北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)9月18日付

次期医師確保計画 目標超過分は多数区域で調整
            施設別指標は活用せず─道医対協検討委

 道医対協は、2023年度第2回「地域医療を担う医師の確保に関する検討委員会」「地域枠医師キャリア形成支援検討委員会」、第3回「専門医制度等に関する検討委員会」の合同会議(座長・佐古和廣道医副会長)を開き、24年度からの次期道医師確保計画策定に向けた議論を行った。各2次医療圏の目標医師数の合計が、本道の目標医師数を167人超過しており、医師多数区域である上川中部と札幌の目標医師数を減らして調整することを決めた。勤務施設別医師偏在指標の活用や、医師少数スポットの設定を行わないことも了承した。


障害福祉サービス報酬改定へ 希望する地域生活づくりなど3本柱
                   主な論点案 厚労省が提示

 厚生労働省は、2024年度障害福祉サービス等報酬改定に向けた主な論点案を提示した。「障害者が希望する地域生活を実現する地域づくり」「社会の変化等に伴う障害児・障害者のニーズへのきめ細かな対応」「持続可能で質の高い障害福祉サービス等の実現のための報酬等の見直し」を柱に、障害者が希望する地域生活を実現・継続するための支援の充実、医療と福祉の連携の推進、精神障害者の地域生活の包括的な支援、障害児に対する専門的で質の高い支援体制の構築、障害者の多様なニーズに応じた就労の促進などを挙げた。


研究振興、女性活躍へ 本道2財団が贈呈式開催

 本道で医学・薬学等の研究者への顕彰・助成を行う代表的な公益財団法人である、秋山記念生命科学振興財団(秋山孝二理事長)、伊藤医薬学術交流財団(眞鍋雅昭理事長)が、2023年度贈呈式を相次いで開催した。新型コロナウイルス感染症禍などで研究者を取り巻く環境が大きく変わる中、両理事長はともに、今後も本道に根差して研究者等支援を充実させることを約束するとともに、女性研究者等の活躍を強く後押ししていくことを誓った。


札幌中央 道内で初めてVRリハ機器を導入
               後遺症患者のサポート支援を拡充

 中央区の札幌中央病院(荒木英司理事長・180床)は、仮想現実技術を応用したVRリハビリテーション用医療機器「medi VRカグラ」を道内医療機関で初めて導入した。VR空間上に表示される対象に向かって手を伸ばす動作を繰り返すことで、脳の可塑性を刺激し、脳内の情報伝達処理過程が整理される手助けをするもので、病気やけがの後遺症に悩む高齢者のサポート、リハビリの幅を広げていく。


帯広第一 PNS看護方式5年目突入
                 安心して働ける職場へと変化

 帯広市の帯広第一病院(小林光樹理事長、山並秀章院長・230床)は、看護師が2人ペアリングし複数の患者をケアするPNS(Partnership Nursing System)を2018年度から病院全体で導入。1人で複数患者を担当する負担や孤独感、超過勤務の軽減などで、中途採用者や新人看護師の早期離職率の抑制につながり、大きな効果を得られている。


23年人勧民間調査 医師初任給40.4万円 
                  平均給与は43歳112万円に

 人事院は2023年勧告を行い、公務員給与との比較に用いた4月の職種別民間給与実態調査で、医療関係職種の給与額が4年ぶりに公表された。初期研修を終えて23年度に採用された準新卒医師の平均初任給は40万4210円(19年43万2887円)、うち事業所規模500人以上が40万8244円(同42万698円)、100人以上500人未満が32万7575円(同49万5937円)となった。


●入外分科会 B項目在り方など議論 急性期病棟リハ促進も
●半数が時間外労働増加に─感染症学会コロナ調査 院内伝播は7割以上
●臨床医学論文増も引用は依然少なく─科学技術指標2023
●札幌西円山 リハ分野でのCCS導入効果 定着率や採用活動、人材育成が向上
●札幌南一条 新栄養リスク指標を検証 3年後でも十分な評価
●国際医療・福祉管理士を創設へ 日本レセプト学会が11月開始

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