北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)10月9日付

マッチング中間公表 本道1位希望数331人
                  過去最多、前年度比13人増

 医師臨床研修マッチング協議会は、2023年度マッチングの中間公表時点における希望順位表登録者数(1位希望参加者数)をまとめた。本道は3医育大病院が前年度から11人減の47人、臨床研修病院54病院が24人増の284人、合計は13人増の331人だった。2年連続の300人台で、19年度の329人を上回り、過去最多となった。最終的なマッチ者数が10年連続で300人台となることがほぼ確定的であるほか、これまでの最多である353人(15年度)の更新も期待される。


3団体調査23年4〜6月 赤字病院割合4.8P増66.7%に上昇
                  医業利益、経常利益とも悪化

 日病、全日病、医法協の3病院団体における2023年4〜6月(第1四半期)の病院経営定期調査結果(速報値)によると、医業利益、経常利益ともに前年同期比より悪化しており、コロナ関連補助金を除くと赤字病院割合は4.8ポイントアップの66.7%だった。333病院の状況を集計した。


31人が研究状況紹介 ノーステック財団が若手交流会

 北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団、藤井裕理事長)は、若手研究者のネットワーク形成に向けた2023年度交流会を開催した。22・23年度の研究開発助成事業で採択された若手研究者31人が参加、それぞれ自身の研究内容を紹介した。


札幌いしやまクリニック 移転新築オープン
                余裕ある広さでアメニティ向上

 中央区の札幌いしやまクリニック(石山元太郎理事長、西尾昭彦院長・無床)は、移転新築工事を終えて、診療を開始した。待合室や診察室の拡大といった患者のアメニティ向上に加え、スタッフの働きやすさにも考慮しており、環境改善で医療機能の拡充を図っていく。


北光記念・時計台記念 新病院に向け新看護方式試行

                  独自のセル看護でケア充実

 東区の北光記念病院(櫻井正之院長・145床)と中央区の時計台記念病院(藤井美穂院長・225床)は、JR札幌駅北の再開発地域で建設を進めている、新病院に2025年4月に移転する。新病院では、独自の「スーパーセル看護方式」を導入する予定で、新たな取り組みに向け、時計台記念病院とともに病棟の一部で試行し、検証を進めている。


診療所医療費19〜22年度プラス4.3%
       報酬単価や分配見直しを提言 財務省 財政審で説明

 財務省は財政制度等審議会・財政制度分科会を開催し、2024年度診療報酬改定における課題などについて議論。医科診療所(入院外)における1受診当たりの医療費について、ほぼ一貫して増加しており、特に19年度から22年度は年プラス4.3%と、近年の物価上昇率を超えた水準で急増しているとして、「診療所の収益率は構造的に病院より高く、報酬単価や分配の在り方などの見直しが必要」との考え方を示した。


●医師適合率が上昇 20年度全国立入検査 看護師数は99%超
●かかりつけ医機能報告制度施行へ 厚労省 検討会新設を提案
●旭医大 内科を5分野に再編 病院診療科も改組
●札幌渓仁会リハビリ 最新型ドライビングシミュレーター導入
●坂泌尿器科 術前訪問用紙改訂 チェック欄追加で対応時間短縮
●札幌市 民間医師月給48歳133万円 人事委勧告実態調査 看護師は37歳35万円

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