北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)9月11日付

次期改定 本格論戦へ 中医協総会、第1R議論整理

 厚生労働省は中医協総会に、2024年度診療報酬改定へ向けた第1ラウンドの議論の整理を示した。次回以降、第2ラウンドの議論に移り、次期改定へ向けた論戦が本格化する。


小熊会長 医療提供体制改革を 経営強化に向けてシンポジウム
                 全国自治体病院学会in北海道

 第61回全国自治体病院学会in北海道(学会長・松岡伸一苫小牧市立病院院長)が札幌市で開催。全国自治体病院協議会の小熊豊会長は特別講演で、少子高齢化や人口減、地域縮小の流れ、地域間格差が拡大する地域医療にあって、自治体病院の再編・統合、経営形態の見直し、効率的運営、財政の健全化、働き方改革、人材確保に加え、医療DXの活用が不可欠になると強調した上で、「医療ニーズの変化に対応した自院の役割の明確化、地域に適合した医療提供体制の構築が求められる」「教育された専門的人員の配置、地域内の機能分担、連携体制の確保、情報の瞬時把握や活用などが重要になる」と医療提供体制改革を訴えた。


道医学大会 10月7日に総会開催 特別講演は「再生医療の役割」

 第103回道医学大会総会(会頭・山下敏彦札医大学長)が10月7日、中央区の札幌グランドホテルで、ウエブ配信とのハイブリッド形式で開催される。「再生医療のNEXT Stage―Unmet needsに対する再生医療の役割」と題して、大阪大医学系研究科の澤芳樹特任教授が特別講演する。


十勝リハビリテーションセンター AI予測分析ツール導入
                     数秒で高精度な解析

 帯広市の十勝リハビリテーションセンター(鎌田一理事長、白坂智英院長・199床)は、リハビリテーションの予後予測にソニービズネットワーク社が開発したAI予測分析ツールであるPrediction Oneを導入。データ解析時間の削減等によるスタッフの負担減少のほか、経験の長さに関係なく、精度の高い予測が可能となった。


北海道循環器 口腔機能低下の併存 心臓リハへの影響調査

 中央区の北海道循環器病院(大堀克己理事長、山崎健二院長・95床)は、口腔機能低下の併存が開心術後の心臓リハビリテーションの進行にどう影響するかを検証。正常群と比べ、ADL、再獲得の遅延や、在院日数が延長することが分かった。


「22年報告 5.4%減の300件 コロナ患者推移に並行してダウン
                  ─事故調査・支援センター

 日本医療安全調査機構がまとめた医療事故調査・支援センター2022年年報によると、医療事故発生報告件数は前年比5.4%・17件減の300件。人口100万人当たりは2.8件、本道は3.6件(年間19件)だった。18年度に比べ2割程度ダウン。新型コロナウイルス感染症の患者数の推移に並行して、報告件数に減少が認められたという。


●厚労省予算概算要求 24年度1.8%増33兆7275億円
●結核新登録11%減 22年、医療従事者でも減
●大学病院支援に120億円 文科省、24年度予算概算要求
●市立三笠 新病院基本構想案 65床で27年度開院目指す
●五稜会 デイケアプログラム マインドフルネス実践
●フォーミュラリ作成・運用で通知 透明性確保や収載薬選定など明記

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