北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)8月28日付

道移行期医療支援センター 北海道医療センター内に開設

                  自律支援、NWづくり推進

 道は、小児慢性疾患児童の小児期医療から成人期医療への移行を切れ間なく円滑に行なうことができるよう、患者や家族、医療機関をバックアップする「移行期医療支援センター」を、北海道医療センター(長尾雅悦院長・643床)内に開設した。難病診療連携拠点病院(道指定)にもなっており、相互に密な連携を取りながら、自律(自立)支援に向けた取り組みを促す一方、地域でつなぐ医療者、医療機関のネットワークづくりも進めていく考えだ。厚生労働省によると、都道府県では全国8カ所目の移行期医療支援センターになる。


入外分科会 看護必要度見直し議論 救急の地ケア入棟へ評価要望

 中医協診療報酬調査専門組織「入院・外来医療等の調査・評価分科会」の2023年度第5回会議が開かれ、次期診療報酬改定へ向けて、1.急性期入院医療2.高度急性期医療3.地域包括ケア病棟4.慢性期入院医療─を議論した。1・2は「重症度、医療・看護必要度」の評価方法の適正化、1・3では地ケア病棟等で高齢者救急患者等の受け入れが進む評価の在り方などについて、多数の意見が出た。


手術フォーマットを世界へ

          札医大病院 最新支援ロボット ヒューゴ導入

 札医大病院(土橋和文院長・922床)は、最新手術支援ロボット「Hugo(ヒューゴ)RASシステム」を導入した。消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座の竹政伊知朗教授が中心となって、7月に国内初の消化器がん手術に成功し、これまでに施行した3例全てで良好な結果を得た。同講座では、米国に先駆けて最新の手術支援ロボットによる症例を重ねることで、手術のフォーマットをつくり、世界へ広く発信していく。


夕張市立診療所 9月1日移転オープン
               地域医療と介護福祉の中核施設に

 夕張市若菜8番地への移転新築工事が行われていた夕張市立診療所(諌山治彦所長・19床)が完成し、9月1日にオープンする。新診療所には電子カルテや最新の医療機器を導入。介護が必要な高齢者に医療ケアを提供する介護医療院が併設され、過疎と高齢化が進む同市の地域医療と介護福祉の中核施設の役割を担う。


●改定施行は6月1日に 中医協了承 薬価は4月維持
●文科省告示10月施行へ 薬学科定員抑制の例外区域12県

●大学病院も改革プラン 文科省検討会が議論整理
●耳鼻咽喉科麻生 顎骨形成のゴムかけ指導 独自模型で理解度向上

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