北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)10月2日付

次期医療計画 道が素案たたき台を提示
   疾病ごとに新興感染症の体制 ACPの取り組み推進等追記

 道総医協地域医療専門委員会(委員長・佐古和廣道医副会長)2023年度第6回会議が開かれ、道は次期・医療計画(24〜29年度)の素案たたき台を提示した。
 基本的方向では、5疾病・6事業及び在宅医療において、新興感染症発生・まん延時における医療、急速な高齢化や社会構造の多様化・複雑化が進む中での医療機能の分化・連携を通じた効率的で質の高い医療提供体制の構築のほか、人生会議(ACP)に関する取り組み推進、24年4月施行の医師の時間外・休日労働上限規制への適切対応、医療分野のデジタル化や医療DXとの整合性を新たに明記した。


新人看護職員臨床研修 22年度は151施設2049人に
                看護師・准看6.5%減、2施設増

 新人看護職員臨床実践能力向上研修支援事業の2022年度補助対象は、道内151施設、合計2049人となり、前年度に比べて2施設増えたものの、145人の減少となった。


集学的治療でがん克服へ 日本胆道学会 札幌で開催
            日比氏特別講演 移植と切除は相補的に

 第59回日本胆道学会学術集会「真の集学的胆道診療を求めて」(会長・平野聡北大消化器外科学教室II教授)が札幌市で2日間の日程で開催された。1日目の特別講演として取り上げられたテーマは、熊本大小児外科学・移植外科学講座の日比泰造教授による、胆道がんの根治的治療戦略の一つとしての肝移植治療。その将来性を示すとともに、同氏が研究代表者を務める先進医療Bへの協力を呼び掛けた。会長講演では、平野氏が教室における胆道がん診療・研究の成果を振り返るとともに、集学的治療の重要性を訴えた。


愛育 コロナワクチン評価プロジェクト
     骨髄系腫瘍で接種効果を確認 B細胞性リンパ腫も有用

 中央区の愛育病院(坂本尚理事長、盛暁生院長・164床)は、2021年から造血器疾患患者を対象とした、コロナワクチンの接種効果を研究する評価プロジェクトを発足。骨髄系悪性腫瘍ではリンパ系悪性腫瘍よりワクチン効果を期待できることを世界で初めて突き止めるなど、新たな知見を発信するとともに、造血器疾患患者への治療に役立てている。


医療・福祉関係職能団体意見交換
          業務拡大へ講習参加推進 北臨技が活動報告

 道医療・福祉関係職能団体等意見交換会がオンライン併用で開かれ、30を超える職能団体の代表約70人が出席。藤原秀俊道医副会長は「医療と福祉の円滑な連携のため、顔の見える関係の構築が重要」とあいさつ、連携促進の協力を仰いだ。


DPC病院地域医療係数 帯広厚生が全国トップ
                   名寄市立、標準群で7位

 厚生労働省が公表している2023年度DPC対象病院の機能評価係数?の内訳によると、道内95病院のうち、地域医療への貢献を評価する「地域医療係数」が最も高かったのは、特定病院群では帯広厚生病院の0.07538で、前年度に続いて全国トップとなった。標準病院群は名寄市立総合病院の0.05888が全国7位、大学病院本院群は旭医大病院が0.03216で6位となっている。


●豊生会、憲仁会 社会医療法人を設立 道が認可 合併は4件
●健保連提言 レセプト分析 「かかりつけ医機能」の報酬評価 プライマリケア行為の包括化
●23年科研費1回目配分 札医大・旭医大の件数減 新規採択率も低下
●我汝会えにわ TKA後のひざまずき動作調査 屈曲角度と疼痛や恐怖感が影響
●中高生に分かりやすく魅力発信─道社会福祉士会 業務紹介漫画を作製
●健康リテラシー教育に関心高く─日医総研 医師会学校保健調査

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