336.0人、非常勤108.0人の計444.0人となっており、前年同月より9.9人増えた。小児科病棟入院児数(実人数)は3万1787人に上っており、札幌圏が41.9%を占め、釧路圏、十勝圏、上川中部圏、富良野圏、南渡島圏が2千人前後で続いている。満床で断っている事例はみられず、比較的余裕のある患者受け入れ体制となっているものの、長期入院の状態となっている小児患者も少なくない。また在宅で暮らす医療的ケア児が増加、小児を扱う在宅医や訪問看護ステーションが少ないことから、道では小児等在宅医療連携拠点事業を拡充、昨夏からは医療的ケア児等支援センターを開設して、地域での専門対応がより広がるように努めている。


規制改革会議WG タスクシェア拡充への期待高く

            NP、訪看ST拡充、データ利活用など

 政府は、規制改革推進会議の第6回「医療・介護・感染症対策ワーキンググループ」を開催。医師偏在等を踏まえた医師と看護師のタスクシェアの在り方、地域医療連携の促進および創薬等推進のための個人情報の適切な取扱い等について議論を交わした。


本道で肺移植へCF挑戦 北大呼吸器外科
      スタッフ研修費募る 目標700万円、患者負担解消を

 北大病院呼吸器外科(加藤達哉教授)は1日、本道で唯一行われていない臓器移植である肺移植の実現に向けて、クラウドファンディング(CF)を開始した。施設認定を受けるためには他診療科や看護部などのスタッフが本州の肺移植施設で研修等を行うことが求められ、その費用に充てる。目標額は4月28日までに700万円。道内では肺移植施設がないために移植を諦める患者や、移植後のフォローで道外に通院することが多大な負担になっている人も多かった。加藤教授は「本道でも肺移植を可能にするのが北大病院の責務だが、万全のチーム体制を整える資金が不足している。ぜひ多くの人に協力してほしい」と訴えている。


日高徳洲会 移転新築へ24年1月着工、25年秋オープン
                   地域住民が集える場所に

 日高管内新ひだか町の日高徳洲会病院(井齋偉矢院長・199床)は、2024年1月着工、25年秋のオープンを目指して、移転新築を計画している。個室を増やしてホスピタリティ強化に努めるとともに、日高管内のシンボルとして地域住民が気軽に訪れることができる空間を構築する。


十勝リハビリテーションセンター
    エルゴメータで下肢伸展トルク評価 歩行自立判定に有用

 帯広市の十勝リハビリテーションセンター(鎌田一理事長、白坂智英院長・199床)はエルゴメータを活用した、高齢患者における下肢伸展トルクの評価と歩行自立度の関係を検証。補助具なしの歩行自立を判定する1つの指標として下肢伸展トルクを用いることができることが分かった。


●医療・介護確保、福祉増進等盛り込む 道が「離島振興計画」素案示す

●円滑なコミュニケーション必須 管理者の意識改革が重要─働き方改革で佐藤氏が講演

●23年度専攻医 全国で2次採用464人 特別地域連携PGは60人

●コロナワクチン接種後の抗体価を検討 劇的上昇から緩やかに低下 国立函館

●北海道消化器科 物品管理に遺伝的アルゴリズム 限られた空間で管理効率化

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