北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)9月4日付

介護療養 道内7施設が転換へ 介護医療院・医療療養に移行

 2024年3月末で廃止されることが決まっている介護療養型医療施設(介護療養病床)。厚生労働省によると、今年3月までの移行先は、介護医療院が3万442床(74.5%)で4分の3と断然多く、医療療養病床が6404床(15.7%)、医療療養病床以外の病床1019床(2.5%)、介護老人保健施設189床(0.5%)、特別養護老人ホーム40床(0.1%)、廃止2616(6.4%〉などとなっている。本道では、5月現在で9施設(295床)が介護療養病床を運営しており、2施設が医療療養、精神病床へ転換が行われたほか、残りの7施設は介護医療院、医療療養への移行を予定している。


道立病院22年度決算 総収益7.2%ダウン
                 食事改善や加算取得等に尽力

 道は、道立5病院(北見除く)の2022年度決算(医療分・実績見込み)をまとめた。総収益は前年度比7.2%減の82億6300万円、総費用は0.5%減の139億200万円で、収支差は56億3900万円のマイナスだった。


毛細血管が骨格筋を維持 ペリサイト、遅筋へ分化

            糖尿病等の新治療に期待─旭医大グループ

 旭医大生化学講座の川辺淳一教授、同大病院血管外科の竜川貴光助教、同大循環・呼吸・神経病態内科学分野の鹿野耕平客員助教らの研究グループは、毛細血管周細胞(ペリサイト)が筋細胞を供給し、日常生活における骨格筋(遅筋)量の維持に関わっていることを突き止めた。毛細血管が健康寿命延伸に重要であることが分かり、加齢に伴う骨格筋萎縮や糖尿病等の慢性疾患に対し、毛細血管を標的とする新たな治療開発につながることが期待される。論文は8月、国際科学雑誌「Stem Cell Research & Therapy」に掲載された。


札幌孝仁会記念 人工関節センター・股関節疾患センターを開設
                   低侵襲治療で患者負担減

 西区の札幌孝仁会札幌孝仁会記念病院(齋藤孝次理事長、入江伸介院長・276床)は、人工関節センター・股関節疾患センターを開設した。札医大などで、股関節疾患の治療を手がけてきた名越智副院長が両センター長に就任。長年の研究による技術と知識を生かし、さまざまな疾患に対応していく。


札幌禎心会 管理栄養士の病棟担当制導入 頭頸部がん患者に効果

 東区の札幌禎心会病院(徳田禎久理事長・279床)は、周術期頭頸部がん患者を対象に、管理栄養士の病棟担当制を導入。直接やり取りすることで患者の食事摂取量が増加し、摂取エネルギー量が充足して栄養状態が維持・改善され、体重減少の抑制につながっている。


「これからの時代を生き抜く」病院経営
  3病院の事務長らが講演─医業経営コンサル協道支部セミナー

 日本医業経営コンサルタント協会道支部(谷幹夫支部長)による医業経営セミナー「これからの時代を生き抜く病院経営」が札幌市内で開催された。北彩都病院(旭川市)の平間康宣事務長、華岡青洲記念病院(豊平区)の千葉昭彦事務局長、医療法人渓仁会(手稲区)の松田宏二法人本部長が講演。経営管理や人材育成の実践事例などを報告し、現場目線で幅広い角度からアドバイスした。


●次期医療計画 救急体制等を議論 道総医協専門委 ACP等で意見続々
●サイバー対策でチェックリスト 立入検査で必要な取り組み確認
●専門医機構 11月から1次募集 24年度専攻医、例年通りに
●新さっぽろ脳神経外科 業務用ロボットを運用実証 検査室まで患者を案内
●帯広 共立病院 スタッフが院内外に魅力発進 働きやすい職場へ環境改善
●病院建設費 平米単価高止まり─WAM22年度報告 前年度からは減

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