北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)5月29日付

道内地ケア4496床に減 改定1年、サブアキュートは179床増  

 2022年度診療報酬改定から1年となった今年4月1日現在、道厚生局資料に基づき本紙が集計した道内の地域包括ケア病床数は、改定直前の昨年3月から2.9%(136床)減の4496床、算定病院数は12施設減の130施設となった。サブアキュート機能の比重が大きい入院料1・3と入院医療管理料1・3が合計で9.3%(179床)増える一方、入院料2・4と入院医療管理料2・4の合計は11.7%(315床)減っている。


道立病院 改革推進へ 27年度までのプラン改訂
              機能分化・連携、経営効率化を強化

 道は、2027年度までの「北海道病院事業改革推進プラン」改訂版を作成した。病院経営を巡る環境変化への対応、医療従事者の確保、経営改革に向けた取り組みの充実強化に向けて、機能分化・連携強化、新興感染症の感染拡大時等に備えた平時からの取り組み、経営の効率化などを挙げるとともに、経営改善の着実な推進や各種指標の目標達成へ、収益の確保、費用の縮減、経営基盤の強化、デジタル化への対応、職員の経営改革意識の向上などの取り組み推進を盛り込んだ。


実施許諾中の特許権数割合 札医大が21年度全国首位

 文部科学省が公表した2021年度産学連携等実施状況によると、道内3医育大は、民間企業との共同研究実施件数で北大(全学)が全国8位、受入額は9位だった。旭医大は前年度、民間企業からの1件当たり研究資金等受入額が道内トップだったが、約半分に落ち込んだ。札医大は、特許権保有件数のうち実施許諾中の特許権数の割合が前年度の全国2位から、1位になった。


札幌美しが丘脳神経外科 週休3日制を新たに導入 

               求職者増加、離職率低下に期待

 清田区の札幌美しが丘脳神経外科病院(高橋明理事長、米増保之院長・58床)は、臨床工学技士とリハビリスタッフを対象に、今春から週休2日と3日の選択制を新たに導入した。週休3日制を選んだスタッフからは「プライベートが充実し仕事への意欲も増した」という声が聞かれ、本格的導入で求職者の増加や離職率低下、残業時間減少につながると期待を寄せる。


札幌西円山 院内連携強化へSNS活用 多職種でバトンつなぐ

 中央区の札幌西円山病院(成田吉明理事長、山田陽院長・603床)は、職種間の相互理解・尊重を高めるため、病院公式インスタグラム上で「多職種好きなとこリレー」を実施。院内連携の強化を図っているほか、SNSへの投稿を通して外部に向けた広報活動の一環としても大きな役割を担っている。


●中医協総会 2次救急の評価充実を 診療側要望 小児入院管理料も
●道移植推進財団 道民大会を開催へ 院内COに更新制導入も
●教育研修講演は3題 北整会 札医大で6月10〜11日
●交雄会新さっぽろ 地ケア評価に独自ツール レーダーチャート形式で情報共有
●道薬学大会特別講演 次期医療計画での薬剤師の役割 松下氏 在宅ニーズ対応が必要

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