北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)5月15日付

1年次基本給が微上昇 道内臨床研修病院 大学・公立が増額  

 道地域医師連携支援センター(道保健福祉部地域医療推進局地域医療課)の資料に基づく本紙集計で、2024年度初期臨床研修医の募集を予定している道内臨床研修病院57施設(前年度比増減なし)の1年次基本給与月額平均は、過去10年間で最少だった前年度から1900円(0.4%)増の43万7600円だった。大学病院と公立病院の基本給引き上げで、わずかながら4年ぶりに上昇したが、10年間で2番目に低い水準だ。


道内10赤十字病院23年度予算 医業収益2.2%増593億円見込む

 日赤が道内で運営する10赤十字病院の2023年度医療施設特別会計予算(収益的収入ベース)がまとまった。医療の高度化、介護・在宅医療、地域包括医療などのサービス充実、安心して受診できる環境の整備、良質な医療提供を重点に事業展開するとともに、新型コロナウイルス感染症対応では職員が一丸となって、引き続き感染者の看護・感染拡大防止に努めて取り組んでいくとして、病院収益は前年度当初予算比2.0%増の659億3100万円、医業収益は2.2%増の593億800万円を見込んだ。


患者ニーズで介入を がん緩和ケア国際会議 海外講師が講演

 第3回・第4回がん緩和ケアに関する国際会議(理事長・石谷邦彦東札幌病院理事長)が札幌で5年ぶりに開催され、海外から30人を超える講師が招へいされた。プレナリーセッションでは、米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのDavid Hui氏が「オンコロジーと緩和ケアの統合:適切な患者のために、適正な時期に適正な介入を提供」を講演した。


回復期機能に特化したセンター病院に
     倶知安厚生 新棟整備着手 地ケア増床 24年末開設へ

 後志管内の倶知安厚生病院(九津見圭司院長・206床)は、新棟整備の改築工事に着手した。地域包括ケアシステムの構築を目指して、一般病床を廃止、地域包括ケア病床を増床して回復期機能に特化した、救急や精神疾患等も支える地域センター病院、災害拠点病院に生まれ変わる。竣工は2024年秋で、年内のオープンを予定している。


コロナ前水準に回復せず 一般病院の医業利益率改善
    急性期は経常利益率マイナス WAM21年度病院決算分析

 福祉医療機構まとめの2021年度病院経営状況によると、貸付先一般病院(全病床に占める一般病床の割合が50%超)の医業収益対医業利益率は、初のマイナスとなった前年度から1.3ポイント上昇の0.2%に改善したが、新型コロナウイルス感染症禍前の水準には回復していない。急性期一般入院料を算定する病院では、補助金収益を除いた経常収益対経常利益率が依然マイナス。療養型病院(療養病床50%超)の医業利益率は1.4ポイント上昇の3.5%、精神科病院(精神病床80%超)は0.2ポイント増の0.6%だった。


●新型コロナ5類移行 パッケージで各種対策 5.8万人分の入院体制確保
●道内救急車出動13%増 22年速報値 搬送人員も1割増
●北大「目標上回る」 旭医大「概ね達成」 教育研究の第3期目標
●交雄会新さっぽろ 移転後に超音波検査が大幅増 SNS検索で若年者が病院選び
●医療機関の入院調整 困難なら保健所介入も─札幌市と札医研修会

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