北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)5月22日付

24年度研修医本道募集定員 研修病院315人、大学126人

                  全体では前年度比1人減に  

 道は、2024年度に初期臨床研修を開始する研修医(23年度募集)の定員配分を決めた。募集を行う臨床研修病院は、3医育大を含めて前年度と同数の57病院、総定員は1人減の441人(自治医大枠4人を含む)。臨床研修病院が5人減の315人と、6年連続300人台となる一方、大学病院は過去最少だった前年度から4人増と8年ぶりに増えたが、126人は過去2番目に少ない水準となっている。


全自病協道ブロック会議

齋藤氏 今年度中にプラン策定を 岡本氏 医療DXは3本柱で推進

 全自病協(小熊豊会長)は北海道ブロック会議を札幌市で開催。総務省自治財務局準公営企業室の齋藤聡課長補佐が「持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化プランの策定」、厚生労働省医政局特定医薬品開発支援・医療情報担当参事官室の岡本潤室長補佐が「医療DX」、全自病協の望月泉副会長が「待ったなしの働き方改革─いま病院が取り組むこと─」「PHRを利用したオンライン診療の実際」をテーマに講演したほか、参加病院が「医療DXの体制整備と課題」について議論を深めた。


遠隔手術支援 安全に可能

          北大消化器外科II 釧路と結び献体で実証

 北大病院消化器外科?(平野聡教授)は、約300?離れた市立釧路総合病院と一般通信回線で結んで、国産手術支援ロボット「ヒノトリ」による献体を用いた遠隔手術支援の実証研究(カダバースタディー)を行い、胃切除や胆嚢切除などの遠隔手術が安全に実施可能であり、現地と遠隔地の操作権移行(操作者切り替え)もスムーズに行えることを証明した。今後、他の術式についても年度内に検証を行い、泌尿器科・呼吸器外科・婦人科等の他領域手術も視野に入れる。平野教授は「遠隔手術の社会実装に向けて、大きな一歩を踏み出すことができた」と話している。


発寒リハビリテーション 回復期メインに機能転換
                 高負荷・高強度リハ提供へ

 西区の発寒リハビリテーション病院(齋藤孝次理事長、吉岡和泉院長・108床)は、4月から病院名を変更するとともに、吉岡医師の院長就任と併せて、メイン機能を回復期リハビリにリニューアルした。高負荷・高強度リハビリで、患者の思いを実現する医療の展開を図っていく。


柏葉脳神経外科 MRgFUSにOT積極介入
               専門性生かして術後もフォロー

 豊平区の柏葉脳神経外科病院(寺坂俊介理事長・144床)は、本態性振戦に対するMRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)において、作業療法士が治療前から積極的に介入している。術前評価から、術中の姿勢サポート、術後の指導など専門性を生かして、患者が安心して治療を受けられるようにするとともに、ADL改善につなげている。


連携強化やICT情報共有がより推進
       訪問診療や看取りが増加傾向─在支病連絡協調査

 日本在宅療養支援病院連絡協議会による在宅療養支援病院(在支病)に関するアンケート調査によると、(緊急)往診や訪問診療、看取りが増加傾向にあるほか、在宅療養支援診療所や精神科との連携強化、在宅医療・介護連携推事業の窓口設置、介護予防への取り組み、新型コロナ感染症拡大を機にICTを活用した情報共有がより進んでいることが分かった。


●看護配置要件の急性期入院料 廃止や新たな体系検討を求める─財務省
●有床診46.3%増・無床診32.2%増─日医 光熱費変動調査
●道内7認定施設の採取・移植とも減 骨髄バンク22年度実績
●製鉄記念室蘭 腫瘍内科を追加標榜 がん薬物療法の外来移行推進
●新楓和会4月開設 道内初の外来心リハ診療所 心不全の包括ケア提供へ
●社会保障制度の再設計を提言 公平さ、持続性、効率性の3原則─令和国民会議

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。