北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)8月7日付

道、次期「外来医療計画」骨子案を示す

            紹介受診重点医療機関など新たに明記

 道総医協地域医療専門委員会(委員長・佐古和廣道医副会長)が開かれ、道は2024年度からの「北海道外来医療計画」骨子案を提示した。次期計画では、対象区域を現行の2次医療圏と同じ21区域にするほか、新たに紹介受診重点医療機関の名称及び紹介受診重点外来の実施状況、具体的な目標と達成に向けた取り組みの進捗評価を記載することを盛り込んだ。また外来医師偏在指標の上位3分の1に該当する外来医師多数区域は現計画と同じ札幌圏のみだった。


訪問看護22年度26万1005件、利用者数若干増                      

        本年度計画は0.5%を見込む─道在宅ケア事業団

 道総合在宅ケア事業団の2022年度事業報告によると、54ステーション(うちサブ31、広域対応16市町村)の訪問看護件数は26万1005件となり、前年度比0.5%減だったものの、利用者数は4万8686人と若干増えた。


ベーチェット病 メタノール慢性暴露が外因

              大野北大名誉教授 中近東で増加も

 北大医学研究院の大野重昭名誉教授(北大眼科学教室前教授、愛心メモリアル病院眼科名誉顧問)は国際共同研究で、炎症性疾患の指定難病である「ベーチェット病」の重要な外因(環境因子)がメタノールへの慢性暴露であることを突き止めた。病態解明や発症予防への貢献が期待される一方、中近東諸国などで今後発症が増える懸念があるという。2023年度第1回厚生労働省ベーチェット病に関する調査研究班会議の特別講演で報告した。


函館五稜郭 全内視鏡下脊椎手術を開始
           トランスフォラミナル法で患者負担軽減

 函館市の函館五稜郭病院(高田竹人理事長、中田智明院長・480床)は、腰椎椎間板ヘルニアなどの疾患に対し、全内視鏡下脊椎手術を開始した。従来の手術治療と異なり、側方から患部にアプローチすることで、患者の身体的な負担が大幅に軽減し、入院期間も短くなった。


日鋼記念 業務効率化と医療安全性向上
                医療用語対応の音声入力導入

 室蘭市の日鋼記念病院(有賀正理事長、高橋弘昌院長・348床)は、電子カルテシステムと連携し、ベッドサイドでの業務が可能な看護携帯端末システムと医療用語対応の音声入力システムを導入した。看護師によるカルテ記録業務の効率化と医療安全性の向上を図っていく。


情報提供の点数化、同行支援加算新設を
           日精協、日精診、国立病院機構等が要望

 2024年度の障害福祉サービス等報酬改定に向けて、厚生労働省の検討チームは、関係団体からのヒアリングを順次行っている。
 日精協は、障書福祉サービスにおける「医師意見書」の活用方法として、相談支援事業所からの要望を受けて情報提供した医療機関への点数化、共同生活援助における施設外への同行支援の加算新設を要望している。


●看護師等確保基本指針 30年ぶりの改定へ
●道医と道警が締結 サイバー対策連携で提言 被害の未然防止や届け出促進
●研究開発助成に54件 ノーステック財団採択
●旭川・大西 TKA患者にCBT介入 目標明確化で破局的思考改善
●札幌渓仁会リハビリ 働きやすい環境づくりへ マタニティウェア導入
●道内高齢化率32.8%に 1月現在、6市町村が50%超

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