北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)7月10日付

オホーツク西紋ケアネットワーク 地域医療連携法人を申請

 広域紋別病院(曽ヶ端克哉院長・150床)をはじめ、紋別、興部、雄武、滝上、西興部の5市町村の医療機関で構成する「オホーツク西紋医療ケアネットワーク」は、地域医療連携推進法人の設立申請を道に届け出た。広域的でバランスの取れた医療連携体制の構築を推進する。9月の知事認可、10月の設立を目指しており、予定通りいくと、道内では「南桧山メディカルネットワーク」「上川北部医療連携推進機構」に次いで、3番目の地域医療連携推進法人が誕生する。


道国保地域医療学会 多職種連携テーマにシンポ

 道国保診療施設連絡協議会と道国保連が主催する第27回北海道国保地域医療学会が札幌市で開催。「人口減少、超高齢化社会に対応した地域医療の在り方?コロナ禍から得た新しい多職種連携」をテーマに、シンポジウムが行われ、道保健福祉部地域医療推進局の竹内正人地域医療課長、豊富町国保診療所の柴?嘉所長、名寄市立総合病院の酒井博司副院長、名寄市風連国保診療所の武田聖子看護科長、特別養護老人ホームしらかばハイツの真鍋ゆみ子看護係長が報告。京都府立医科大の四方哲総合医療・地域医療学教授が「地域医療のブレイクスルー?全職員が主役の脱専門化志向」を題し特別講演を行った。


北大病院パーソナルヘルスセンター10月開設

遺伝子検査で先端予防医療 

 北大病院(渥美達也病院長・944床)は「パーソナルヘルスセンター(PHC)」(センター長=今野哲呼吸器内科学教室教授)を10月1日に開設する。市民が遺伝子検査を受け、認知症や高血圧、糖尿病等の発症リスクを知ることで行動変容を促し、予防医療の研究開発にも取り組む。6月には開設先行セミナーを開催し、認知症予防をテーマに食生活の見直しを呼び掛けた。今野センター長は「北大病院にしかできない予防医療の取り組み。より多くの人が受検すれば、疾患リスク予測の高精度化にもつながる。市民との共創でセンターを発展させていきたい」と話している。


定山渓 フレイル外来を開設 多職種で生活支援

 南区の定山渓病院(成田吉明理事長、中西克彦院長・295床)は、フレイル外来を開設した。多職種による身体検査を実施し、疾患の早期発見だけでなく、個別の生活環境に合わせたQOLの維持・向上で住み慣れた地域での安心した生活につなげている。


真栄 対応マニュアルで他職種連携 身寄り無し患者の受け入れ強化

 清田区の真栄病院(小笠原俊夫理事長・166床)は、身元保証のない入院患者の受け入れに対し、地域医療連携室で独自の「身寄り無し・親族疎遠ケース対応マニュアル」を作成し活用している。スタッフの不安感や仕事の偏りが減り、受け入れる患者数も増えている。


診療行為別統計22年 医科入院1日当たり点数

入院料等1%増、手術9%増

 厚生労働省がまとめた2022年社会医療診療行為別統計の概況によると、前回診療報酬改定を経た同年6月審査分の医科入院1日当たり点数は「入院料等」が最も高く、前年比1・0%増の1385点、次いで「診断群分類による包括評価(DPC)等」が5・1%増の1149点だった。3番目に高い「手術」は9・2%増の699点で、新型コロナウイルス感染症禍で落ち込んだ手術件数の回復がみられる。


●概算医療費22年4?23年1月 小児科、耳鼻咽喉科好転

●特定健診受診率 本道9年連続最下位 21年度

●開設先行セミナー 認知症予防食をPR
●Fビレッジにメディカルモール クリニック5施設 24年8月オープン予定
●中村記念南 EtCO2測定にカプノメータ導入
●脳卒中・心臓病等総合支援センター 医療連携・地域連携パスが半数

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